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「えっと、スター★じゃなくて、スタート▶︎です。」読みにくい会社名と対策(サービス名や会社名は、SEOとUXを意識しないとまずい)

「いやー、スター★ウィズさんは、仕事がはやいですね〜♪」

ありがとうございます、社名がちがいます!

起業家にとって、ワクワクする瞬間とはいつか。それは会社名をつけるときではなかろうか。これから育てる大事な城である、ながく愛せる名前をつけたいと思うのも当然だ。

「会社名の由来を聞かれたら、こうやって説明しよう……。かっこいいな、ふふふ。」などと妄想してニヤニヤした思い出が、大抵の起業家にあるにちがいない。

自社も、StartWith(スタートウィズ)という名前には、「起業や新規事業を一緒にはじめる、スタートアップのデザインパートナー」という素晴らしい思いがこめられている。

なんと素敵な会社名なのか、社長自ら大絶賛である。

しかし、この会社名をつかいはじめてみると、問題が発生。会社名をよくまちがえられるのである。

契約書に「スター★ウィズ」と記載されている。
口頭でよばれるときも「スター★ウィズ」さん。

なぜそんなに星★をつけたがるのか。スタート▶︎だよ! "スタート"アップをささえるって、HPに書いてあるよ!

読みにくいのは、自分の名前だけで十分である。会社名まで間違えられるなんて、許されぬ事態だ。

「いったいなぜ、スター★になるのかな?」と思い、社名をじっとみつめる。StartWithの「t」が「W」に隠れてみえないのか。もしくは、わたしが星のようにキラキラしているのか。

どうしたものか。いまさら、超・お気に入りの社名を変えるなんてしたくない。問題は、「スタート」が伝わっていないことだ。とりえず、「スタート」をわかりやすくするしかない。

最速でできた対策は、ロゴの下にふりがなをふることだった。この記事のサムネ画像をみていただきたい。なんと涙ぐましいのか。「スタートウィズ」と小さなカタカナが、読み方をさりげなくサポートしてるではないか。

むかし、中学校の授業で読めない英単語にふりがなをふっていたことが思いだされる。ちょっと読みやすくなったんじゃないかな!

次にできそうなこと。それは、ロゴのシンボルマークを「スタート」っぽくすることである。「一緒にはじめる感」があるマークなら、社名もわかりやすくなりそうだ。

シンボルマークを考えるのは時間がかかるので、いずれつくります!

そんな読み間違いはあるものの、この社名は検索順位が上位にきやすいかきちんと調べてからつけている。名前でSEOの順位争いの難易度が決まるからだ。

よく、社名やサービス名を、検索せずに決めてしまうクライアントさんがいる。サイトの課題調査を依頼されてまずおこなうのは、検索結果を見ることなのだ。「サイトが検索しにくい」ことは、かなりストレスになる。

「似た業種の会社がでてきてまぎらわしい」
「会社と関係ない記事やSNSばかりでてくる」
「1ページ目にサイトがでてこない」
「タイピングが大変」

上記はすべて、検索結果をしらべて社名をつけなかったことが原因でおこっている。検索順位としてはSEO、ユーザー目線では社名検索体験(UX)と、2つも重要なことに影響してしまう。

スター★ウィズという問題はあるものの、うちはSEOばっちりな社名なのだ。

自社名で検索すると、英語、カタカナともに1ページ目にサイトがあらわれる。会社名をつけるときに、競合になりそうなメディアや会社、サービスなどが検索上位にいないか調べておいたので、サイトを放置していても、リニューアルしてもこの順位である。

SEOはキーワードの競合さえいなければ、難易度がだいぶ下がるのだ。それを知らずに社名をつけると、あとから検索順位競争で苦戦することになる。

有名企業やWEBメディア、人気な個人のSNSなどはラスボス級に強い相手だ。豊富なコンテンツや、検索される頻度に勝つには、何年、何百もの記事を投稿し続ければいいのか計り知れない。

強すぎるラスボスとの「ナワバリ争い」はごめんである。ぜひ、最初からさけておきたい。

会社名やサービス名を思いついたら、「いいね、これにしよう!」っていう前に、ぜひ検索してみてほしい。英語やひらがな、カタカナなどでググってみると、ラスボスが生息しているかがわかる。

せっかく思い入れのある会社名をつけるなら、検索結果も1位(てっぺん)をとりたい。うちも、今は2位なので「もう少しがんばりましょう」である。あとからでてきた同名の転職サービスに順位をうばわれ、いかんの意です。

会社名をつけるのは楽しいけど、SEOやらUXやらに影響することをあらかじめ知っておくと、不要な失敗を避けられる。

社名やサービス名は、社員やお客様もつかうことになる。

「ぜったい、この社名にしたい……。」という気持ちをグッと我慢して、検索結果を冷静にながめていただきたい。

名前は「使いやすいさ」も、大事!

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