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「今、読むべき本」を間違えない方法

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

「本を読みたい!」と欲求が高まり本を手にとったものの、読んでみたら期待していた内容とは違ってた。そんな経験は誰にでもあるかとおもいます。

だからこそ、多くの人がネットの評価や書評を気にしながら本を選んでいますよね。でも、それらは他人の意見ですし、中には評価を操作しているような人もいます。だからこそ、自分で本を選べるようになることはとても大切です。

そこで、今日は「今、読むべき本」を間違えない方法というテーマでnoteを書きます。

今回ご紹介する方法は、本を購入するときだけでなく、積ん読になっている本の中から最適な本を選ぶときにも使えます。というか、ぜひ使って欲しいです。

では、それはどのような方法かというと、月並みですが、まず最初に本の「目次」と「前書き」を読みます。そして次に、その本の内容を推測します。たったこれだけです。でも、やってみると、とても大事なことだと実感できるはずです。

「目次」から推測できるのは、本の構成です。著者の体験談がたくさん書かれているのか、それとも他の本や事例からの引用が多いのか、それとも著者の意見や主張が強いのかなどがわかります。一般的には、著者の主観的な記述の方が読みやすく、引用やケーススタディが多いと読みにくくなります。

そして「前書き」を読むとわかるのは、その本の結論や主張です。同じような題名の本だとしても、結論が違えば、当然内容が違います。だからこそ自分が求めている本なのか、前書きを読むことで確認しなければいけません。

そしてこれら「目次」と「前書き」から本を予測する方法は、読書経験が上がれば上がるほど精度が増してきます。

僕は齋藤孝先生の本をたくさん読んでいるので、「目次」を読んだだけで本の構成を想像できます。他の本からの引用がメインなのか、それとも先生の独自の考えを書かれているのか、目次を見ればだいたいわかるんです。また、先生は必ず「前書」に結論だけでなく、大事なことを記載しています。だから、目次と合わせて読めば、自分が「今、読む本」かどうかがハッキリとわかります。

たとえば、僕が女性と話をする機会に恵まれたとします。しかし、うまく話ができなかった。相手と少しでも気のあった話がしたい。このような時に選ぶ本はどんな本になるのか?

店には齋藤孝先生の「恋愛力」と「LOVE理論(水野敬也著)」の2冊があったとします。僕が手にとるとすれば、齋藤孝先生の「恋愛力」です。その理由は、前書きにこんな一文が書いてあったからです。

「恋愛がどのぐらい続くかというのは、話がどのくらい続くのかという事と比例しているのだ」

つまり、この「恋愛力」という本は、恋愛の中でも会話に特化した本ということがわかります。そして目次を見ると村上春樹、冬のソナタ、金閣寺、三四郎、源氏物語などの名前が出てくるので、引用メインの本だと想像できます。なので、時間があるときか、ニーズが高まったときに手を伸ばす本だと僕の中で位置付けられます。

ちなみ「LOVE理論」の「目次」を読むと、見出しには著者の個性が溢れており、キスやセックスという言葉も目につきます。また、前書きはノリのよい文章なので、全体的に軽く読みやすい若者向けの内容だということがわかります。

なので、今回も僕は齋藤孝先生の本を選ぶことになるのです。

このような感じで、僕は自分の古本屋の中で興味がある本を見つけたら、前書きと目次を読んでその内容をなんとなく覚えておきます。そうすると、いつでも自分に突き刺さる本を抜き取りやすくなるんです。これも古本屋の特権かと。

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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