「マーターズ(リメイク版)」を観たよ(ネタバレ有り、グロテスク注意)


夏って、暑いんですよ。知ってました?

ぼかぁもう辛すぎてたまらんです。
夏の間はずーっと体力が少なくて、なんつーか常に気だるくてなんにもしたく無くなる_(:3 」∠)_

3年か4年くらい前かな、そのあたりまでは夏場は頻繁に体調くずしてました。
仮病と疑われるレベルで体調くずして休んでたから、正直メンタルもズタボロになる季節でしたね。

ま、基本的に夏が苦手。


今日はー、エアコンがんがん効かせた部屋で、なんかグロい映画でも見て身の内からヒンヤリしたいなーと思いました。


観たのは「マーターズ」。
公開は2015年。
同名の映画が2008年にフランスとカナダの製作で公開されていますが、今回観たのはそれのリメイク版です。
R15映画です。


グロテスクなシーンに注意

この映画はR15作品ですが、個人的には18禁でもええと思った。

暴力シーンと拷問シーンがあり、皮膚を剥がす瞬間の描写もあります。
悲鳴も痛々しいものが多いため、そういうのが苦手な方は観るのをやめるか、もしくはめちゃくちゃ覚悟して観てください。


ネタバレ含むあらすじ

脱出

アメリカ。
薄暗い廃工場のような建物の中に、ビニールカーテンで四角く切り取られた一角。
中では一人の少女が監禁されておりましたが、この度手錠を外して建物から脱出することに成功いたします。
外に駆け出し、「たすけて!」と叫びながら走る少女。口からは血の垂れた跡があります。

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その後、少女は無事保護されました。
少女の証言を元に警察が廃工場へと踏み込みますが、先程まであったビニールカーテンの一角は綺麗さっぱりなくなっています。
「怯えていたし、場所を勘違いしたのかも」


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1ヶ月後。
少女は施設で暮らしていました。塞ぎ込み、友達も作らず一人で過ごしていましたが、ある日アンナという少女に話しかけられます。
「あなたリュシーね。一緒にあそぼう」
そんな誘いの言葉に答えず、リュシーはただ無言で彼女を見るだけでした。
諦めたアンナは、クッキー一枚をリュシーの傍らに直置きして立ち去ります。
せめてこう、紙とかティッシュを下に敷くとかさぁ!してよ!でもそのクッキー美味そうなんだよなぁ!

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その夜自室で眠る前のお祈りをするアンナ
突然、部屋の外から叫び声が聞こえます。心配そうに部屋から外を見るアンナ
声の主はリュシーでした。施設の職員が必死に宥めています。


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アンナはそれから何度もリュシーに話しかけ、二人は少しずつ仲良くなっていきます。
リュシーは、「モンスター」が見えると彼女に話します。
それは夜中によく現れ、リュシーを襲います。
アンナはそんなリュシーを支え続けました。「モンスター」の存在については、まあ半信半疑でしたが。そりゃそうよね。
二人は大の仲良しになり、一緒に成長していきます。

10年後

10年後。
とある郊外に、4人の家族が住んでいました。中年の夫婦と、ティーンエイジャーの息子と娘。
朝ごはんを食べる一家。何やら「地下室の仕事を手伝え」やらなんやら、父と息子が話しています。
玄関のチャイムが鳴り、父親が玄関のドアを開けると、いきなりショットガンで撃ち殺されてしまいます。
ショットガンを持った人物は女性で、次々と家族を撃ち殺していきました。


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その女性は、大人になったリュシーでした。
一家を殺害したあとにアンナに電話します。二人は10年経った今でも親友です。
呼び出されて一家の殺害された現場へと駆け付けたアンナは、家中に転がる死体とショットガンを持つリュシーを見て取り乱します。

リュシーはアンナに、10年前に自分を監禁していたのはこの夫婦であること、2人の子供も監禁の事実を知っていると思われることを訴えます。


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動揺したアンナは、「もう助けてあげられない、ごめん」と言って家を出ます。
リュシーはそんなアンナを大声で呼びますが、追いかけることはしませんでした。

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玄関に戻り再びショットガンを手にすると、リュシーは家の中を見て回りました。残党がおったら大変やからね。
家の中で急に「モンスター」が現れ、リュシーに襲い掛かります。
ショットガンの発砲音を聞きつけて家の中に戻ったアンナは、階段下の物置に隠れているリュシーを見つけ、優しく抱きしめました。

