貫井徳郎先生の短編集「女が死んでいる」が面白かった
普段から、本屋で小説を買う時はあらすじを見て、最初の10ページを読んでから買います。
それとか、元々アニメや映画になってるものの原作だとか、昔からよく読んでる作家さんの最新作とか。
ある程度内容が分かってたり、作家さんの作風を理解してないと本はほとんど買わないんですよね。
たまーに表紙やタイトルで何となく惹かれて、中身も見ずに買うことがあるんですけども、今回紹介させていただく本もそんな感じで買いました。
女が死んでいる (角川文庫)
貫井徳郎さんという作家先生の短編集です。
この先生の作品は基本的にミステリーや推理ものが多く、メディア化した作品もあります。最近だと2020年3月に松坂桃李さん主演で「微笑む人」という作品がドラマになっていました。
本屋でこの本の表紙を見かけて、何となく読んでみたくなって買いました。
今まで全く知らなかった作家さんだったので、読む前はちょっと不安でしたが、非常に面白かったです。
「女が死んでいる」のあらすじ
主人公はある日ひどい二日酔いで目覚める。
部屋を見回してまず目に入ったのは、見知らぬ女が床に寝転ぶ姿だ。
酔って女を持ち帰りでもしたのか、と思い彼女を起こそうとする。そこで女が腹にナイフが刺さった状態で死んでいることに気付く。
玄関や窓には鍵が掛かっている。主人公には心当たりがないが、まさか酔った勢いで殺してしまったのだろうか。
慌てて女の持ち物を調べるが、スマホはかち割れて電源が入らないし身分証も見当たらない。
手がかりは1冊の手帳だけ。最後のページに住所が書かれていたので、主人公はそこを尋ねてみることにした。
どういう人におすすめできるか
まず前提として文字が多い小説が読める人ですね(悪意ZERO)
よくあるやん、なろう系とかそういうの。文字が少なかったり絵が多かったり、文章で説明せずに急に図形がぶち込まれたり。小説なのに。
ライトノベルに慣れてる人からしたら、最初はちょっと目が痛いかもしれない。
さて、そういうのも込でこの小説はどのような方におすすめしたいかなのですが、個人的にまとめますね。
・文字が多くて読み応えのある文章を求めてる人
・短編小説が苦手じゃない人
・ミステリーやサスペンスが好きな人
・男女のドロドロした話が好きな人
・簡単に犯人が分かっちゃうような推理小説より、ひと捻りかふた捻りくらい頭を使うような推理小説が好き。
こんな感じかな。
感想
本のタイトルになってる短編「女が死んでいる」の主人公は、わりとゲス野郎でしたね。いけ好かない奴だった。
それでも恋心ってのは、意外とそういう奴に対して燃え上がり易かったりしますよねぇ。歯がゆいぜ。
私はこの本の中の話では「女が死んでいる」と「二重露出」が好きでした。
なんだろ、ほんとに最後まで事件の真相がわかんない。私の頭が悪いだけかもしれないけど(笑)
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