わたしは、『FINAL FANTASY XV』を全力で推したい!

はじめてFINAL FANTASYをプレイする方と、全てのファンの為にー

起動した時に毎回出るこのメッセージ。わたしは正しく、これからオンライン以外の、正式なナンバリングを持つFINAL FANTASYを、はじめてプレイする人でした。

その時は、FINAL FANTASY XVが…わたしの心を大きく変えてくれる作品となることを…まだ知らずに。

わたしが『FFXV』を手に取ったのは、2018年の年明けのことでした。当時、FFXVが様々なゲームとコラボ企画を発表するなどしており、ネットでもFFXVの話題をちょくちょく見かけていました。

そんな中、あるゲームに主人公のノクティスが参戦するとの情報を見て、動画を観たときに、わたしにはノクティス王子がとてもキラキラして見えたのです。

「ノクティス王子カッコいいな…でもFFXVってやったことないんだよなあ… 春まで新しいゲーム出ないし、その繋ぎで遊んでみようかな?」

ひょんな事から、わたしのFFXV生活が始まりました。


その頃は、精神的にまだ調子が良くなく、少し遊んでは数日休み、また続きをやっては休み…どこまでやったかは分からなくならない程度の休息を挟みながらやっていました。

『FFXV』をやっていて、ある時思ったことがあります。プレイしていると いつも、ノクティス達が何気ない会話をします。それ以外にも別行動クエストで2人きりで話しながら色々な事をしたり、サブイベントでプロンプトが自分の気持ちを打ち明けてくれたり。

そう言った、仲間たちが交わす何気ない会話などを聞いていると、自分も少しだけ、彼らの事を何処かで見守る『5人目』として、存在しているような気持ちがするのです。

わたし自身ガッツリとゲームをやり込むことが久しぶりだったので、あっという間にハマってしまいました。

ノクティスの釣りにハマって仲間に叱られても何時間も釣りに明け暮れたり、素敵な写真が撮りたくてTwitterのフォロワーさんに聞いた撮影テクニックを真似したり、イグニスの料理が美味しそうで、おもいでのお菓子を作ってみたり、グラディオに影響されてコールマン製品を買ってみたり。

はじめてのFFXV、わたしは1ヶ月半でのクリアとなりました。エンディングでは酸欠になるくらい泣きました。

クリアして、それから。

クリアしてから数ヶ月後。ある知人にFFXVの話をしていた時。ある一言でわたしは大きく気持ちを変えました。

「FFXVとノクトのこと好きなんでしょ?遊んで感動したんだよね?それなら今度はアリスちゃんが頑張る番だよ。やってごらんよ、アリスちゃんならできるよ」

知人にそう話され、わたしは気持ちを大きく変え、アルバイトをしたり、FFXVの聖地巡礼をしたくて旅費を貯金し始めたりしました。

はじめてのバイトで無茶をして、身体を壊しかけたりしてしまいましたが…そのお給料で、ノクティス王子のお誕生日に、お手紙とプリザーブドフラワーのアレンジメントを贈りました。18年の夏のことでした。

それから、Twitter上でXVが好きな人たちと友達になる機会に恵まれ、年末に有志の方のイベントがある事を知ります。

「イベントに行ってみたい!貯金を頑張ろう!」

それから数ヶ月、貯金を頑張ったわたしは、12月に有志の方々が開いたイベントに参加して、沢山の人たちと交流し、スクエニカフェや東京都庁に、一人で行ったりしました。


わたしは、発達上の障害を抱えて生きています。今までも学生生活の中で大きな挫折をして、それから10年以上引きこもり生活を送っていました。

近年は支援者さんの手を借りて、少しずつ生活面でも立ち直りはじめていたときにFFXVに出会い、ノクティス王子の姿にとても強い力をもらったのです。

今まで、何をやるにも『わたしには出来ない、無理』と言うのが口癖だったわたしが、FFXVをきっかけにして、一人で土地勘のない新宿へ行っても平気になり、沢山のファンの皆様と交流し、外向きの明るい性格に変わったのです。

あれから2年。FFXVをきっかけにした新宿への旅は、4回を数え、ファンの皆様との交流が広がり、わたしの声が開発の方に届く。なんてこともありました。


ノクティス王子をはじめとするキャラクターのみなさん、FINAL FANTASY XVに携わった全てのみなさん。

本当にありがとう。あなたたちがいてくれて、今のわたしがいます。

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