結婚して幸せな人生を送る秘訣

私は現在結婚29年目の50歳だ。
人生の目標は全て叶えてしまったので今は適当に働き適当に趣味をしながら余生を送っている。

自分の人生で一番成功したのはやっぱり結婚かなーということで今回はそのことについて。
なお、「いい人が現れたら結婚してもいいかな」くらいの結婚願望しかない人は以下を読んでもたいして役立つことはないが、「すぐにでも結婚したいけれど出来ない!どうして!?結婚したい!したい!したい」という人には多分役に立つと思うので、この先を読み進める指針にしていただければ。

・まずは多くを求めるな。
最初から自分の好みを全て兼ね備えている万能な人なんて世の中には存在せず、大部分の事柄は一緒に生活をしていくうちにだんだんお互いに染まっていけるのであまり細かく交際相手へのNGを設定してはいけない。
私は3つどうしても無理なことがあってそれは「ハゲ・デブ・メガネ」だった。
なので、この3つのどれかが当てはまる人とは付き合ったことがない。
私の恋愛経験は全て10代なので条件が見た目のみに偏っているがそこはもう過ぎてしまったことなので致し方ない。
逆を言うとそれがなければ誰でもOK。
性格なんて付き合う前には分からないし、背が低かろうが高かろうが、イケメンだろうがブサイクだろうが私にはどうでもいい事柄だ。

若い時に限る…かもしれないが、性格はこの先いくらでも変わる。
むしろ若ければ若いほどお互いに影響され性格も近づいていく可能性が高い。

うちの夫は私と身長が同じで顔がでかいのでウエストや肩は私よりかなり低い位置にある。
確かに若いころは見上げるような背の高い人いいなーとか思っていたが、今となっては仮に夫の方が先に要介護になった場合、自分より大きな人だと抱きかかえるだけでも大変だ。将来を見据えるなら出来るだけ同じくらいの大きさの人がベスト!
ま、背の高い人と結婚して要介護になったら介護施設のお世話になるというテもあるけれどね。

そもそもの見た目のよさは雰囲気でなんとでもなるものだ。
夫は背が低く服のセンスが悪く正直言って若いころはイケてない人の部類だった。
私が結婚の報告をしたとき友人たちが口を揃えて「本当にあの人でいいの?」と言ったくらい。
ハッキリ言って超失礼だが実際子供が出来ると夫に似る可能性も高いのでイケメンと結婚できるならその方がいい…のかもしれない。
でもちょっと待って欲しい。世の中の人が抱くイケメンって実は雰囲気なのだ。
顔の造り云々ではなくその人からかもし出される雰囲気が80%以上を占めている。
夫の弟は夫と見た目が全然似ておらず、身長は180cm近くあり服のセンスもよくとてもモテていた。今は交流が一切ないので知らないが少なくとも若いころは。
でも、私は自分の前に並んでいる二人を見て気づいてしまったのだ。顔の造り自体は夫と弟が瓜二つなことに。
違いは身長と髪型を含む身なりのセンスだけ。
それが違うだけでこうも雰囲気が違う2人が出来上がるのかと当時驚いたことをよく覚えている。
ちなみに髪型や服のセンスがいい人は付き合っている分にはいいが、結婚するとその分浪費される部分が大きいということも忘れてはいけない。
センスのいい服や小物は高いし、髪型に気を使うならしょっちゅう床屋に行かなければいけないし、夫のイケメンをキープするためにかかる経費は馬鹿にならない。
カッコいい旦那さんでいいわね~と褒められれば嬉しいだろうが、その誉め言葉を聞くために家計が圧迫される可能性を考えると、別に他人の目からはイケてなくてもいいやと深く納得してしまう。
結婚相手のいいところは自分が知っていればそれで充分なのだ。

ということで交際相手にはあまり多くのNGを抱かず、大勢の人と付き合うことを強くお勧めする。
なぜなら、自分がどんな人となら心地よくてどんな人は合わないのかは付き合ってみないことには分からないからだ。
私は夫が9人目の交際相手なのでそれまでに8人と付き合っている。
初めて付き合ったのが15歳で夫の一つ前で2年半続いた元カレと付き合ったのが18歳なので3年間で7人!!
ちなみに7人とも告白されて前出のNG部分がなかったため交際が始まった。
私から告白したことは人生で1度しかなく、それは14歳の時だったが見事玉砕し、それ以降人を自分から好きになったことがない。
私自身モテない方ではなかったので自分から誰かを好きになる暇もなく交際相手をとっかえひっかえして付き合ってばかりいたという事実も大きいが。

