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自分のあり方を教えてくれた留学

こんにちは!ライターのしおりです!
今回は高校生の時にフィリピンへ長期留学していたせりなさんにインタビューさせていただきました!
一体、どんな留学をしたのでしょうか?

1.プロフィール

お名前:せりなさん(ニックネームはせりぬん)

年齢:21歳

出身地:生まれはフィリピン、育ちは沖縄

留学先:フィリピン共和国のパラワン島(高校3年時)

期間:約10ヶ月

留学後:現地での経験をきっかけに帰国後、那覇国際高校に復学したのち立命館大学 国際関係学部 アメリカン大学・立命館大学国際連携学科に進学。

現在:今年の6月までで立命館大学を中退。医学部を目指して猛勉強中。

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2.どんな留学をしたの?

Q.どのようなプログラムで留学されましたか?
沖縄県主催の「国際性に富む人材育成事業」の5期生として派遣されました。

Q.留学の目的はなんですか?
留学の目的は主に3つあって
①自分の生まれた国がどんな国かみて、自分のアイデンティティを確認する

生まれた国をみたい!という思いが1番大きかったです!

②英語とタガログ語を話せるようになる

英語はもともと英会話に行っていたのである程度は話せたのですが、それに加えて第三言語を学びたいと思いました。

③沖縄とフィリピンの文化の交換

沖縄の文化と東南アジアの文化は似てるところがあると聞いていたので、似てるところとそれぞれにしかない文化を比較して文化の交換をしたいと思いました。


Q.なぜ留学先をフィリピンに決めたのですか?
フィリピンに決めたきっかけは、もともと自分の出生地がフィリピンだからです。
私は父の仕事の都合でフィリピンで暮らしていたときに生まれたそうです。しかし、フィリピンに関する記憶がまったく無かったので、小さい頃から将来必ず自分の生まれた国に行こう!と思ってました。
実を言うと、最初はアメリカに行こうと思ってたのですが、アメリカは比較的行きやすい国だから(個人的には)いつでも行けるなと思って若いうちに発展途上国に行こうと思ったという理由もあります。

Q.実際に行ってみて、行く前に考えていたイメージと違っていたことは何ですか?
教科書に載っているようなスラム街がたくさんあり、みんな貧しい生活をしているイメージでしたが、実際は大型商業施設もあり、観光客が来るレストランなどは日本にも引けを取らない充実したものでした。テレビなどもあってクオリティは落ちますが、日本と同じような生活ができていました。
安全面を考えて、セキュリティがしっかりしている、ある程度裕福なホストファミリーだったので、一般的な家庭よりはいい生活をしていたと思います。

Q.逆にイメージ通りだった点はありますか?
気候や生活様式は事前にネットで調べた通りでした。あとは、自然が豊かな点や生活水準が日本より低い点(ホスト以外の家庭を見て)などです。


Q.留学した時に大変だった事はなんですか?
勉強面では、専門用語が多く出てくる理系の授業とフィリピンの歴史を前提とした授業についていくのが大変でした。生活面では、お湯が出ず毎日水風呂だった事、とにかく暑かった事、ホストファミリーと食習慣が合わなかった事などです。着替えを持ち歩いたり、食事の時自分は別で野菜を食べたり、と工夫していました。他にも、文化が違う為コミュニケーションに少しズレがあったりもしました。(日本人特有の謙遜などは現地の人にマイナスだと感じられました。)

Q.留学で楽しかった事はなんですか?
まずは、友達がたくさんできたこと!バスケしたり放課後屋台に行ったりして、帰国日が近づいた時はお別れ会をサプライズでやってくれました!
また、フィリピンの文化に触れたことも楽しかったです!学校の行事で伝統衣装をきたり、伝統的な食事をしたりフィリピンについて学ぶ機会が多かったです。
他には、ホストファミリーと旅行に行ったことが楽しかったです。日本にいたらあまり自然の中で遊ぶことはないのでとても楽しかったし、海なども安全用のネットなどはなく、人の手が加えられてない自然の中で遊ぶことができました。

