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「BORUTO」、幼馴染みと親友!

こんばんは、雲州はとむです。このnoteは実は下書き状態でほぼ一年間放置していたものです。書かねばと思いつつ一年が経過してしまい……。体調も少しだけ良くなってきたので、長文を再開させることにしました。ちょうど今、自分の中でも「BORUTO」「NARUTO」熱が再燃しているので。



皆さん「NARUTO」はご存知だと思うんですが、ナルトの息子ボルトが主役として活躍する続編「BORUTO」は観た事ありますか? 私は最初「また少年ジャンプの、息子とか娘達が主人公になるパターンかあ」と正直ウンザリしていました。そう、アニマックスで一挙放送を観るまでは!



御曹司たちが活躍する次世代の話。


「BORUTO」は、前シリーズ「NARUTO」で救世主となった忍者のうずまきナルトと日向ヒナタの間に生まれた、うずまきボルトが主人公になった物語です。
ボルトは父方の祖父が木の葉の里の四代目「火影」ミナトであり、父は七代目火影であるナルト、母は日向一族の「白眼の姫」ヒナタという純血のサラブレッド。

裕福な里長の血統直径に生まれたボルトは、父であるナルトの幼少期とは正反対に、優秀な親類や見守ってくれる父の友人たちに囲まれて幸せに成長している。師匠は父の親友であり好敵手だった「うちは一族」伝説の忍びである、うちはサスケ。

父へのコンプレックスから時々無謀な行動に走る彼は、父同士が親友でもある奈良シカダイや、かつて里を危機に陥れた大蛇丸の遺伝子継承者であるミツキ、師匠の愛娘であるうちはサラダに支えられながら、近代化が進む木の葉の里で様々な事件や任務と向き合っていくようになる。



「修学旅行編」のストーリー。


私がまともに「BORUTO」を見るようになったのは、過去の大戦を経て平和になった木の葉の忍者アカデミーが、かつては敵対していた水の国へ修学旅行に出かけるエピソードからでした。アニメオリジナルのキャラクターである枸橘(からたち)かぐやが、とても好きだったんですね。

修学旅行編は原作にはないストーリーなんですが、ボルトはいつになく冷静だし、ミツキが大蛇丸の身内である水月と密かに会っていたり、留年しているクラスメートのイワベエのフォローなどなかなかよく構成された脚本で楽しかった。これをきっかけに、私はアニプレックスの「BORUTO」放送を録画していくことになります。



お坊ちゃんであるシカダイと、孤児のリョウジ。二人の間に友愛が芽生える。


一番好きな「白夜団」格差社会のエピソード。


私が「BORUTO」のアニメストーリーにて一番好きな物語は、オリジナルエピソードの「白夜団編」です。この放送ではボルトの幼馴染みであり、一番の親友である奈良シカダイが主人公。奈良家は代々「火影」に使える側近のエリートで、ナルトの右腕である奈良シカマルがシカダイの父親。母親は砂隠れの「砂影」の姉であるテマリ姫。


「家の為に、政治家になろうかな」と迷うシカダイに、笑う両親。


お互いが名門の出自であるボルトとシカダイは家庭環境の共通点も多く、父親も公私に渡る王と側近。性格は熱血で単純なボルトに対して、冷静で鬱屈した策士シカダイは、ちょうど良い距離感の友情で結ばれている。

その普段はクールなシカダイが、不幸な境遇に育ったリョウギと出会い友誼を交わすものの、敵対して戦うことになってしまう「白夜団編」は、生まれながらの地位や裕福な家庭、貧困や孤児としての出生に分たれたシカダイとリョウギの生き方や、正義感と倫理観が明確に描き分けられていて、なかなかの名作でした。


この迷いのことも、ボルトを不安にさせたくなくて、彼だけには話さないシカダイ。


押し付けず、自然体の友情を描きつつ。


「BORUTO」の中で私が一番共感するのは、そこそこ中流以上のお坊ちゃんやお嬢さんが、お互い押し付け合わない自然体の友情を保ちつつ、どんな大人になりたいか夢を見て成長していく進化でした。

「NARUTO」の頃は、「忌み子」として里から冷たく扱われ孤立していたナルトや、一族が滅亡してしまったサスケ、戦争で師匠や親友全てを亡くしたカカシなど、とにかく重くて暗い設定の登場人物がメインに揃っていました。そしてナルトの幼稚さやサスケの厨二的な復讐人生も、私はほとんど共感できず、あの時はひたすら井上和彦さん声を目当てにカカシ先生を追って試聴していたんですね。



