【C102】コミックマーケットに初参加しました!【評論同人誌】
こんにちは。お酒とメディアのオンラインサロン「Starter」を主催しているSAKEジャーナリスト木村咲貴です。
2023年8月13日、Starterとして初めて“コミケ”ことコミックマーケットに参加してきました。今回の記事では、コミケに参加したきっかけや制作物の内容、当日のレポートを簡単にまとめたいと思います。
コミケには「評論・情報系」というジャンルがある!
今回、コミケに参加することになったのは、Starterのメンバーであり、SAKE Streetのメディアでインターンをしている榎本くんから、「さきさん、日本酒同人誌出してみませんか?」と声をかけられたのがきっかけでした。
コミケといえば、漫画やアニメの二次創作作品を頒布したり、コスプレをしたり……というイメージが強いかもしれませんが、実は、「評論・情報系」というジャンルがあり、お酒やグルメをテーマにした同人誌が販売されているんです。
よく、日本酒をテーマに同人イベントに参加しているという榎本くん。彼が書いたこちらの記事がとても詳しいので、ぜひご参照ください☟
わたしはもともと編集者・ライターとして仕事をしているため、本を作る経験はありましたが、コミケは参加経験なし。でも、「せっかくお酒とメディアをテーマにしたオンラインサロンをやっているし、一度はみんなでひとつの作品を作りたいなぁ」と前々から考えていたこともあり、思い切って申し込んでみることにしました。
「読むとお酒がおいしくなる本」をテーマに、12名が執筆!
Starterには、現在運営・講師チームを含めて48名のメンバーがいます(2023年8月時点)。
「みんなで雑誌を作ろう!」と呼びかけたところ、有志のメンバーが集まり、残念ながら〆切に間に合わず挫折……という人も何名かいましたが、最終的に12名が一人1ページを制作することになりました。
(表紙、インタビューゲスト、宣伝ページ参加者、当日スタッフなどを含めると、合計22名が参加してくれたことに。うれしい!)
テーマは、「読むとお酒がおいしくなる本」。日ごろから、メディアの力でお酒が好きになってくれる人をもっと増やそう! という活動をしているStarterらしく、参加者それぞれが得意分野を活かして、好きなページを作ることになりました。
レシピブログを続けているメンバーさんによる「日本酒に合うおつまみ」のコーナーや、アメリカ在住メンバーさんによるアメリカの酒蔵マップ、酒蔵の蔵元さんが自社商品への愛を詰め込みまくったページなど、個性豊かな企画が詰まった一冊となりました。
巻頭企画は、メンバーでもある3酒蔵さんの座談会。北海道・釧路の「福司」から梁瀬一真さん、愛知県「敷嶋」から伊東優さん、兵庫県「大黒正宗」から安福愛さんに参加いただき、取材・執筆はわたくしがおこないました。
なお、表紙をデザインしてくれたのは、当サロンのロゴを作成してくれたムラヤマアヤノさん。写真撮影は講師の一人であるSAKE Street編集長の二戸浩平さん。池尻大橋にある日本酒のペアリングレストラン「めでたし」さんで撮影したお写真を使わせてもらいました。
(ちなみに、中面をデザインしたのはわたくしです。DTP経験があるとはいえ、本職ではないのでその辺りのクオリティはご容赦ください……)
覚悟して挑んだコミケ本番!
さて、そんなわけで迎えたコミケ当日。台風がいい感じに逸れてくれたとはいえ、降ったり止んだりのお天気。曇り気味で暑さが控えめだったのは幸いかもしれませんが、屋外での行列に並んでいた人は集中豪雨にあたってしまった人もいたようです。
Starterのブースには、朝から共同運営のバイリンガルタレント・児玉アメリア彩さんとわたくしが常駐。
コミケで盛り上がるのはアニメや漫画などのエリアで、評論スペースはスタート時はそんなに混まないよ〜と聞いていたので、午前中は確かに穏やかでしたが、売り子同士で雑談しようとすると誰かやってきて……という感じで、割と絶え間なくお客さんが足を止めてくれました
午後からは、山ガールファッションのとっとり地酒大使・永井里香さんが売り子に参加してくれました。生のフルーツを差し入れに持ってきてくれたのですが、ブドウをテーブルに置いていたらお客さんから「ここで醸してるのかと思った」と言われたのがおもしろかったです。
そのあと、漫画編集者であるすみとさんもお手伝いにやってきてくれました。後半は、お客さんがひっきりなしにやって来て、ビッグサイト内の湿度&温度の上昇も相まって熱気ムンムンに。
1スペース分で売り子4人は多すぎかな? と思いましたが、自由に会場内を回る時間が多く、かつ、サロンみんなでやってる感があって主宰的にはとても楽しかったです!
