4月17日のITベンチャー投資判断

自分の会社が上場する時のイメージの解像度を上げるためにも、各上場企業の決算と株価を調べてみました。そして自分としての意見をまとめてみたいと思います。
結論からいうと、今日みた中ではじげん、くふうカンパニー、BASEが買い。

※これは4月17日にメモしていた過去の日記をnoteに転載したものになります。今後はもっとリアルタイムに投稿していきたいと思います。あくまで個人の感想で、中長期での企業の将来性を考えていきたいと思います。

エイチーム:△

PER:10倍弱
成長性:△
安さ:-
セグメントとしてスマホゲーム、アフィサイト、自転車ECなどやってる。基本アフィリエイト企業。アフィリエイトもクレカやローンなどの領域は競争が激しくピークアウトしてジリジリ売上下がっており今後の成長性見えない。スマホゲームも厳しい。自転車ECは伸びていっているが、現状では全体に対しての売上比率は小さく、会社としてもそれほどの成長は見込んでいない模様。横ばいが続くと思われる。PER10倍切っており、市場の評価も現状低い。

Amazia:△

PER:100倍
成長性:◯
安さ:△
売上急激に伸びてる。マンガアプリ多い中独立でフォーカスして頑張っている。ただし既にPER100倍ついており期待値高めで割高。

じげん:◯

PER:10倍
成長性:◯
安さ:◯
求人、賃貸、旅行のアグリゲーションメディア運営。旅行は大打撃と思われる。不動産、求人がどうか。求人は売上半減などの打撃はないのではないかと思われる。また不動産もあくまで送客をやっているだけなので影響は比較的少ない(資産価値減少がない)はず。評価下がっててPER10倍程度まで下がっている。1、2年の短期では売上の2/3を占める人材領域が厳しい領域が、売上半減はないと思われ(トラフィック自体は打撃を受けていないため)、広告費を減らすなどで対応して立て直す戦略を練るはず。創業社長がいるので本気で対応考えるはず。そのため短期的には業績落ちて利益減るだろうが長期的には現在のPER10倍は割安。なのでまあまあ買い時。

イトクロ:△

PER:30倍
成長性:◯
安さ:△
主力の塾ナビは口コミCGMモデルなので学習塾検索というニッチ市場の独占企業なので立場は揺るがない。コロナで一時的にニーズは減る可能性あるが、ほとんどの塾がオンラインに切り替えて対応しているとのことなので、実は売上もそれほど影響うけない可能性あり。長期的には、オンライン学習プラットフォームなどが現れてそもそも学習塾を探すニーズが減少していくといったことは考えられるが、学習塾のオンライン化の波に乗ればしばらく安泰の可能性が高い。みんなの学校が主に口コミモデルで少しずつ安定して伸びていくと思われるが、PER30倍程度なので相応の期待値が盛り込まれていると考えられる。
学習塾85%休校 オンラインもhttps://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200417/1000047576.html

ハウテレビジョン:×

PER:43倍
成長性:△
安さ:△
中期経営計画の中身は戦略2つあり、1つはエリート学生向け掲示板などコミュニティで、2つ目は学生向けだけでなくすべて対応で、企業ブランディングのためのコンテンツ貯めれたりできるキャリアプラットフォームを目指すというもの。どちらも構想段階で実現可能性は懐疑的。また後者はWantedlyでは?と思えるし、外資就活というニッチ特化だからウケていたのが普通の求人サイトにしかならないと思われる。その割にPER43倍と高いためなし。

ポート:△

PER:14倍
成長性:△
安さ:◯
アフィメディア屋。5月に中期経営計画を発表予定とのこと。スモールバーティカルは効率が悪いから領域フォーカスで就活・カードローンに当面フォーカスすると発表しており、同じ領域のメディアを買ってグロースして売上を伸ばしていっている。加えて就活会議をリブセンスから買収したりしているので、就活カードローン領域に特化して垂直事業展開をしていくのではないかと思う。じげんとかに近いかも。クライアント向けにツールなど別ツールを提供して、顧客単価を高めていく。が、Google依存の記事メディアなので市場からの評価は厳しくPER14倍と低い。実際、大胆な買収などしないと時間はかかると思われる。
中期経営計画が割とジャンプアップするような内容が盛り込まれているかどうかだと思う。

くふうカンパニー:◯

PER:20倍
成長性:△
安さ:◯
みんなのウエディングが最も売上比率は高い。他も金融領域を保険会社買ったりなど、メディア+サービスの形でメディア・コングロマリットを目指している。経営者が穐田さんということで業績に対して時価総額が高かったが、コロナで一気に240億→120億と半減している。実際ウエディングが厳しいのでどうなるかだが、中長期的には穐田さんなので戦略をひきなおして得意のM&Aを仕掛けてくる気がする。元の計画だと21年9月期には営業利益20億にするという計画だったという大胆な計画だったことも見逃せない。

BASE:◯

PER:93倍
成長性:◯
安さ:△
売上は2019年12月期22億、2020年12月期予想は30億。赤字だがプロモーションを赤字になるよう踏んでいるので、拡大したら利益を出し始めると考えられる。またコロナで飲食店がこぞって出店開始し、利用者も巣ごもりで食料なり買いまくっているはずなので業績は上がっているはずで、一度出店したら撤退するとは考えにくいので今後も勢いよく伸びると予想。時価総額は280億あり、2020年12月期で売上30億で営業利益率10%として営業利益3億になるとしても、PER93倍なので期待値はかなり高い。

アンドファクトリー

PER:27.95倍
成長性:△
安さ:△
マンガアプリとホテル運営。直近で自社ホテルを買っており、その売却を進めようとしているが、現状現金5億しかなく、しかも赤字状態なのでホテル売却がうまくいかないとだいぶ危ない…。同じくマンガアプリ一本でやっているAmaziaとの違いは、出版社との共同アプリばかりなので、新しい広告手法を試すにしても何にしても出版社との調整が必要なのでスピードに結構な差がありそう。自社オリジナルのアプリは出版社とやってる手前やりづらいのかもしれない。
2020年8月期第二四半期累計期間売上が14.8億、うちアプリ売上が12億、利益1.79億。アプリ分散していてかつホテル事業という足かせもあるので、急激な成長は見込めない。その割にPER30倍近いので、そこそこの評価ということになる。

MAKUAKE:△

PER:100倍
トラフィックも市場も伸びてるが既に高い。

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