カカシ先生も、今や私と同世代…。孫の相手をするようにボルトに接する。


でもボルトやシカダイなど、親の七光りや周囲の期待に応えなければならないプレッシャーを背負いつつ、偉大過ぎる祖父や父との比較に屈せずに真っ直ぐ生きていく主役たちが、私にはとても身近に感じられたし共感しやすかった。友達としても依存し過ぎず、クールに距離感を保っている。


そんな新世代の関係なんだけど、ミツキが人造人間としての自分の生存証明を探しに里を抜けた時、さすがのボルトも気落ちしてミツキを追いかけ無謀な旅に出ようとするんですね。そんな親友の動揺に、普段は冷静なシカダイがこう怒鳴る。


「お前がミツキを放っとけねぇように、俺もお前も放っとけねぇんだ!」


一話から適度な距離で友情を見せてきたシカダイとボルトの絆が、ここで強烈に輝く。
あの場面はこのアニメで一番光っていた場面だったように感じます。最近は壮大な伏線が動き始めてしまって、細やかな拍子がなかなか見られないので。小野賢章くんも、シカダイのような冷静な友人役もなかなか珍しく魅力溢れるキャラクターでもあります。

「親友のシカダイ」、「半身のミツキ」


最初は、ボルトが色々なズルをするように誘惑していたミツキ。


アニメあるあるで、第三話に登場した「謎の転校生!」ミツキは、実は前世代の頃に里を壊滅させようとした大蛇丸の遺伝子継承者。おそらくは「コピー生命体に心を宿す計画」の実験体で、大蛇丸の近くには大人のミツキも存在する。おそらくは「ガンダム」のプルシリーズと同じく、何人もの失敗したミツキが今までも生まれたのでしょう。

ミツキは「自分の生きる理由」を探す為に、木の葉の里にやって来て忍者アカデミーへ転入。里長であるナルトは秘密裏にその入学を許している。ここはおそらく、イルカ先生と綿密な話し合いをしたと思われます。

初日からボルトだけに微笑んで密着してくるミツキは、「君は僕の太陽だから」と告白をしてボルトを困惑させ、また修学旅行編でもボルトのフォローを陰ながら支える。ボルトを「太陽」として刷り込みさせたのは大蛇丸らしいんだけど、少しずつ、自我に覚醒していくミツキは、「砂隠れ編」にて自分と同じような人工生命体の忍びに近づき、里をから無断で脱出。

命懸けで自分を探しに来てくれたボルトとサラダに、ミツキも自身の生まれた理由を再確認しボルトとの絆を更に強くして、最近はこのトリオのチーム話が無く寂しい。


声優は、武道館ライブを成功させた内田雄馬くん。


もう一人の主人公、カワキ登場。



シカダイは父親と同じくして、一人だけ先に中忍試験を通過。その後はボルトの妹で「白眼の姫」ヒマワリ(cv早見沙織)が忍者アカデミーに入学。そしてついに、ボルトの義兄弟にして未来の最大の敵になるカワキ(cv内田雄馬)が登場。



声は、高い歌唱力を持つ声優界の才媛、早見沙織さん。白百合から早稲田大…。


おそらくこれから、ボルトは再び戦火に燃える忍者の里にて生きていくことになるんでしょうが、私個人としてはもう「NARUTO」の二の舞展開は見たくないので、このまま楽しいアニメオリジナルストーリーが続いてくれればいいと思うんですけどねえ……。


少なくとも、また血筋を伝えるためにボルトとサラダが結婚したりするネタは勘弁してほしいし、ナルトが里を守るために若くして亡くなる話も絶対に遠慮したい。でもボルトが進化していく過程で父の戦死は免れないのかとも予想するんですけど。


父親同士も国王と側近である二人。


今回は「BORUTO」のメインキャラクターについて語ってみました。次は「NARUTO」を観るきっかけであり、今現在も好きで仕方ないカカシ先生とイルカ先生について語りたいと思います。

最近、抗うつ剤の副作用で文章が全然書けなくなっていて。今日は薬断ちしてみてなんとか更新することができました。昨日から急激に気温低下したせいか偏頭痛も重くて……。年末まで一ヶ月切ってしまったし、もっと内容の濃いnoteを書き溜めていきたいな。




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