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Adalo(ノーコード開発)で実装前に理解しておけばよかったこと

以前の記事で、非エンジニアが開発を理解するための効果的な方法として、ノーコードでまずはレクチャー通り作りきってみましょうという話をしました。

今年、私はAdaloというノーコードツールで数ヶ月でAppStore公開前の状態まで作り込みました。(実際はTestFlight配信までにしました。)

その中で、Adaloで実現が難しく最初に理解しておけばよかったことについてシェアしたいと思います。
当時はAdaloでググりまくって、海外のサイトもたくさん見たり、ノーコードコミュニティに参加して質問したり、ココナラで壁打ちをしていただいたりとあらゆることをしていたので、こういう情報があると助かるのではと思っています。

※私が作ろうと思っていたのはnoteのような投稿アプリのため、noteの機能を思い浮かべながら読むと、以下できないことのイメージが理解しやすいと思います。

※2023年9月時点の情報なので、今後変わっていくことも大いにありえます。その前提でご覧ください。


投稿のシェア機能がない

これは致命的でした。
当然あるよねと思い、要件として明示せず進め、結構作り込んだ後に気づきました。
投稿者には頑張って書いた記事をシェアしたい、そこで反応が欲しいという欲求が確実にあります。シェアも、すでに自分のネットワークが構築されているところにしたいはずです。(noteの投稿をFacebookや Xでシェアする、というのがわかりやすい例です。)
その部分が満たされないことが判明したため、検証方法を大きく変えなくてはいけなくなり、かなり落ち込みました。
Adaloに声をあげている人たちも多くいるようですが、今のところ実現できていないようです。

長い文章の投稿に向いていない

特に長い文章の時には、読みやすい行間設定や写真挿入が文脈に沿ってできることがとても大切ですが、Adaloではそこまで実装はできませんでした。

また、私が考えていたのは、投稿を複数の項目を設けて記入してもらう形式だったのですが、入力必須設定に近しい機能では、1つの項目しか適用ができませんでした。
加えて、字数カウント表示機能がなく、項目内で設定できる字数カウントの制約も一つ(◯字以内)しかないため、例えば400文字は最低限書かないとエラーになるというような実装ができませんでした。
そのため、アプリ上で機械的に制約をかけることで投稿内容の品質を一定以上にするアプローチが難しかったです。
ただ、ここは公開前に事務局チェックを入れるというプロセスを入れることで乗り切ることにしました。

あいまい検索ができない

例えばググったりするときに複数のあいまいな言葉で検索した時に、それっぽい記事がヒットすると思いますが、それができません。ここも、実装途中で気づいたことです。
そのため、検索導線はかなりしっかり作ってあげる必要が出てきました。
しっかり作りつつ、検索時に離脱しないための段階設計やカテゴリー分けはかなり悩ましかったです。

SEO対策は全くアテにできない

例えば、Googleでキーワードで検索すると、noteの記事が上位にヒットします。Adaloに関しては期待できません。ググってくる人を掴まえにいくアプローチはマッチしないと思います。

1ページあたりの遷移が集中すると不安定になる?

フッターのアイコンをタップすれば、例えばホーム画面、投稿作成画面、プロフィール、、とその画面に戻れる仕様になっています。
Adaloの場合、フッターのアイコンを増やすと、各ページごとの遷移先の保有が多くなりすぎるのか、結構な頻度でconnectできないエラーになり不安定になりました。
そのため泣く泣くフッターのアイコンを削っていました。


上記に挙げた点がAdaloで実装する中でかなり想定と異なって大変だったことです。

逆を返せば、上記以外の部分はほぼ実装できていました。コメント機能、チャット機能、投稿一覧機能、いいね機能、記事購入機能など、ほぼnoteにある機能がAdalo上で実装できました。
何よりもアプリの公開がこんなに簡単に1人でできてしまうのか…というのは、これまでネイティブアプリの開発に携わってきた身からすると驚愕でした。
ノーコード開発を検討している人の参考になりましたら嬉しいです!

最後まで、お読みいただきありがとうございました!X(@YukaKayama)でもPMFに有益な情報を発信していきます。フォローしていただけると嬉しいです。

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