Q.留学について不安だった事はありますか?
1番不安だったのは、出発して1人でフィリピンまで辿り着けるかでした笑

・英語が通じなかったらどうしよう→思ってたより通じた(主に若い世代)し、英語とタガログ語両方使って会話したりしました。

・友達ができるか不安→留学生という存在がそもそも珍しがられてたのであまり苦労しなかった、明るく人なつこい人が多かったのでむしろたくさんできました。

・治安悪そう→確かに日本よりは良くはなかったけどホストファミリーと一緒にいて、常識的な行動(暗い道は歩かない)などをしていたら大丈夫でした。

Q.現状の日本の留学に問題点はあると思いますか?
あまり日本の留学の現状については詳しくないからとやかく意見できないけど、色々制度とか整ってきて昔の日本よりは今の方が留学しやすいと思うので、興味ある人はみんなまずリサーチしたほうがいいんじゃないかって思います!興味あっても調べないでチャンスを見逃す子が多いと思うから能動的に調べたりアンテナはったりした方がいいかな~とも思います!

Q.せりなさんにとって留学の価値とはズバリなんでしょうか?
毎日"新しい"に出会えること!新しい人、新しい食べ物、新しい価値観、新しい言葉など、留学中は全てが自分にとって新しいのでいろんなものにたくさん刺激を受けそこから成長していけるものだと思っています。特に価値観や考え方に関しては周りの人からたくさんの刺激を受けました。

Q.これから留学する人たちへ一言アドバイスをお願いします!
日々の小さな幸せを大切にして下さい!留学中ってどうしても気を張っちゃうし目標に思うように届かなくて歯痒い思いをしたりすると思うけど、そんな時はなんでもいいから今日起こったハッピーなこと(天気が良かったでもなんでも)を考えるようにしたら前向きになれると思います!自分の周りに溢れてる幸せに気づくことができたらおのずと感謝の気持ちが出てくると思うしそうしたら人としても成長できると思います!

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3.留学後

せりなさんは帰国後、那覇国際高校に復学したのち立命館大学 国際関係学部 アメリカン大学・立命館大学国際連携学科を受験し、合格。
この学科はジョイント・ディグリープログラム(以下JDP)というもので、立命館とアメリカン大学でそれぞれ2年ずつ勉強し、卒業の際に両大学の学位を授与されるというものです。(平木さんの記事に載っているダブルディグリーとは異なるプログラムです。)

平木さんの記事はこちら↓


このプログラムを志望した理由は、留学時現地の方々が貧困による様々な問題に苦しんでいる現状をみて何かしたいと思うようになったことが一番大きかったそうです。
貧しくて教育を受けられない、その結果正規の職業を得ることができず、その日を暮らすだけで精一杯、明日の見えない生活をしている人々を実際に目の当たりにし、苦しんでいる人のために何かしたいという思いが芽生え、そのためにはまず自分が充分な知識と経験を積まないといけないと考えたそうです。
学問のレベルが高く世界情勢の中心であるアメリカに進路を定め、また県費の留学経験から充分な語学力と知識を身に着けるには最低2年必要だと考えていた時、たまたまJDPを見つけ、自分にはこれしかないと思い進路を決定したといいます。

4.まとめ

いかかでしたか?

せりなさんは、本来なら今年の8月からワシントンD.C.にあるアメリカン大学で勉強する予定でしたが、コロナウイルスの影響や経済的な問題で今年の春に進路変更せざるを得なくなったそうです。そこで、今年の6月に立命館大学を中退し、現在医学部を目指して日々勉強中だとのこと。その進路決定の訳は、留学中に感じた思いからだったそうです。

まさに留学での経験が彼女の人生を大きく動かしていますが、「留学時から変わらない、困っている人たちに何かしたいという思いのその「何か」に「医療」が当てはまっただけなので個人的にはそこまで大きな進路変更とは感じませんでした。」と彼女は話していました。

留学中は自分と向き合う時間も増えると思います。その中で自分のやりたいことを明確にし、実際に行動を起こしているせりなさんはとてもかっこいいと思いました!

せりなさんのインスタのアカウントも貼っておきます!

https://instagram.com/celi_nun?igshid=1hfrr3nmfu3ko

そんなせりなさんは現在OBGとして県費留学存続の為に署名活動を行っています。この活動は沖縄の新聞にも取り上げられていて、その記事のリンクと合わせて署名サイトも貼らせて頂きますのでぜひご覧ください!

新聞記事→https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1198387.html

署名サイト→http://chng.it/PTCbdgZGKP

スタトラではnoteでの留学体験記の発信の他にもオンラインのイベントなどを開催しています。詳しい情報はSNSで発信していますので、そちらもチェックしていただけると幸いです!

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では、最後まで読んでいただきありがとうございました!


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