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#22「コミュニティの力でマーケティングを変える」株式会社SHINSEKAI Technologies 代表取締役 大社武さん

「Startup Now」では、資金調達を実施したばかりの起業家をお招きし、創業にかける想い、事業の現状や未来の話まで、アレコレお伺いするインタビューをお届けしています。このインタビュー記事は要約版となっております。気になった方はぜひFull VersionのPodcastもお聴きください!

第22回目は、株式会社SHINSEKAI Technologies 代表取締役 大社武さんをゲストにお招きしました。
SHINSEKAI Technologiesは、コミュニケーション関連サービス群「MURA(ムーラ)」を提供するスタートアップです。
代表取締役の大社さんに、SHINSEKAI Technologies創業の経緯や事業の展望についてアレコレ伺いました。


SHINSEKAI Technologies創業までのキャリア

株式会社SHINSEKAI Technologies(以下、シンセカイテクノロジーズ)の代表取締役である大社さんは現在36歳、気づけば社会人人生の中で起業家のキャリアが最も長くなりました。
新卒ではサイバーエージェントに入社、当時急成長していたソーシャルゲーム領域の子会社に配属希望を出します。配属されたその年に新人賞を受賞、その実力が認められた大社さんは、翌年サイバーエージェントとグリーの合弁会社であるグリフォンの取締役に抜擢されます。
ソーシャルゲームの運用は、ITビジネスにおける究極のスキルのようなものだと考えていた大社さんは、その経験を別の領域でも活かせるのではないかと、マッチングアプリ「タップル」を運営する子会社に移ります。
タップルではマーケティング統括として、マッチングサービス国内1位まで牽引した後、2017年に独立、株式会社TORIHADAを創業しました。
当時はまだバイトダンスが日本で立ち上がったぐらいのタイミングでしたが、この頃からいち早くTikTokやYouTubeショーツといったのショートムービープラットフォーム注目し事業を展開。今ではショートムービーを活用したマーケティングにおいてトップランカーとなることができました。
キャリアの中で一貫して考えていることは2つです。一つは、急成長している産業に早いタイミングで張ること。もう一つは新しい当たり前を見つけていくことです。

コミュニティに秘められた可能性に気づき、シンセカイテクノロジーズを設立

TORIHADAの事業が順調に進む中、大社さんはある時コミュニティビジネスの可能性に気づきます。
コロナの自粛期間、大社さん自身がソーシャルメディア上でのコミュニケーションに寂しさを感じていた時に、釣りのDiscordコミュニティに参加した時の体験です。釣りに対して情熱を持っている人たちが情報交換を行うDiscord内では、大社さん自身もメンバーから受け入れてもらえている感覚がありました。また、実際には会ったことのない人達ですが、メンバーに勧められた釣具は迷わず購入していたことから、従来のSNSにはない可能性を感じます。
そこで大社さんはTORIHADAから事業をスピンオフする形で、2022年10月にシンセカイテクノロジーズを設立することにしました。

シンセカイテクノロジーズ社の提供するコミュニティ運営サービス

シンセカイテクノロジーズでは、「MURA(ムーラ)」を活用した企業のユーザーコミュニティ運営支援を主軸に事業を展開しています。SNSが発信と拡散の場であるのに対し、コミュニティではユーザー同士の繋がりを促進し、エンゲージメントを高めた結果として、マーケティングや事業の成果につながっていくことを目指しています。
MURAではデータドリブンなコミュニティマネジメントを大事にしています。具体的にはKPIとして、オンボーディング率、アクティブ率、ロイヤル率の3つを設定しています。これらの指標を改善するための施策が、200個以上社内のノウハウとして蓄積されており、誰もがデータを見れば改善案が出せるような体制を整えています。 コミュニティマネジメントを担うのは、当社に登録している300名以上のコミュニティマネージャーたちです。デジタルマーケティングやSNS運用の経験がある人材が、シンセカイテクノロジーズの手法を学んだ上で、クライアント企業のコミュニティ運営を担当しています。

コミュニティコマースの可能性

大社さんが今後の構想として可能性を感じているのが、コミュニティコマースです。
原神のDiscordコミュニティにおける課金はその一つの例です。ユーザーは欲しいものを買うのではなく、コミュニティ内の繋がりから生まれる「しがらみ」で課金する。 この「しがらみ」を活用し、コミュニティ内での購買を促進することも、可能性のある領域の一つだと考えています。
海外のソーシャルコマース市場は、2027年には180兆円規模になると言われており、コミュニティコマースのアプローチからこの領域への参入を狙っています。

一緒に働く仲間を募集中

シンセカイテクノロジーズは現在、正社員で20名、業務委託まで合わせると35名ほどの規模で事業を展開しています。平均年齢は36〜37歳と、スタートアップとしてはやや大人な組織です。大社さん自身がシリアルアントレプレナーでもあり、一定の成果を出したプロフェッショナルを様々な領域から集めるということを意識して取り組んでいます。
「NO LIMIT」「ONETEAM」「PROFESSIONAL」という3つのバリューを大事に、日々熱く仕事をしているチームです。
現在はオープンポジションで、幅広く一緒に働いてくれる仲間を募集しています。少しでも興味がある人がいれば、ぜひお話したいと思っています。

急成長する市場にいち早く参入する、そうやって成功を積み重ねてきた大社さんが描く、これからの新しいマーケティング、コミュニティコマースの可能性について今後も目が離せません。


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