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福岡に戻ってきて今考えていること・これからやりたいこと【2023年目標】

大学を卒業した22歳から11年後、地元福岡に戻ってきました。

転職、転勤、副業、投資…色々なことに挑戦してきて、最終的に行き着いた結論は「地元福岡を拠点にしたい」ということでした。

東京にいた時に読んだ本が立花隆さんが書いた青春漂流という本でした。

挫折して、方向転換した若者たちと立花さんが語り合う生身の人間ドキュメント本。

迷いや惑いの青春の真っただ中にいる人たちの話を読み進めるうちに、「自分は何を選択することが一番の幸せなんだろう」ということを考えさせられました。

選んだ道が成功だったかどうかは分からない、失敗するかもしれないけど大胆に生きる人たちにすごく憧れました。

自分は何かを選択し、幸せになる道を選べているのか。真面目にそんなことを考えたときに出てくるのは「福岡にいつか帰ること」でした。

その目標を2022年に達成し、2023年1月1日の新年を迎えました。

そして今考えていること、これからの目標をまとめておこうと思います。

書き始めたブログが読まれてライフワークに

2016年に立ち上げたブログ「STAY MINIMAL」を運営してもう7年目になりました。

当時は「自分で何かしたい!」という想いを密かに持っており
「書くこと」が自分にとって好きなことだと気づき、スタートしました。

アメリカ留学前にやった英語の勉強法をまとめた記事、気付けば1日3000人もの人が読むようになっていました。

ここから少しずつ書くことが自分にとっての仕事になり、趣味になり、ライフワークに変わっていきます。

ブログで地元の明太子屋の売上が過去最高に

ブログを通じて福岡についても当時から記事をいくつか執筆していました。今思えば、本当に福岡が好きだったんだなぁと改めて感じます。

たまたま書いた明太子の記事が読まれるようになり、これまで知らなかった明太子について調べ始めます。
意外かもしれませんが、福岡県民はあまり明太子を食べる習慣がありません。地元民にとってはお土産としての位置付けです。

明太子を食べ比べし、一番おいしかったのが「島本」でした。
地元の中で一番の明太子として紹介しました。

島本の博多駅前店
島本食品の本社工場に訪問したとき
担当の方々と対談も行いました

そして島本はついに博多阪急店の明太子屋売上No.1に。
2022年からは路面店に出店し、多くの地元民・旅行者の目に触れるようになってきています。

何よりも「本当に美味しい福岡の味がまだ知らない人に広まること」が純粋に嬉しかった。

与えたのは小さな影響かもしれませんが、確実に、自分の中に「地元福岡に貢献できている」という感覚が芽生えました。

この経験は自分にとって大きいものでした。

日本のこれからについて勝手に考えること

少し規模の大きな話ですが、僕が考えていることをシェアしておきます。

先進国としてもてはやされた日本の平均年齢は約48歳。
ちなみにインドネシアは29歳です。

アジアの中でも凄まじい勢いで高齢化が進んでいます。

経済をどう発展させるか、僕なりに考えた結果は「子どもを増やすこと」でしかないと思います。

日本に生まれた場合、生涯に稼ぐお金は2億円と言われています。
それは単純に、一人当たり2億円の消費を産むということでもあります。

消費があれば生産があり、生産があれば仕事が生まれ、また一人が生きていくための稼ぎを得ていく。その消費を産むことはとても尊いことだと思っています。

人口が減っている日本はその消費を産む人が急速にいなくなり、勢いを失っていると感じてます。とても悲しい事実だと受け止めざるを得ません。


さらに、2020年から米国株への投資を始めたのですが
アメリカの企業について調べていると、イノベーションや時代の先端はやはりアメリカにあると感じてしまいます。

僕たちの身の周りにはGoogle, Youtube, Twitter, Instagram, Netflix, Tiktok, Facebook, Slack, Notion, Tesla, iPhoneなどなど。

日本で生み出されたものよりも、圧倒的に海外で使われる技術に満ちています。そしてその中に未来を感じることの方が多いと思います。

バイオテクノロジー分野でも、Pfizer/BioNTech, Modernaのワクチンは全てアメリカで開発され、爆速で承認されました。
コロナ禍の今でも日本が何百万人と感染爆発しないのはワクチンをスピーディに供給できているからだと思います。

