入院

お久しぶりです。
ステイゴールドです。

ここのところ、諸々の予定を一方的にキャンセルしてしまい、申し訳ありませんでした。



実は、10月28日から入院していました。


きっかけは、夏頃から体調不良と思われる症状が、月日が経つにつれ立て続けに増えていったことでした。

7月頃・・・日常的な頭痛。特に仕事の後に強い頭痛を感じる。

9月以降・・・吐き気。歩行時や長時間の会話を行うと症状が強まる。

10月以降・・・血尿が常に出る。色は開始時から終了時まで常に一定。当初は薄いルイボスティー程度の色だったが、やがて出来立てのワインのような濁った赤褐色に変化していく。

10月中旬以降・・・目が見えにくくなる。視界にもやがかかったようになり、PCのモニターに表示される小さい字が非常に読みづらくなる。


そこで、最寄りの小さい病院に行き、血液検査と尿検査を行ったのが、10月25日。

その病院から、
「検査結果をもとに、紹介状を書きましたので、大きな病院で診てもらってください。」
という連絡を受け、小さい病院に寄ってから、大きい病院に向かったのが10月28日。
このとき、自宅から1キロ以上ある道のりを、すべて徒歩で向かっていました。

大きい病院に到着後、すぐに各種検査を受けました。

その中で、血圧の検査を受けた際、自分でも驚く数値が出たのです。

上210 下130

数年前から健康診断で高血圧を指摘されてはいたものの、ここまでの数値を見るのは初めてでした。

検査の結果、医師の診断は、
「悪性高血圧症です。すぐに入院してください。」

判断の猶予はありませんでした。
そこからは、あらゆる移動が車椅子になりました。
自力で移動することすら危険な状態であることが、そこで初めてわかったのです。
つい先程まで1キロ以上の道のりをかけて病院まで歩いてきた体が、もうそんな状態まで蝕まれていたとは、知る由もありませんでした。

入院が決まってからは、自社の営業、仕事先の上長、出場やスタッフで関わることか決まっていた大喜利のイベントに関する主催への連絡、予約していたチケットのキャンセルなどで大わらわ。
これを、ひっきりなしにやってくる検査の合間に行っていました。

生まれて初めて腕に点滴も刺しました。
数日経つと血管が炎症で腫れあがって痛むため、別の腕に点滴を移動する。
しかし、晴れ上がった血管の痛みは長引いてしまい、血圧の検査で血管を圧迫する度、患部が非常に痛みました。

入院して3日目、10月30日の朝に出た尿はとても澄んだ色をしていて、この日以降は血尿が出ることはありませんでした。

また、視力の低下は症状も次第に収まり始めました。眼底出血があったものの、その範囲は入院生活中に少しずつ小さくなっていきました。

血圧も降圧剤の服用によって、
上140 下90
前後で落ち着くようになってきました。

薬の服用は今後も必要になるでしょうが、ひとまずは日常生活に戻れるまで回復し、退院も11月8日に決まりました。


ただ、本当に問題なのは、ここからの生活です。
まず、食生活については、血圧と腎臓の負担を念頭に置いた、
「減塩・低たんぱく食」
を徹底する必要が出てきました。

これは、これまでの自炊や外食をそのまま継続することが出来なくなることを意味しています。
もっとはっきりいえば、大好きなラーメンを食べることが、もう出来ないのです。

日本各地にあるラーメン二郎を全店制覇していることに誇りを持っているほど、二郎系を食べることは、食におけるひとつのやりがいであったと自認しています。
そして、二郎系でなくとも、自分で食べるものを決めるならほぼ毎回ラーメンを選んでしまうほど、ラーメンが何よりも好きな食べ物でした。
そのラーメンを、外食で食べることは、もうかなわないのです。


本当に正直なところ、これからの人生において、何を活力として生きていけばいいのか、まだ見定められていません。

幸いなことに、これまで生きてきた証は残すことが出来たと思えています。

しかし、これから何のために生きていくのか、誰のために生きていくのか、生きる日々にどれだけの意味があるのか、それが何も掴めていないのが現状です。


体の方は確実に入院前より良くなってきたのですが、心の方は退院が近づくにつれ、明るい兆しが見えてきていません。

自力で実現できる欲求を失った今、何を活力にしていけばいいのか。それが、目下の大きな課題として、目の前に立ちふさがっているのです。


とりあえず、出来る範囲でこれまでやってきたことを引き続き頑張っていくことが、今の自分を測る目安になるでしょう。
飲み会に居てもお茶しか飲めないかもしれないし、あんまり会話もできないかもしれません。
そんなゾンビのような状態になったわけですから、今後もゾンビのようにしぶとく居残っていく所存です。

実は、入院が決まった時に、医者に唯一質問したことがあります。
「それで、余命はどのくらいなんでしょうか。」
医者はあっけらかんと答えました。
「余命とか、そんな段階ではありません。」


ご心配をおかけしてすみませんでした。
また、よろしくお願いいたします。

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