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黒板メニュー解説|2017その8


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2017/5/7
献立:えんどう豆ご飯
   小松菜のり和え
   フキ寄せ
   胡麻豆腐
   竹の子うど天ぷら
   竹の子団子のお吸い物

ふき、竹の子、うど、まだまだいく。春の味。
山菜が豊富なこの時期はやはりお浸しや天ぷらに力が入ります。
山菜の苦味は昔はやっぱり苦手で、小学生の頃に「どうして野山の草を食べるのか」とか
先生に言って笑われたこともあった。
季節は五感で感じるもの。春には春の味を、ということ。
そしてあるものを無理なくあるだけ使う、ということ。
なんでも簡単に手に入るような時代に生まれてるのでその感覚をつい忘れてしまう。気をつけないと。

黒板はツバメ。町の中を飛ぶツバメを「今年も来たかー」とか地域の人がワイワイしてる風景が好きだ。

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2017/5/8
献立:ひじきご飯
   けんちん汁
   うど紀州和え
   うど天ぷら
   うどきんぴら
   生春巻き
   ふき佃煮

生春巻きは煮炊きして味付けた野菜を具に。
もちっとした皮が好きなので揚げ春巻きよりもこっちが私はこのみ。
涼やかな見た目も生春巻きならでは。
この時期はどこからともなくもらったり、家に生えてたりするのでふきがどんどん手にはる。多い時はこうして佃煮にして保存する。

ふきの佃煮の味はばあちゃんの秘伝の書(ノート)を毎年見て作っている。
ばあちゃんは健在なので秘伝の書を取り出してくるようお願いしないといけない。
その辺の本棚から出てくるのであんまり隠されてはいない。

トニックウォーターを入荷して野生ミントでトニックミントを作った。爽やかで美味しい。ミントがもりもり育っちゃうので消費するてだてを考える。

黒板はなんちゃってレタリング風。力を入れて内線でかけてて鉛筆っぽくて自分では気に入ってる。ローマ字で書くと最後YAになるのだけど響きが元気で好き。

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2017/5/9
献立:ご飯
   若竹汁
   くるまふのステーキ
   豆道楽おぼろどうふ
   たけのことたらの春巻き
   ひじき白和
   うど紀州和え

たらは魚ではなくタラの芽。私はタラの芽の天ぷらが好き(また天ぷらの話)
豆道楽さんのお豆腐を冷たいままで出せるようになると「あーそろそろもう夏くる」とか思ってしまう。気が早い。
くるまふは一度だしで炊いたものをドーンと焼いてみりん醤油で焼く。
テリっとした見た目と食感が美味しい。

黒板、突然に鏡文字を描いてる。な、なぜ?みたいな突拍子のなさはこの頃の方が格段上かも。今の黒板はふつうでつまんないって思ったりしてしまう。
見やすさと個性と、鬩ぎ合うなー

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2017/5/11
献立:赤空豆ご飯
   若竹汁
   ふき寄せ
   くるまふのかつ
   小松菜白和
   胡麻豆腐
   えんどう豆ヒスイ煮

赤空豆と一緒にご飯を炊く。いつもの豆ご飯とはちょっと違う感じ。
豆が赤いからと言って赤飯のように米も染まる、という感じではないのだけどそれでもすごい存在感はある。味は空豆です。
えんどう豆のヒスイ煮はだしで炊いたえんどう豆。宝石の翡翠のようにキラキラとする。響きが涼やかで好きなネーミング。

黒板は清涼感を出してみた。横顔の女の子を描くのは好き。夏を意識すると入道雲を描きがちになる。まだ5月ですけど…

今日はここまで

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