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逃げようと言うアンナでしたが、リュシーは一家の死体を始末したいと言い張ります。完全に彼らの存在を消さないと、リュシーは解放されないのだそうです。
家の2階で着替え出したリュシーの背中に、横一文字に切りつけられた傷跡があるのを、アンナは目撃しました。
仮に「モンスター」がリュシーの幻覚で襲われた傷が自傷だとしても、自分でそんな所傷付けられるのか?というような場所。

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リュシーアンナは死体を埋めるために、まずは父親と息子の死体を家の外の大穴に運びました。
(省略してましたが、その大穴は朝に父親がショベルカーで掘ってるシーンがありました)
いつの間にか夜になっていて、疲れ果てたリュシーはとりあえず仮眠することにしました。

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リュシーが眠っている間に、アンナは警察に電話します。が、物音に気付いて受話器を戻しました。
物音のする方に行くと、一家の母親がまだ生きていました。「たすけて!」と訴える母親を宥め、アンナは肩を貸して家から連れ出そうとします。
しかし気付いたリュシーが母親を後ろからナイフで刺し殺し、アンナを叱ります。

「こいつらがうちに何ばしたか話したやろ!?
うちよりもこいつらの命の方が大事とね!?おぅコラ!?」


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アンナが自分を信じていなかったことにガチでヘコむリュシー。とぼとぼと家の中に戻って行きました。
リュシーは殺害した一家の家族写真を眺めながら、静かに涙を流します。
そこに現れる「モンスター」。リュシーの頭を掴み、強かに写真立てに打ち付け、そして割れたガラスでリュシーの太ももを刺し、テーブルに何度も頭をぶつけました。


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駆け付けたアンナが見たのは、叫び声を上げながら自分でテーブルに頭をぶつけ続けるリュシーでした。
手に持ったガラスの破片で太ももを刺すリュシーを止めるアンナ。しかしリュシーは錯乱した様子で、「うちは自由になれんばい!」と、2階の踊り場から身を投げました。
しかし落ちた高さは2階。完全に命を散らすことは出来ませんでした。


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ボロボロのリュシーをとりあえずソファに寝かせ、アンナは残りの死体を一人で運び出しました。
一家の死体を運び出したあと、アンナは家の中を掃除することにしました。洗剤やペーパータオルを取りに納戸に入りますと、そこで隠し扉を発見しました。


地下へ


隠し扉を開けると、無機質なコンクリートの空間がありました。地下への入口と、降りるための梯子。
アンナが恐る恐る梯子を降りていきますと、そこにはいくつか部屋があり、少女が拘束、監禁されていました。


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サマンサ(サム)という少女を助けるため、アンナは鍵を見つけ出して彼女の手枷を外しました。
サムを連れて地上に上がりますが、外に車の音を聞きます。
リュシーもつれ、共に家の2階の窓から逃げ出しました。
家に続々と入ってくる男たち。逃げ惑うアンナ達は外の畑に逃げ込みましたが、すぐに捕まってしまいました。
サムは再び地下に連れていかれ、アンナは手錠を掛けられて拘束されてしまいました。リュシーは殴られて意識を失っています。


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日が登った頃に、金髪の老女がやってきます。なんだか女ボスみたいな感じです。周りの男も彼女に従ってる様子でした。
アンナは殴られて意識を失います。

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彼女が目覚めると、手枷を嵌められて地下の部屋に閉じ込められていました。リュシーも同様に、アンナの閉じ込められている部屋の向かいに監禁されていました。
リュシーの言っていたことが本当だったと絶望するアンナ。

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それからは酷いもんです。
詳しくは映されてませんが、リュシーは電動ドリルを使って悲鳴を上げさせられていました。その声を聞いてアンナは泣き崩れます。


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アンナは椅子に拘束され、猿轡を噛ませられて何度も電気ショックをされました。
年老いたジェイソン・ステイサムみのあるおじさんが、そんなアンナの姿を間近で見ています。

「生きたいか?アンナ。生きたいなら目ば開けんね」

しかしアンナは目を開けません。部屋の扉が空いていて、向かいのリュシーが拷問されてる姿が見えるからです。鼻血を流しながら拷問を受けるアンナ

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放心状態のリュシーの頬を、先程の老女が優しく撫でます。
「大丈夫ばい。もうすぐ終わるけんね。最後のステージに上がったら解放しちゃるけんな」


リュシーは特別

アンナ、リュシーは連日、交互に拷問を受け続けました。
ある日アンナは部屋から連れ出され、老女の前に連れてかれました。老女の居る部屋の窓からは、暗くて小さな劇場みたいな空間があり、10数人程度の人が椅子に座っています。その前に、拘束された女性が立たされていました。

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警察に電話したというアンナに、老女は教えます。あの家の電話は、どこに電話しても老女たちへと繋がるようになっていたのです。

