「結婚するって、本当ですか」ドラマ版。
こんばんは、雲州はとむです。都内はまたまた湿度が高い冷雨が降っていて、私は引越し作業にて重い荷物を運び続けたせいか、背中と腰が痛くて。昼から夕方にかけてずっと、Amazonプライム限定配信にて「結婚するって、本当ですか」を観ていました。
朝ドラ「わろてんか」のヒロインだった葵わかなちゃんと、劇団EXILEの佐藤寛太くんがダブル主演。そして「仮面ライダーセイバー」である内藤秀一郎くんも重要な役どころで出演。相変わらず色が白くて、スラリとした甘いマスクだな……。
原作はビッグコミックスピリッツ連載の漫画で、現在一巻がアマプラ限定にて無料配信されています。
読んでみたけど、あんまりにもドラマの出演者が素晴らしいので、漫画は特に読み進めたいとは思えなかったなあ。それだけドラマのキャスティングが良かった。
「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」や「のだめカンタービレ」も、私の中では実写版が特出し過ぎていて、二次元が追いつかなかったんですね。
私は「わろてんか」の頃から葵わかなちゃんに注目していて、「こんなに可憐で美しくて、声まで透き通って凛とした女の子がいるのか！」と驚いたものです。
松坂桃李くんと高橋一生さんに愛されるという、難しい役をこなしていて大変だったと思います。
その後は、漫画原作の深夜ドラマ「年の差婚」にて財前虎之助くんと共演。あのドラマはファッションがとにかく、わかなちゃんに似合っていてお洒落だった。
それにしても、こんな美女を「地味で目立たない」キャラクターに置くのは無理がある。農業スタイルしていても眩い！！
物静かで、上品なアマプラドラマ。
「結婚するって、本当ですか」は、言ってしまうと男女の立場が逆転している「逃げるは恥でも役にたつ」ですかね。
主人公の本城寺莉香は、子供の頃から地図を愛する内向的な女性。両親が早くに離婚し、キャリアウーマンの母は多忙を極めていた。幼少期の環境から、他人に煩わされる時間を何より苦手としている。一人旅をこよなく愛し、母からの「結婚はいつなのか」攻撃も全く無視して旅行代理店に勤務。周囲からはクールと思われているが、極度の人見知り。
彼女より二歳年下の大原拓也は、九州阿蘇から上京して莉香と同じ旅行代理店に勤務。口下手で、咄嗟の対話反応ができず、保護猫との静かな生活を大切に暮らしている。
そんな二人のオフィスに、「独身を優先して、アラスカに海外赴任」の話が立ち上がり、二人は偽装結婚をする計画を立てるが……。
結婚とは、二つの家を結ぶ儀式。
最初は気楽に「二人だけで偽装結婚を計画すれば良いや」と考えていた二人。だが現実は、会社内だけでなく社内結婚として地方支社でも噂が拡散される。当然、両親や親族の知れ渡るところとなり、どんどん嘘が大きくなってしまう。
特に拓也の家は九州の古い結婚観が親世代に濃厚に残っていて、集落全体に結婚話が広がっていくのがリアル。誰とも交際をしたこともなく、恋愛ドラマにも興味のないような二人は、その嘘が影響する現実への想像力が欠如しているように思えた。
拓也は本当に優しくて、いざという時に頼りになる青年なんですね。そして莉香と同じく他人の個性を尊重する。結局、似た物同士の二人なんですよ。潔癖だし真面目だし、惹かれ合うのは必然というか。
昔のお見合い結婚に似た、二人の関係。
全く無興味だった関係から突然、結婚を模した間柄になっていく莉香と拓也は、まるで昔のお見合い結婚のように距離感を保持しつつ、ゆっくりと近づいていくのが良い。特に美しい青空の阿蘇山を背景にした屋外ロケが最高。
感染危機がまだあるので、意図的にロケが多かったのかな？ 玉川上水や舞台中心となる錦糸町、日光、鎌倉の風景が毎回綺麗に映えてます。
ただ、きちんと独立して生活を成立させている二人が、未婚というだけで親から粗雑な扱いをされ半人前扱いされているのは納得いかない。これから独身人口は更に増加していくと思うし、国の経済問題によって結婚を諦めている人たちも多い。誰にも迷惑をかけずに生きているのに、どうして批判されないとならないのか……。
主題歌も挿入歌も「ガンダムUC」「鬼滅の刃」で活躍中のAimerさん。私の大好きなアーティスト。
全10話なので中弛みもなく、スッキリとしたラストで終わります。「福屋堂本舗」も漫画原作のアマプラドラマでなかなかの良作でしたが、このストーリーも一人一人のキャスティングが丁寧に描きこまれている仕上がりでした。
二人が決断した、別居婚スタイルも新時代の夫婦像として同感しました。私も両親共働きの一人っ子で、静かな孤独時間が好きなので……。
お休みの夜にでも、気軽に楽しめるラブストーリー、是非ご視聴あれ。眠る前に最適な物語です。
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マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。