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「アス」を観たよ


私が小学一年生の頃、同級生に双子の女の子が居ました。
2人とも揃って三つ編みお下げで、服装も全く同じなので、最初は見分けがつかなかったです。

それでも不思議なもので、双子を含めた皆で一緒に遊んでいると、だんだんとどっちがどっちなのかが分かるようになりました。
見た目の特徴というより、なんとなくの雰囲気で皆見分けてた感じです。

見た目だけではさすがに分かりませんでしたけど。だって鏡に写したように同じ顔なんですもの。


さて、最近「us (アス)」という映画を見ました。
2019年公開の映画。
監督は「ゲット・アウト」という映画でアカデミー賞の脚本賞を受賞した方です。
最後まで目を離せなくなる、背筋が凍るようなスリルサスペンスでした。


ネタバレありあらすじ

主人公のアデレード(アディ)は幼少期に起こった出来事のせいで、一時期言葉が喋れなくなっていました。

サンタクルーズの浜辺にある遊園地に、アディと両親が遊びに行きました。途中で母親がトイレに向かい、父親と二人で行動することに。
彼女は、父親が射的に夢中になっている間に、他のアトラクションに一人で入っていきました。

中はたくさんの鏡で迷路が作られている、いわゆるミラーハウスのようなもの。その中を歩いていくと、彼女は不思議な感覚に襲われました。
まるで自分の背後に誰かが居るような感覚です。

アディが振り返ると、そこには彼女とそっくりな少女が微笑んでいました。
それを見たアディは強いショックを受けて、PTSDとなって失語症になりました。


そして現在、大人になり二人の子供を持つ母親となったアディは、再び家族であのサンタクルーズへと向かっていました。

アディの家族紹介。
夫・ゲイブ。大柄でひょうきんなおじさん。
娘・ゾーラ。思春期の入口に立ったばかりって感じの女の子。ちょっと反抗期気味。
息子・ジェイソン。見た目小学校二年生かそこらに見える。手品がマイブームの大人しめな子。

さて、サンタクルーズの家(多分別荘って感じです)に着いた一家は、車からそれぞれの荷物を運び出していきます。

ゲイブはふらっといなくなったかと思うと、しばらくしてオンボロのボートを購入してました。それに乗って家のすぐ近くの湖から帰ってきました。



さてその後、一家は例の遊園地のすぐ横にあるビーチに行きました。そこで知り合いを見つけ、家族ぐるみでしばらく過ごしました。
浜辺に面した場所にあるあのミラーハウスを横目で見ながら、アディは幼い頃の不安感を思い出します。


帰宅後、アディゲイブに幼少期の頃の話をし、やはり元の家に戻ろうとお願いしますが、彼はアディを宥め、「俺がおるから大丈夫や」と胸を張ります。
どうでもいいですけど、ゲイブはなんだか親しみやすそうな外見の役者さんが演じています。ちょっとアホっぽいけど憎めない。アディが惚れるのも分かる(笑)


二人が話していると、急に家の電気が消えます。停電のようです。

別室にいた子供たちが両親の元に駆け寄ります。そしてジェイソンがこんなことを言いました。

「家の外に誰か立っとるで」

マジか、と思いつつ玄関の窓から外を覗いて見ますと、本当に誰かが立っていました。
人数は4人。大人が2人に子供が2人のようで、4人とも赤いツナギを着ています。4人で手を繋いで、玄関から少し離れた場所に静かに立っています。不気味です。

ゲイブが玄関から出て、警戒した様子で声をかけますが、4人は微動だにしません。異様な光景に不安感を覚えたゲイブは、家に戻るとアディに警察に通報するように言いました。

近くにあった金属バットを構えて家族を守る気満々のゲイブでした。4人は音もなく散り、そのうちの一人が何故か家の置き鍵を簡単に探し当てて、家に侵入してきました。残りの3人は見えなくなりましたが、恐らく家を取り囲む感じに動いたんじゃないかな。その後それぞれ色んなところから家に侵入してくる。
きゃー怖い!

さて、パニックになったアディ達の前に現れた4人。なんとアディ達一家と全く同じ顔、同じ背格好の人達でした。



アディのそっくりさんは名前をレッドといい、我々はお前らの影だと話します。
なんのことだかわからんが、彼らが自分らに対してめちゃくちゃ敵意と殺意を抱いてることは分かったアディ

大きなハサミで脅されながら、言われた通り自らの手首に手錠を嵌めるアディ
しかし隙を見てゾーラを逃がし、ゲイブは自らのそっくりさんと戦いだします。ジェイソンはそっくりさんに連れ出されますが、そっくりさんに手品を見せて気を逸らしてる隙にその場から逃げ出しました。
ジェイソンのそっくりさんは顔に傷があり、それを隠すようにマスクを被っています。そして犬のような仕草をしていることが多く、どうやら言葉は喋れないようです。

ゾーラはそっくりさんに追いかけられ、道端の車の影に隠れていました。しかし直ぐに見付かり、万事休すかと思いきや、騒ぎを聞き付けて近くの家から出てきた男性がやってきます。ゾーラのそっくりさんが男性に飛びかかってるあいだに、ゾーラはその場から逃走。
ゾーラのそっくりさんは常にうっすら笑みを浮かべており、それは人を襲ってる間もかわりません。猟奇的なイメージが強い子ですね。

