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生き物が好き。ー八重山諸島のオカヤドカリー

動物が好きだし、生き物が好きだ。
八重山諸島に一人旅をした時、目の前に広がる美しい海には目もくれず
ひたすらビーチにわらわらと出現したオカヤドカリを観察し続けていたこともあるくらい。

オカヤドカリは臆病だから人の姿を見るとすぐ逃げる。でも人間の方がすぐ追いついてしまう。そんな時は体を殻に引っ込めて、入口を脚で蓋する。しばらくそのままじっとして動かないんだけど、少しすると脚を緩めて入り口から外の様子を伺う。
まだ危険で「逃げられない!」と判断した時は再び脚で入り口をピシャっと閉じるし、「この距離なら逃げられる!」と判断すると、サッと殻から体を出してサササッと一目散に逃げる。
判断に迷う距離の場合は殻から半身を出して、逃げも隠れもできる体勢をとって様子を見る。

どこまでの距離なら逃げられて、どこまでの距離だと逃げられない判断するのか。それはみんな違って、みんないい。そういうことではないけど、これだけでちょっとした研究ができるのではないかと思う。

このオカヤドカリとの攻防戦は、白熱した。
白熱し過ぎて1時間経ってた。
攻防を終える頃には、海の色が変わってた。
照らされた首筋が焼けていた。
オカヤドカリの仕返しだと思う。

よき夏の日の思い出

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