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ブライトンvsマンチェスターUをデータでプレビュー 三笘は、ワンビサカを攻略できるか?

ミッドウィーク開催となるプレミアリーグ第28節の延期分で、日本時間5月5日、ブライトンはマンチェスター・ユナイテッドをホームに迎えます。4月に行われたFAカップ準決勝では、0-0でPK戦までもつれた末にブライトンが敗れました。因縁のある両者の対戦には、どのようなデータが隠れているのでしょうか。ProVisionから抽出したデータとOptaファクトを使って、試合をプレビューします。

三笘薫 vs アーロン・ワンビサカ

ProVisionを使って抽出したデータによると、ブライトンの三笘薫は今季のプレミアリーグで、アタッキングサードでのドリブル突破成功数が、チームメートのソリー・マーチに次ぐ同率2位(30本)です。並んでいるのは、同じウインガーのマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)とサイード・ベンラーマ(ウエストハム・ユナイテッド)ですが、三笘はこの二人よりも試行回数が少なく、成功率は高くなっています。

プレミアリーグ2022-23シーズン
青が成功数、橙が失敗数

また、これをペナルティーエリア内に限定すると、2位のラッシュフォードとガブリエル・ジェズス(アーセナル)に4本の差をつけて、三笘のドリブル突破数は今季のプレミアリーグで単独トップ(15本)となっています。

プレミアリーグ2022-23シーズン
青が成功数、橙が失敗数

しかし、ブライトンとマンチェスター・Uが前回対戦したFAカップ準決勝では、リーグ最高のドリブル突破力を持つ三笘に、アーロン・ワンビサカが立ちはだかりました。

この試合を通して、三笘はアタッキングサードで4本のドリブル突破を仕掛けましたが、成功したのは延長前半にヴィクトル・リンデロフを抜き去った1本のみ。ワンビサカと対峙した3本では、すべて抑えられました。

ワンビサカが優れているのは、そのタックルの正確さです。下のグラフは、今季20回以上のタックルを記録した選手のタックル成功率を表したものです。ワンビサカは成功率が単独1位の96.4%。28回のタックルを試みて、ボールに触れられなかったのは、わずか1回のみです(ここでは、ボール奪取したか否かに関わらず、触れることができた場合、タックル成功となります)。

プレミアリーグ2022-23シーズン
青が成功、橙が失敗

前出のFAカップ準決勝でも、ワンビサカのタックルが三笘に襲いかかりました。下の動画のシーンでは、後ろからの正当なスライディングタックルで三笘のシュートを阻止。最終的にはブライトンの好機となったものの、このタックルがなければ、より決定的なチャンスだったことは間違いありません。

2週間経たずして、再び相まみえる三笘とワンビサカのマッチアップに注目です。

ブライトンは、マンチェスターU相手に初の3連勝なるか?

ここからは、Optaデータを使って試合についてのトリビアを紹介する、『Optaファクト』から、今節についての情報をいくつかピックアップします。

ブライトンは、マンチェスター・ユナイテッド相手に今季プレミアリーグで2連勝中。
同チーム相手にリーグ戦で3連勝を達成したことはない。
また、シーズンダブル(1シーズン2勝)を達成したこともない。

Optaファクトより

ブライトンは、マンチェスターUとの直近のリーグ戦に2連勝中です。昨季はアウェイで敗戦しましたが、今季は難関のオールド・トラッフォードを攻略。昨季のホーム戦では4-0の圧勝を飾っただけに、今節も勝利が期待されます。史上初のユナイテッド戦3連勝&シーズンダブル達成となるでしょうか。

ユナイテッド・キラー、パスカル・グロス

ブライトンのパスカル・グロスは、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で通算6得点を挙げている。
グロスがこれ以上、得点を奪っている対戦相手はいない。
ブライトンのプレミアリーグ初のシーズン(2017-18)以降、同選手よりもマンチェスターU戦で得点を挙げているのは、リーグ内でもリヴァプールのモハメド・サラー(10得点)のみ。

Optaファクトより

ブライトンのグロスは、マンチェスター・U戦の直近2連勝に最も貢献した選手の一人です。2-1で勝利した今季の開幕戦では、全2得点を挙げてマン・オブ・ザ・マッチに選出されました。

6-0で勝利した前節のウルヴァーハンプトン戦でも2得点を挙げるなど、いい感触を持って今節に挑むグロス。「ユナイテッド・キラー」として、カギを握る選手になりそうです。

ブルーノ・フェルナンデスの得点関与数は「74」

マンチェスター・ユナイテッドのブルーノ・フェルナンデスは、1-0で勝利した前節のアストンヴィラ戦で、決勝点を挙げた。
プレミアリーグ初出場となった2020年2月以降、同選手の得点関与数はチーム最多の74点(42得点、32アシスト)。
同チーム次点のマーカス・ラッシュフォード(53点)とは21点差。

Optaファクトより

今節、ブライトンの攻撃におけるキープレイヤーがグロスだとすれば、マンチェスター・Uの中心はブルーノ・フェルナンデスと言えるでしょう。3月以降はあまり結果を残せていませんでしたが、リーグ戦直近2試合では1得点1アシストで存在感を示しました。

今季はここまでチャンスクリエイト(アシストを含む、シュートの前のパス)がチームトップの92本(リーグでは同率2位)。チーム2位のクリスティアン・エリクセンが31本なので、マンチェスター・Uの攻撃において、フェルナンデスは欠かせない存在と言えそうです。


今回は、ProVisionのデータとOptaファクトを使って、ブライトン対マンチェスター・ユナイテッドの試合をプレビューしました。Stats Performでは、プレミアリーグだけでなく、欧州5大リーグを始めとするサッカーの主要大会で、Optaファクトを配信しています。

また、データを使った資料やオリジナルコンテンツの制作も行っておりますので、ご興味のある方は以下よりお問い合わせください。


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