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音楽は任せたよ、WF-1000XM5。10日目のファーストインプレッション。

先日発売されたソニーの新しいノイズキャンセリングイヤホン「WF-1000XM5」を購入しました。

以前から前機種であるWF-1000XM4を使っており、そのすばらしい音質やノイズキャンセリング性能の虜になっていたので、次機種も必ず買おうと決めていたのです。そして発売されたので買いました。

ちなみに、M4のときは、音楽をしっかり聴くのは基本的にM4で、Web会議などの通話の場面で外音取り込みモードで使うのはAirPods Proで、というような使い分けをしていました。M4は本当に最高のリスニング環境でした。

WF-1000XM4と1か月。AirPods Proをどのように使い分ける?

さて、この記事ではM5のファーストインプレッションをお届けします。

実は7月にAirPods Proを第2世代に買い替えたばかりのタイミングだったけれど、それでもM5を買おうと思ったのは、“最高のリスニング環境” をさらに高みにアップデートしたいと思ったからです。

10日間ほど使った結論から言うと、それは半分ほど達成できたかなと。

確かにケースやイヤホン本体のサイズは小さくなり、恩恵を感じているんだけど、音質やノイキャン性能はM4の時点ですばらしいものだったから、どれくらい向上したのは正直よく分からん。だから半分です。


簡単に紹介しましょう

まずは開封の場面と内容物を簡単に紹介しておきましょうか。

M4と同じく紙製のパッケージとなっていて、本体を包むフィルムすら紙製。パッケージでプラスチックは一切使われていません。

とってもコンパクトなパッケージ
威風堂々と1000Xシリーズの証が刻まれています
蓋を開けるといきなり本体が現れました


付属品はとてもシンプルで、交換用のイヤーピースとUSBケーブル、それから説明書だけ。イヤーピースはMサイズが本体に装着されているので、全部で4サイズです。


ブラックとプラチナシルバーの2色展開ですが、僕はM4と同じくブラックをチョイス。本体はコンパクトになりましたが、マットな質感と美しいカッパー色のソニーロゴのおかげで、高級感は損なわれていません。


本体前面には充電状態を示すランプが搭載されています。AirPods Proと同じようなイメージですね。M4は横に長く大きなものだったので、主張がかなり控えめになりました。


開けるとこんな感じ。M4との比較は後述しますが、かなり小さくなったなあ。


僕の中の期待値が大きかった

そして、実際に使ってみてどうだったかというと、「あれ?」と思う場面があったのも事実。

いやいや、もちろんケースもイヤホン本体もM4よりコンパクトになっているのは大いに歓迎するべきことです。特に夏場は服のポケットが少ないから、ケースが小さいのは大きな魅力。

装着時もM4はずっしりしていて耳の穴が痛くなることもあったから、イヤホン本体の軽量化・コンパクト化も大歓迎。M5に慣れた後でM4を使うとその大きさに驚いてしまいます。

だけど、音質やノイキャン性能に関してはあまり大きな進歩を感じなかった。実際は進歩しているのだと思うけれど、体感として。これはもう僕の耳の問題かもしれないな。でも正直M4とあんまり変わんなくね?

強調しておきたいのは、これは決してネガティブな意味ではないということです。M4の時点で既に高すぎるレベルにあったからこそ、のびしろが少なかったのは事実。

順当に進化させたらそうなるよね、というM4の延長線上にあります。M4オーナーとしても納得感があるし、製品として非常にきれいにまとまっています。

左がM5、右がM4。(以下同)

音楽は任せたよ、WF-1000XM5

それじゃあ、これから音楽を聴くときには主にどれを使う?

そう聞かれると、もちろんM5です。音質やノイキャン性能も相変わらずすばらしいし、M4のような装着時のずっしり感もない。これまで、「ちょっと重いのを我慢しながら高音質を楽しむ」だったのが「快適な環境で高音質を享受する」にランクアップしました。

一方、外音取り込みモードについては相変わらずAirPods Proに分があります。しばらく差を埋められないんだろうなと思えるほど、AirPods Proの完成度が(第1世代の時点ですら)高かった。

そのため、僕の環境は

  • 音楽をしっかり聴くとき —— WF-1000XM5

  • Web会議やBGMを流すとき —— AirPods Pro 2

と、以前の装備がそのまま新機種にアップグレードされました。


どっちを買えばいい? / M4 vs M5

これまでM4もM5も使ったことがない人がどっちを買うか?と悩んだときは、当然M5を選んでおけば間違いはありません。サイズが小さく装着感もすばらしいから。

でも、既にM4を持っていて、音質やノイキャン性能を重視し、サイズや多少大きくてもいいような人であれば、わざわざ買い替えなくてもいいんじゃない? 聞かれたらそう答えちゃうかもしれません。

僕はとても安く買えたから別にいいんですけどね。ただ、クーポンやお買い物券などなくM4からアップデートしようとしているのであれば、一考の余地があります。

左がM5、右がM4。

どっちを買えばいい? / AirPods Pro 2 vs WF-1000XM5

AirPods Pro 2と迷っている場合は、これはかなり難しいですね。予算が許せばどっちも買っちゃえば?と言ってしまうくらい、かなりキャラクターが異なります。

これまではサイズの観点においてはAirPods Proの方が優勢だったけれど、それがかなり縮まってきた。M5の方がちょっと厚いですが、実際に手に持ってみたら差はありません。

音質やノイキャン性能を重視するならWF-1000XM5、外音取り込みやAppleデバイスとの一体感を重視するならAirPods Pro 2。当たり障りないことしか言えないけれど、これが本質なんだよなあ。

あと、すごく細かい話をするならば、WF-1000XM5のマイク部分に空いている無数の穴に髪の毛が入り込んで引っ掛かってしまいます。髪の長さにもよるけれども、歩行中などは10秒に1回は引っ掛かって不愉快極まりないのです。

AirPods Pro 2はそんなことないので、外で使うのならAirPods Pro 2なんだろうなあ。外音取り込みの快適性なども合わせると、きっとそうです。

WF-1000XM5とAirPods Pro(第2世代)

高音質を快適に体感せよ

キーワードは「快適性」。

前機種の時代からすばらしかった「音質」や「ノイキャン性能」をそのままに、「快適性」がアドオンされたのが、このWF-1000XM5です。その結果、イヤホンによるリスニング体験は大きく向上したし、少なくとも耳が痛くなることはなくなりました。

購入前は音質やノイキャン性能にも飛躍的な向上があるのだと期待していたけれど、実はそうではない。音質やノイキャン性能を高いレベルで維持したままで「快適性」を手に入れたのが、きっとこのWF-1000XM5の本質なんだと思います。

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Yusuke Miura
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