初参加、お客さんの反応は?
初めての参加でしたが、売行きは想像以上。多めに刷っておいて、「余ったらオンライン販売しつつ、酒屋さんや飲食店さんに置いてもらおう」とのんびり構えていましたが、残部が出るか少し心配になる勢いで捌けてくれました。
初参加ということで、価格を500円に設定したのもよかったのかもしれません(コミケはお釣りを少なく、計算を簡単にするため、500円の倍数で価格設定することが多いよう)。立ち読みしたお客さんから、「これはコスパ良すぎませんか?」と言っていただけたのはうれしかったです。
初参加ということで、固定のお客さんのような人はいないため、立ち読みをしてこちらの説明を聞いてから「一冊ください」と言ってくださる方がほとんど(1000円だったらちょっと躊躇させてしまったかも)。
しかし、何も言わずに直進してきて「一冊ください」と購入してくださる方も結構多く、どういう動機で……? と気になりつつも、コミケならではの文化を楽しむことができました。
ただ、コミケらしい手作り感は少なく、プロのクオリティも入っているため、逆に「飛行機のシートに挟まってるフリーペーパーみたいに見える」というコメントもいただきました(わかる笑)。
あとは、「アメリカに酒蔵があるんですか!?」「⚪︎⚪︎出身で、このお酒大好きなんです」などなど、お客さんのコメントから会話に花が開くのもコミケの醍醐味だなぁと感じました。売り子メンバーの日本酒への知識がハンパないこともあり、「日本酒、興味があるんですけど、苦手意識もあって……」というお客さんに対して、ちょっとしたお悩み相談コーナーみたいになるなんて場面も。
そのほか、「Twitterで見ました」という人や、フォロワーさん、メンバーさんも来てくれて、あっという間に1日が終わりました!
オンライン&委託販売と、次回参加について
というわけで、参加してくれたメンバーさんをはじめ、さまざまな方の支えにより、初めてのコミケは無事成功に終わることができました。
事前にお知らせをしていたときから、「通販はないんですか?」というお声をいただいていましたが、なんとか部数を確保することができたので、一部を下記のBASEショップで販売します。
※資材調達の関係で発送作業が8月18日〜になります。あらかじめご了承ください。
また、下記メンバーさんのお店にも委託させていただいております(随時追加させていただきます)。
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当日買いに来てくれた方の中から、「次回もぜひ出してください!」と言っていただきましたが、次回の参加はとりあえず未定です(自分以外にデザインをしてくれる人がいたらハードルが下がるのですが……)。
しかし、入稿までの作業が大変だったので、「もうこの一回でいいかな」と少し思っていたのですが、参加してみたらとても楽しく、なるほど、何度も参加する人が多いのがわかる、中毒性の高いイベントだなと感じました。すぐではないかもしれませんが、必ずまた参加しようと思っています。
そのときは、お客さんからいただいた感想などを参考に、中身もさらにバージョンアップして、今回参加できなかったメンバーさんもぜひぜひ寄稿してほしいなと思っています。というわけで、こちらのnoteやTwitter(X)など、ご感想はいつでもお待ちしております!
初めてのコミケは、とても楽しく、学びの多い経験になりました。本を作るって楽しいし、初めて出会った人とお酒の話ができるのもとても幸せなことですね。ご協力くださったみなさま、スペースにお越しくださったみなさま、本当にありがとうございました!!!