さて、ここでモテる秘訣も伝えておこう。
それは、男性と同じ。顔の造りは一切関係なく雰囲気だ。
素の自分とあまりにも違いすぎる雰囲気を作ってしまうと持続するのが大変なので素の自分は残しつつ第一印象に気を使う。
まずは自分を知るところからだ。
今現在モテない人、交際を全然申し込まれない人は魅力的じゃないからだということに気づかなければならない。
太っている人はとにかく痩せるところから。
年代でもバラつきはあるが私は10代当時163cmで47㎏だった。
どちらかというとガリガリの部類だが、イメージ的には当時の工藤静香が一番近いと思う。
あんな感じの雰囲気にしていれば顔が工藤静香ではなくてもおのずとモテる。10代なら…ね(笑)
正直結婚が21歳なので20代以降のモテる秘訣はハッキリとは分からない。
が、30代の頃は不倫願望のある同僚たちから結構モテていた。
見た目は10代の頃と大きくは違わなかったと思うし、性格も正直ほとんど変わっていないので30代くらいまでは同じテで通用するのではないかと思われる。
40代以降は私も人から自分がどう見られるかということに興味をなくしてしまい、自分磨きもやめてしまって一切モテなくなってしまったのでご自身でお考えください。(丸投げっ!

さて、これで交際相手は出来るようになったのでここからどうやって結婚に持っていくか。
まぁストレートに「結婚したい!」だけでよい。
ゴールが幸せな結婚生活である以上、結婚に興味がない人と付き合うのは時間の無駄だし、結婚に興味がない=自分に興味がないなので、そこに労力を費やすくらいなら結婚したい男女が出会うのが近道に決まっている。
そのためにも、交際は相手から告白されることが大事。
自分から告白するということは自分に興味がなかった人がターゲットになってしまうので、まずは興味を持ってもらうところから始める必要があるので結果的に結婚が遠のいてしまうからだ。
とはいえ、自分に興味を持ってくれた人が全員結婚対象になるかといえばそうはならない。
ここで一番の近道は自分を知ることだ。
私の場合、夫と結婚する前に付き合った7人を常に比べて「こういうところが好き」「こういうのは無理」と分類していった。
まず、無理なところから。
・頻繁に連絡が来ない
・自分以外に興味を持っているものがある
・好きをアピールしてくれない
私は上記が無理だった。
付き合っているはずなのに全然連絡が来ないとか、バンドやスポーツなど趣味があってそっちに費やす時間の割合が多いとか、たまに会ってもご飯食べて雑談して終わっちゃうとか。
好きなところは上の逆。
・頻繁に連絡してくれる
・自分を第一に優先してくれる
・好きをアピールしてくれる
所詮20歳の小娘が結婚相手に対する願望なんてこの程度。
私はこれで夫に「結婚したい!」と詰め寄り、夫がOKしてくれたので付き合ってわずか半年で結婚した。

ちなみに先日53歳になった夫は見違えるほどイケメンになった。
髪もしっかり生えているし、やせ型だし、会話も楽しい。
顔は全く似ていないが雰囲気が一番近いのは高田純次だと思う。
ね、20代でイケてなくても50代になればイケメンになれるの。
20代で見た目のNGを多く作るのは本当に損しかないと今でも思うし、私は多くのNGを設定しなかったから今があるんだと思っている。
夫は冗談抜きで私のことをすごく大切にしてくれるので今では友人たちにうまくいった結婚の典型例として羨望の眼差しを向けられている。
彼女たち、結婚当時「あの人で本当にいいの?」って私に言ったことはすっかり忘れてる。私は死ぬまで覚えているけれどね。

さて、ここからは色んなことを考えすぎて結婚を躊躇している人にとっては希望の連続だと思う。
私も勢いで結婚してしまったので何度「こんなはずでは…」と思ったことか。
それでもお互いが頑張れば乗り越えられますよという事実。

