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潰えてしまうことのないように

また雨の気配が近づく東京より、こんばんは。

今年は、治療を頑張っていた去年できなかったこと、手の届かなかったことを取り戻しています。
ダンス、海遊び、夏を楽しむこと、エトセトラエトセトラ。
夏を謳歌しているというよりほかない、完璧な夏。

それだというのに。
びっくりなことに、今年も健康診断で要精密検査となってしまった項目があり、天空から地上に突き落とされた気持ち。
ちょうど祝日前に結果が届いたため、病院の予約もすぐにはできず、ただ不安だけが巣食ってる状態で過ごしたこの1週間ほどでした。

がんを告知されたときぶりくらいに大号泣しました。
転移してしまったかもしれない、という恐怖と、今日まで治療を頑張っているのに、そこにダメ出しを突きつけられた気がして。
こうやって、怯えながら不安に泣きながら生きるなんて絶対に嫌だけれど。
がんのひとみたいに生きちゃってるようで、それを止めたくて、だからもうあんまり書きたくなかったのにな。

今週やっと検査ができて、結果、放射線肺炎であろうということで、肺転移の所見はありませんでした。
ほっとしたけれど、なんだか少し虚しい。
これから毎回、何かが疑わしいたびにこんなに怯えた気持ちになるのかな。
それとも、こんなことさえ慣れていってしまうのか。
どちらも嫌だなと思います…。

いつか人生は終わる。
わかっていたけれど、急に目の前に突きつけられたようで、動転してしまった。
意外と本当に長生きできないかもしれない、と一瞬でも頭をよぎってしまったことが、ひどく悲しかった。

このことはものすごくわたしを落ち込ませたので、親しい友達にさえあまり話せなかった。
動転してしまいそうだったし、冷静に話せる気がしなくて。
けれど、そうやってひとりで抱え込んでいるうちに、より重くなってしまったような気がします。
自分で自分を潰してしまうことのないように。
灯りが潰えてしまうことのないように。
しっかりと、生きていきたいと思います。

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