老女は「リュシーは特別なんよ」と話します。
アンナが泣き叫んで死にたがるような痛みにも、リュシーなら耐えられます。
リュシーはパターソン博士(冒頭にリュシーが殺した一家の男)の生み出した「亀裂」とやらのせいで「モンスター」を見ることが出来るようになりました。


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リュシーは痛みに負けずに耐えられ、死を拒絶する特別な「マーターズ」だと老女は話します。やがて人間を超越する存在だそうです。
老女はアンナに次々と写真を見せ、過去の「マーターズ」について説明しました。

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「マーターズ」達は苦痛に泣き叫びながらも、その目はギラギラと生気に満ちています。死の直前まで、彼女らは何かを見ていたというのです。
(「マーターズ」には女性が多いようです。まぁ男性よりも痛みに強い傾向があるみたいですしね)
老女たちは、その「何か」を解明しようとする団体なのでした。

さて、アンナに説明しながら、老女は窓の外に目を向けます。先程の拘束されて立たされていた女性が、今まさに火炙りにされている所でした。
「死後の世界にワシらを待っちょるのは何か、死ぬ前に見るもんは何なのか、それば知りたいっちゃ」と語る老女。
彼らは長年、その答えを見つける為に多数の人間を監禁し、拷問し続けていたのです。


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老女がアンナにそれを説明したのは、「リュシーを返してくれたお礼」だと言います。あなたのおかげで特別なリュシーが戻ってきたわ、と。
彼らはアンナを生きて逃すつもりはありませんでした。
アンナはまた気絶させられ、その後リュシーと共に死体を放り投げた、あの穴の中で目が覚めました。


終焉へ

目覚めたアンナは、急いで穴から這い出でようとしましたが、そこに居た組織の人間に、殴られて落ちてしまいます。
ショベルカーで土をかけられながら、アンナは偶然穴の中で見つけた土管の中に逃げ込みました。

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リュシーは部屋から別室に移され、僅かにカーブした金属のメッシュにうつ伏せに寝かされ、注射器で血を抜かれ、背中の皮膚を剥がされました。当然麻酔なし。
それにより血を大量に失ったリュシーは瀕死状態に。

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土管に逃げ込んだアンナは、ど根性で中を這っていきました。幸いにも土管は外に繋がっておりました。
土管から出たアンナは、警備員の1人をシャベルで殺しました。死体からナイフを奪い、もう1人居た警備員もナイフで殺すアンナ。がんばれ超がんばれ。
組織の人間が来る前になんとなく、1階リビングのソファの下に隠していたショットガンをゲットして更に一人倒し、リュシーを助けるべく地下に向かいます。


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リュシーを探すアンナは、何人か組織の人間を殺しました。その中で更にまた一人、監禁されていた女性を発見します。
その女性の助けもあって、ジェイソン・ステイサムみのあるおじさんも撃破し、そしてサムも発見し、外に助け出しました。

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助けを求めに走れと言ってサムを送り出した後、アンナは再び地下に戻りました。その際に出会った男に脇腹を刺されましたが、気にしてる場合じゃありません。
リュシーは女性が火炙りにされたあの場所に居ます。早く助けに行かなくては。


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観客の前で磔にされていたリュシーは、助けに来たアンナの声が聞こえているかどうかも怪しい状態でした。
虚ろな目で空を見詰めていましたが、やがてその瞳が上に上にと上がっていき、白目を剥きました。
リュシーを下ろそうとするアンナに老女が何やらごちゃごちゃ話しますが、威嚇射撃で黙らせました。


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息も絶え絶えなリュシーが、何かをささやきます。アンナは耳を近づけてそれを聞きました。
なんと言ったのかを知りたがる老女たち。たまたま近くに居て、声が聞こえていた神父さまが「わいは聞いたで」と言い残してピストルで自殺。

何を見たのか知りたがる老女を、アンナは怒りに燃えた瞳で「見れば分かる」と告げ、射殺しました。騒然とする空間。


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逃げ出したサムは近くの大人に助けを求め、やがて警察が現場に駆けつけました。
しかし既にリュシーは死んでおり、アンナも死にかけていました。だんだんアンナも白目になり、幼い頃の思い出を見ながら亡くなりました。


感想

ひぇぇぇ〜........。
実際こういうカルト宗教がありそうな気がしてくる_(:3 」∠)_

リュシーに対して、個人的にちょっとだけ親近感みたいなものを覚えました。わりと自分にも近いものを感じた。


アンナは優しい人ですね。普段は虫も殺せ無さそうな子ですが、それが少し仇となった感じでした。

最初から最後までハラハラしどおしでした!面白かった!

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