・多額の借金発覚
結婚当時私は専業主婦になりたい(家でぐうたらして楽したい)と言っていて、夫も了承していたけれどいざ蓋を開けてみたら夫には全然お金がなくて専業主婦どころか二馬力でもカツカツの生活。
仕事はしてる感じする。なんで?なんで仕事してるのにお金ないの?
当時夫はマイカーと仕事用のトラックをローンで購入していてその返済が確か月10万以上。
まぁでもこれは夫自身の持ち物なのでまだ許せる。
月々の額面は何十年も前の話なので覚えていないけれど問題はここから。
妹のマイカーローンが数万円。
当時妹はローンが組めなかったので夫が名義人になってなぜかそのまま支払いもしていた。
これは妹に自分で払えと詰め寄って毎月こちらの口座に振り込ませることで解決。
父親の借金名義肩代わりが月数万円。
夫は父子家庭育ちで夫の父親がお金の管理苦手な人だったので生活費が完全にブラックローンで成り立っていて、本人がもう借りられなくなったので夫が名義人になって…という流れ。
これ、どうしたんだっけなー。もう忘れちゃったけれど、発覚後は私が今後一切肩代わり禁止、するなら即離婚と脅したことでそれ以上は増えなくて頑張って完済したんだったと思う。
給料天引きほとんど。
これが一番でかかった。
夫が当時働いていたのは父親の知り合いのところで、父親が知り合いにした借金を夫の売上から天引きされて支払われていたので残ったお金でローンを支払ったらそもそもの手取りがもうほとんどないっていうね。
結婚詐欺かよ!!って言いたかったけど、結婚してって言ったの私だ…
この知り合いには結婚したので一銭も払えませんって私が言った!
今から思うと若さってすごいとしか言いようがないけど、父親の借金を子供が働いて返すなんてどう考えてもおかしいでしょってことで、私たちには私たちの生活があるわけだし、こんなことされたらいつまでたっても普通の暮らし出来ないんだから仕方ないよねってこと。
それからも多少はちょろまかされてはいたけれどある程度は支払われるようになったので私もそこで一応留飲を下げて、後にこの知り合いを介さずに仕事出来るように段取りをつけたおかげでかかわりは一切なくなってめでたしめでたし。

結局父親の肩代わりをしていたブラックローンが一時期焦げ付いてたのでブラックリストにも載っちゃってマイホーム購入時期もずれたりと本当にさんざんな目に遭ったけれど、一連の流れは夫も被害者だから許せた部分は大きい。
夫が悪いのではなく悪いのは親っていうね。
今ではほぼ交流もなくなって夫も私や私の実家を見てまともな金銭感覚が身についたし、家のお金を黙って使うなんてことは今まで一度も起こっていないので一生分の貸しを作ったということでお金のことは全て解決。

・問題は暴力で解決
まぁいわゆるDVってやつ。
基本的に男性より女性の方が口が達者なので、口論になったら男性は大抵負ける。
そこでほとんどの男性は不満を溜め込んだまま黙るという手段を取るのだけど、夫は暴力で応戦してくるタイプだった。
でもこれって戦い方が口か手かって違いだけなのでは?と私は今でも思っている。
DV受けたとかって被害者面してる人って自分は何も悪くないのかな。
何があっても暴力はいけないって、じゃぁ、口で勝てない人は不満をどんどん溜め込んである日突然離婚だー!ってなったり、そっとよそで不倫したりするしかないのでは?
そんなことされるくらいなら、暴力ででも応戦してもらってお互いがスッキリしてこのことはこれでおしまいねってケリをつけるほうがよっぽど建設的なのではないだろうか。
…とはいえ、痛いのは困る。

私たちは最初の1年は喧嘩ばかりしていてある日夫がいつものように暴力で応戦してきたときに私の大事な一点物の服が破れて、その時堪忍袋の緒が切れて私も暴力で応戦した。
いや、全く当たらないんだけど泣きながら腕を振り回してとにかく暴力(?)で応戦した気持ちでいた。
それが夫の心にかなり響いたらしい。歴代の彼女にも暴力を振るっていたのかは知らないが、自分の暴力に応戦してくる人なんて初めて見たとか。
それで私を対象としたDVはなくなってそこからは物に当たるように。
最初の頃は私も泣きながら片づけたりしていたけれど、ある日ふと思った。
なぜ私が片づけなければいけないのだ。
それに気づいてその後夫が物に当たって部屋が散らかった時、私は冷めた目で散らかった部屋を見ながら夫に「あーあ、自分で片づけてね。私知らないから」と言って、そのまま寝室に退散して寝た!!
朝起きたらリビングはちゃんと片付いていてそれから夫は物にも当たらなくなった。
その後は私に対するDVもなく物にも当たらず世間一般の男性がするように、言葉で勝てないって分かったらだんまりで押し通すように。
これが今度は私に響いた。
夫を口で言い負かして、顔を見れば納得していないのはすぐわかるのにそれで話をおしまいにしてこれで本当にいいの?解決方法合ってる?
徐々に私たちの喧嘩は減った。
攻撃的な口調で攻め立てず、何か言葉を発したら相手の返答を聞くまで待って、その返答に対してまた言葉を発してという会話のキャッチボールがうまく出来るようになり、お互いの沸点やされたら嫌なこと、言われても治らないことや分かってるけどついやってしまうことなどなど、相手の特徴をつかんで折り合いをつけてお互いに妥協もしつつ仲良く出来るようになった。
夫が最初からDVがなく黙り込むタイプだったら私はここまでの心境にたどり着けなかったかもしれない。
DVがあって、物への八つ当たりがあって、それがなくなってというプロセスがあったからこそ夫が納得していないという事実に気づくことが出来たのではないだろうか。
そういう意味ではDVも通過点として私たちには必要な事象だったのだと振り返った今も私は思っている。

