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いまはもうない。

年齢を重ねて、初めて思うこと。
昔は母が言っていた、昔はこうだったというような話。
若い時は、経験や体験がなく
これから何があるかというような時期だったから、あまりこういった感覚はなかった。

だんだんと、何かを消化するかのように時間が過ぎていた。
昔あったものは、いまはもうないんだなぁと
ふと思った。
もしかしたら、何かの工事現場を見たからかもしれない。
毎日通る、その道に確かにあったものを
思い出すことができなかった。
きっと誰かの記憶にはその面影は残っているのだろうか。

久しぶりに知人に連絡した時に、
覚えてくれていてありがとうと言われた。
私の事を覚えてくれていて嬉しいと。

確かにだんだんと忘れていく世界では、
自分のことを良い意味で覚えていてもらえるのは嬉しい事なんだと思う。

昔は、なんだか自分のことを知っている人を煩わしいとさえ思ったものだ。

だからこそ、今をしっかり生きないとな。
想い出の中の良い経験も悪い経験も
いまとなってはないものなのだから。

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