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30年目の結婚記念日に

2023年3月、私たちの30年目の結婚記念日の日にはこれまでと規模も趣も違う場所への訪問を決めました。訪問したのは浜松にある明治屋醤油さんです。見学に予約は必要ですが小さいところなので今回は自分たちだけでした。

見学:伝統へのタイムスリップ

最初は見学からで、一応工場見学という名称ではあるものの機械が動いているわけではなく、大きな樽での麹づくり、仕込み、もろみの貯蔵、発酵など工程の説明を受けながら見て回ります。所要時間は短く動きがあるわけではないのでエンターテインメント性は低いですが、機械が並ぶ光景とは異なる歴史的な価値があります。

体験:手作りの喜びと味わい

その後体験に続きますがいくつか選択肢があり、今回は醤油絞り体験と味噌仕込み体験を選びました。用意された材料を混ぜて升の中に入れ、てこを使った絞り機で抽出するのですが、結構な力が必要で壊れてしまわないか心配なぐらいでした。

抽出した醤油は小さめの容器に移して自分で記入したラベルを貼ると完成です。絞った醤油はその場で豆腐にかけて試食できるというサービスがいいですね。

味噌仕込みの方は材料の蒸した大豆を手で押しつぶし、麹と合わせて容器に詰めるという道具も使わない純粋な手作業です。その状態で持ち帰って冷所で半年ほど保存すると食べることができるようになります。

見学と体験を終えて

以上で体験は終了ですが、有料での体験に関わらず満足度は結構高かったと思います。その理由として

  • 自分たちだけのためにいろいろ説明してもらえるという特別感、質問もあまり遠慮せずできた

  • 見学、体験、試食の3拍子がそろっている。さらに持ち帰った醤油を日々味わえ、味噌ができるのを楽しみに待てる

明治屋醤油の見学は昔ながらの製法の一部を体験できる特別なものでした。コスト的には大きな工場で製造されるものには及ばないでしょうが、このような伝統的な製法と味が長く残り続けることを願います。


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