ゲイブは買ってきたボートの上でそっくりさんと対決。色々もみくちゃになりながらも、そっくりさんをボートのスクリューでめちゃくちゃにして倒しました。
ゲイブのそっくりさんは........うん、わからん←
遠吠えのような声を発していましたが、言葉は喋らないように思えました。


アディはテーブルに繋いでいた手錠の鎖を、上手いことテーブルから外しました。もしかすると手錠を自分で繋ぐときに、わざとテーブルから外しやすそうにしてたのかもしれませんね。
そして近くにあった火かき棒を装備して家から脱出。

家族はなんとか合流し、ボートで知り合いの家に向かいました。ビーチで会った知り合いの家です。
しかし既にそこにも知り合い家族にそっくりな赤い服の集団が来ており、本物の知り合い家族は全員殺されていました。

家の中にいた知り合い家族のそっくりさんをなんとか殺した後、アディ達は知り合いの車に乗ってメキシコを目指すことにしました。
イキってゾーラが運転席に座りました。

わしならやれる!と言い張るゾーラアディが説得しようとするも、ゾーラのそっくりさんが車の前に現れます。
アディは急いで車に乗り、ゾーラはなかなかの運転技術でそっくりさんを轢き飛ばします。ゾーラのそっくりさんは木にぶっ刺さった亡くなりました。

4人は浜辺に向かいました。浜辺にはたくさんの死体が転がっています。みんなそっくりさんに殺されてしまったのでしょう。

そして車が止まった正面に燃えさかる車(だった気がする)があって、その前にジェイソンのそっくりさん。
彼は手にライターを持っており、その足元にはガソリンらしき液体の筋が、4人の車の下まで伸びていました。爆発させる気やね。


ジェイソンはそれを見て再び機転を効かせます。
両手を広げてそっくりさんの注意を引くと、ゆっくりと後ろ歩きをしました。するとそっくりさんもそれを真似し、やがて彼の背後の車の炎の中に突入。燃え死んでしまいました。



安心したのもつかの間、両手を広げて後退していたジェイソンを、隠れていたレッドが捕まえてさらってしまいました。必死に追いかけるアディ

レッドは例のミラーハウスに逃げ込み、アディもその後を追って中に飛び込んで行きました。
そしてアディは子供の頃に「もう1人の自分」と出会ったあの場所に、扉があることに気付きました。

扉から中に入って行くと、長い長いエスカレーターが地下へ向かって伸びていました。戸惑いながらも下って行くアディ


下りた先には病院のような地下施設があり、たくさんの兎が居ました。その中を進んでいくと、教室のような部屋を見つけます。
中に入ると、レッドが教室の黒板に何かを描いていました。棒人間が手を繋いでいる絵です。

しばらくレッドのトーク番組。
レッド達は政府の実験によって産み出されたクローン人間で、実験を中止したあとはずっと地下に放置されていたのです。
クローン達は地上の人達と魂が繋がってて、本人達は不本意ながらも、地上の人間のした動きを真似してしまいます。

放置された彼らは、地上に出てクーデターを起こすことを計画しました。そのリーダがレッドでした。
計画を詰めて時期を待ち、彼らは遂にクーデターを起こしたのが、今回の一連の出来事だったのです。


さて、そんな話もそこそこに、2人は最後のタイマン勝負を始めます。
で、まぁ勝ちますよアディが。母は強し。
(急に説明面倒くさがるやつ)

戦いを済ませたアディはロッカーに隠れていたジェイソンと合流し、地上で待っていたゲイブゾーラの元に戻りました。

どこに行ったらええのかわからんけど、とりあえず車で走るべ、となった家族はとりあえず車で走ります(言い回しが某しんじろう感)


アディは車を運転しながら、頭の中でとある記憶が蘇っていました。
あの時アディは、「もう1人の自分」の首を絞めて気絶させると、引きずって地下に連れていきました。

「もう1人の自分」が着ていた服を奪って着ると、地上に戻って行ったのです。
ってことはつまり、アディは元々クローンの方だったんだな!
一時的に言葉が喋れなかったのは、地下にいて言葉を知らなかったからなんですね。

自分がクローンであることに気付いたアディは、丁度自分を見詰めていたジェイソンと目を合わせてニッコリ微笑みました。


感想


すんっっっっげぇ。
よう思いつかんわこんな話。作った人やべぇ。すんっげぇ。

「ゲット・アウト」はちょっと前に見たんですが、なんだか底知れない不気味さがあってこれもまた面白かったんです。
この「アス」もめちゃくちゃ不気味。それでいて不思議と惹き込まれる。すごい。

あとウサギ可愛い←
地下に大量にウサギが居るシーンめっちゃ萌えた。もふもふ天国。

もうね、すんっげぇよこの映画。おすすめ。
人が怖い系........なのかな。そういうの好きな人は是非。「ゲット・アウト」と一緒に観てみてほしいです。

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