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太刀魚と皿取錐

タチウオ(太刀魚)はスズキ目サバ亜目タチウオ科に属する魚類
その外観が銀色で太刀に似ていることより、「太刀魚」(タチウオ)と名づけられた
頭はとがっており、一見獰猛そうな鋭く発達した歯が目立つ

引用元:Wikipedia

まるでカニを食べているかのようだった

先日、ご近所さんから「太刀魚」をいただきました
釣りに行かれたそうで、2匹いただきましたので塩焼きにしていただくことに
普段はお店に売っている切り身になった状態のものしかみたことがなく、長いままの状態で見たのははじめてでした
まあまあ怖い歯ですね
そんな太刀魚を以前食べた時は、美味しいんだけれども口に入れるたびに骨があるといった感じでまぁ~食べるのが大変でした
捌き方に原因があったのです
だから今回は正しい捌き方をしようネットで調べていたにもかかわらず、先に捌かれてしまいました
それも以前失敗した時と同じ捌き方で・・・
少し手直しをしてはみましたが、きれいに処理しきれなかったまま食卓に並んだ太刀魚たち
小骨が多く、間違って飲み込んでしまわないように食べていたら
カニを食べるときに無口になってしまうのと同じように
無口になっていました(笑)

小骨の処理

太刀魚は背びれの際に小骨がたくさんあります
その小骨が残ったままだと、とても食べにくく無言の食卓が生まれてしまいます
小骨をとるには、両側とも背びれに沿って包丁で切れ込みをいれます
そして背びれの端を包丁で押さえながら身をそっと引っ張っていくと、小骨がきれいに取れていきます
この処理をしなくてももちろん食べることはできます
でもその処理があることでもっと食べやすくなるのです
そして小骨があらかじめ取り除かれているので
食べ終わったあとのお皿が美しい


皿取という加工

木工でよく使われる「ビス」
このビス締めをする際にもひとつの加工が加わることで仕上がりが美しくなります
それが「皿取」という加工です

皿取加工後

もちろん下穴だけをあけた場合、材は割れることは防げるかもしれません
しかしそれだとビスを締めた時に皿部分が材にめり込んでしまいます

下穴あけ、皿取加工なしでビスを締めた状態


そこに皿取加工が加わることでビスの皿頭はきれいにおさまり美しい仕上がりになります

ビスの皿頭がきれいにおさまっている

してもしなくても

太刀魚の小骨処理、皿取加工どちらもしないならしないでもすむのかもしれません
でもそれをすることで魚は食べやすくなり、作品の仕上がりは美しくなる
皿取加工でいえば、下穴をあける加工と皿取加工が1度の作業できる「皿取錐」というアイテムもあります
下穴をあけるついでに皿取加工もできてしまうというなんとも便利なアイテムです

皿取錐と皿取錐で加工した穴

ビスを締めるという単純な作業かもしれませんが
それでも仕上がりには大きな違いが出てきます
使ってるよ~というみなさん
これからもご愛用いただけると嬉しいです
まだ使ったことないなというみなさん
ぜひ1度お使いいただけると嬉しいです