(詩)産まれてごめんなさい


何が欲しいのか、分からなくなった
鞄に何も入って無いのが当然だった
理由も解らずに只泣いていた
涙が止まらなかった

どう言えば人の気持ちを損ねないのか
どう笑えば無難にやり過ごせるのか
頭は何時もフル回転し続け、
自分が不良品だと感じる常

人生は何時も、他人を羨ましいと感じてばかり
私も褒めて欲しかった
抱きしめて欲しかった
笑って欲しかった
もっと心配して欲しかった

私も貴方の子供なのに、いい子じゃなかった
怖がってばかりでイライラさせた
空気を読んだ言動が出来なかった
人と同じ事ができなかった
だから要らなかった
すがりついてごめんなさい
早めに死んであげられなくてごめんなさい
ただ一緒に居たかっただけなの

愛してくれなくてもいいから
傍に居ることだけ許して
ずっとそう思ってただけなの
産みたくないのに産んでくれて有難う
上手に生きれなくてごめんなさい

一人でも強く生きれなくてごめんなさい
産まれてごめんなさい
他のオタマジャクシに譲ればよかった
死ねなくてごめんなさい

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