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【Jリーグ】直近10シーズンで枠内シュート率が高い選手は?

by 黒澤 敏文(Stats Performデータ編集者)

サッカーの醍醐味と言えばゴール。それを生む項目は枠内シュート。そこまでの過程で、どんなに良い繋ぎをしても、肝心のシュートが枠内に収まらなければ得点は決まらない。裏を返せば、どんなに威力がなくても、勢いがないゴロゴロでも、枠内に打てば、ゴールが決まる可能性は生まれる。そこで直近10シーズン(2015年から今季第7節終了時点)のJ1リーグでは、どの選手が高数値を叩き出しているかを調べてみた。
*昨季までは各季シュート50本以上、今季は10本以上を記録した選手に限定。

この10年間の同一シーズンで、もっとも高い枠内シュート率は、その衝撃的デビューが今でも記憶に新しい2020年の三笘薫が記録した80.95%で、昨季までで唯一の80%台を挙げている。
その後に続く選手となると外国人選手が多く、日本人で高確率を残した選手でも、翌シーズンには同率50%にも満たない選手が多い。

その中で唯一6シーズン連続で、毎年シュート50本以上を打ちつつ、枠内シュート率50%以上を記録しているのが小林悠だ(2016-2021)。2015年には同率50%にわずかに届かなかったものの、シュート数が50本に到達しなかったシーズンも含めると、昨季まで8季連続で50%以上。出場時間が減少している中でも、しっかりと数字を残し続けている。

小林悠のシュート数と枠内シュート率
J1リーグ2015〜2023シーズン

これに次ぐのは3選手が記録している3季連続枠内シュート50%以上。不思議なことに各3選手が入れ替わりで3季連続同成績を残している。

J1リーグ2016シーズン以降 枠内シュート率50%以上を3季以上連続で記録した選手と、そのシーズン
(昨年までの各9季はシュート50本以上、今季は10本以上を記録した選手に限定)

次世代の期待となると細谷真大。今季第7節終了時点では無得点に終わっているものの、枠内シュート率は64.3%。オリンピック世代では最多のシュート20本を放っておきながらの高確率だ。次節以降の活躍に期待したい。


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