・大黒柱として稼げない
夫は結婚当時から自営業だった。
会社勤めをした経験は一度もない。
この辺りは過去にまとめたことがあるので詳しくはそちらを見てもらうとして、今振り返って言えることは20代のうちに何が何でも会社員になっておいてもらうんだったな、と。
おかげで老後は国民年金なので私が食べさせなきゃいけなくなって厚生年金を増やす意味でもいつまでも私はガッツリ仕事しなきゃいけないじゃないかー!
とはいえ、世の中の専業主婦が羨ましいとは思わない。
なぜなら私は壊滅的に家事が苦手だからだ。
掃除も面倒だし料理も面倒だし、汚部屋でも私は構わないしお腹いっぱいになって不味くなければご飯すら何でもいい。
こんな人が専業主婦をしたら存在価値が全くなくなってなんのために生きているのか分からなくなってしまう。
幸い夫が出したものは片づける派なので家は散らかっていない。
正確には最初の頃は私の物だけが散らかっていたが、ある日部屋を見渡して自分の物だけが散らかっていることに気づいてからは私も夫のように出したらしまう癖がついた。
これは夫に感謝しかない。夫が綺麗好きじゃなかったらきっと我が家は今頃汚屋敷だったことだろう。
料理に関しては一応最低限の努力はしている。
が、これは幸いなことに夫もそれほど食に興味がなく、また自分も作れないので出されたものは文句言わない。なんなら、おいしかったものはちゃんと申告してくれるので、好きな料理も知れて一石二鳥。
…とまぁ、私自身も主婦としての価値はそれほど高くないので、大黒柱も主婦も二人で兼業しましょうということで我が家は問題なく運用されている。

過去を振り返った夫の難点はこの3つだけだ。
そしてそれらは私たち二人の努力によっていい方向に導かれ、現在は何も不満なく過ごしている。
不満ではなく心配ならある。
それは夫が先に死んだらどうしよう、だ。
先日夫と話していたら夫もそれをすごく心配していた。
「俺が死んだらお前がどうなるやろと思うと心配でしょうがない」と。
ずいぶんな自信家だが本当のことなのでしょうがない。
それくらい私は何もかも夫に頼り切って暮らしている。
正直言うと私が先に死んだら死んだで今度はお金足りなくなって子供に迷惑がかかるのではなかろうかという心配がある。
夫は目の前に見えているお金があれば「お金はある!」と思うタイプなのだ。
例えば1000万あったとして、この先リフォームに300万使って、仮に生活費が年間200万かかってあと10年生きるとしたら全然足りないよねという計算は一切出来ず、1000万もあるんだから大丈夫っしょ!という謎の自信を持つタイプ。
私が死んだら貯金はあっという間に使い果たして路頭に迷う姿が目に浮かぶ。
逆に言うと私たちはお互いの死後相手が困るであろうという自信を抱けるほどこの29年間で絆を深めてなくてはならない存在として認識することが出来た。

借金あろうがDVだろうが稼ぎが悪かろうがそんなことはどうにでもなるのだ。
性格の不一致?そんなの合わせればいいだけじゃん!と思うのだ。
どうしても合わないところは、私はこうだし、あなたはこうだよね、でお互いを認めればそれでいいのではないだろうか。

結婚できないと嘆いているここまで読んでくださった希少な皆さん。
結婚は誰でも出来るしちょっとの努力で誰でも幸せになれるのです。
いつでも寄り添える相手が日々手に届く位置にいる生活っていいですよ。
私の割と大変だった経験を糧に婚活&それからの生活頑張ってくださいっ!




私の経験や考え方が少しでもお役に立てたなら嬉しいです(◍•ᴗ•◍)