そのほかにもコロナ治療薬のRegeneronや再発・難治性多発性骨髄腫の療法として注目されるArcellxなど。

IT、バイオテクノロジーに対する開発の規模、試行錯誤の数、投資資金、規制緩和も日本とは圧倒的に違います。

アメリカと日本の単純な違いはトライ&エラーの数です。

アメリカは失敗や多様性を許容して潰す文化があります。
日本はなるべく失敗をしない方が賢くて偉い、という文化があります。

そして気付けば世界の変化スピードに追いつけなくなっている。
世界を見るほどに日本の凋落ぶりは目を避けたくなるほどです。

でも、諦めるにはまだ早いとも思っています。

こうした状況の中で起死回生のヒントは
「日本の文化」にあるのではと思っています。

「日本の文化」はローカルの中にある

「グローバル化は究極のローカル化」

僕が好きな言葉です。

グローバル化と聞くと、欧米のおしゃれなデザインを持ち込むことをイメージしたり、海外の人との交流を思い浮かべると思います。

大学時代にアメリカに留学したとき、身をもって感じたのは「相手にとってのグローバルとは」ということです。

それは、僕自身が日本人として、海外の人に日本の何を伝えられるか?ということでした。

日本の独自の文化は分解していくと「それぞれの地方で生まれた文化」に行き着きます。

食文化、祭事、伝統工芸、建築物、観光資源、レジャー

ローカル資源が究極的にはグローバルに向けて発信できるものだと思います。

日本が新たな技術開発分野で輝けないのであれば、日本の文化を打ち出すことが鍵になる。
その局面が今まさに来ていると感じています。

そして福岡はそのポテンシャルに溢れています。
Lonely PlanetのBEST IN TRAVEL 2023のEAT(食)部門に福岡が選ばれました。

世界から注目される食文化がすでにあると言えます。

ただ、僕自身が「福岡のことをまだまだよく知らないな」と感じることの方が多いとも感じています。

福岡でやりたいこと・やろうとしていること

先ほどお伝えした通り、日本が生き残っていくための1つの道筋は「文化」だと本気で思っています。

そして、グローバル化は究極のローカライズ化、
つまりこの地元福岡に「文化」のヒントがあると考えています。

まずやりたいことは2つあります。

・福岡に一番詳しい人になること
・福岡を盛り上げること

そして、その先にやりたいことは

・福岡発の「ブランド」を作ること

まだボンヤリした構想でしかないのですが、
福岡を象徴するような文化の1つを再定義し、形作ることです。

イメージとしては、友人が経営している「TAKANOME」という日本酒のブランドです。

「日本酒」というものを再定義し、海外への発信に成功しています。

日本国内での消費が落ち着いていくことは目に見えています。
日本だけでなく、できれば海外に向けて発信していくものを作りたい。

そのポテンシャルはすでに福岡の中にあり、まだ見つけられていないだけだと思っています。

見つけるために、まずは地元福岡を拠点に福岡を知り尽くすこと。
そしてまだ知らない人たちに広めていくこと。

それが僕が福岡に戻ってきた意味であり、使命なんじゃないかとさえ考え始めています。

2023年がスタートの年

まだまだ地元福岡の中で知らないことが山ほどあります。

改めて学んで、知って、発信していくことに時間を使っていきます。

もちろん福岡を盛り上げるためには
様々な方々の協力が必要になってくると思います。

いわゆる福岡愛の強い人たちとの繋がりも少しずつ作っていきたい。

まだ具体的な形は決まっていませんが、福岡を日本・海外へ発信していくための体制を少しずつ整えていきます。

そして自分にとってのライフワークにしたいと本気で思っています。

そしてちょうどこの記事を書いているのが2023年1月1日。

この目標の始まりの年にしたいと思います。

これからまたnoteで福岡の魅力を発信して挑戦していきますので、
よろしくお願いいたします。

皆様にとっても良い年でありますように。


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