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【Jリーグ】好調のジャーメイン良をデータで分析

by 黒澤 敏文(Stats Performデータ編集者)

5月半ばの時点で早くも二桁得点者が2人もいる。J1リーグ第14節終了時点で、2選手が10ゴール以上決めているのは2021年シーズン以来3年ぶりだ。一人は既に4季連続の二桁得点を記録したレオ・セアラ。もう一人は、2017年にJ1デビューを飾って以降、リーグ戦では自身初の年間10ゴールを達成したジャーメイン良だ(第13節終了時点で11ゴール)。

ジャーメイン良の一昨季までのシーズン最多得点は3点(2018、2022年)。今季に限ると、第2節川崎戦で記録した自身のゴール数(4)よりも少ない。開幕以降ここまで目立つのは固め打ちだ。1試合複数得点した回数はリーグ全体トップの3回で、これらの試合で合計8ゴールを決めている。枠内シュート率もJ1では自己最多となる57.1%を記録している。

ジャーメイン良のシュートポイント
J1リーグ 2024シーズン

今季シュート1本平均ゴール期待値(xG)は0.19だが、8ゴールはそれ以上のxGを記録したシュート機会で着実に決めている。特に11回の決定機では、9点を得点に結びつけていて、同決定率は81.8%に上る。

ジャーメイン良のオープンプレーでのプレーエリア
J1リーグ 2024シーズン

プレーエリアも敵陣中央エリアでのプレーが多い。今季総シュート数36本のうち、27本は敵陣ペナルティエリア内で打ったもの、11得点のうち10点も同エリア内シュートから決めている。

特筆すべきなのは、今季FW登録から出場している113人のうち、先発したリーグ戦全試合で唯一フル出場していることだ。これ以前のJ1で出場した111試合では、7回しかなかったが、今季は出場時は全戦試合終了までピッチに立ち続けている。これは、チーム内で2試合以上に出場している選手の中では川島永嗣と並び2人しかいない。直近2試合は欠場しているが、今後の活躍に期待だ。


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