マガジンのカバー画像

Innovation

123
世の中を楽しくする発想について紹介します。
運営しているクリエイター

2023年6月の記事一覧

【逆の概念を考える】父親がガラ携を使っているが、ボタンが小さく、受話器が耳を覆ってくれないため使いにくい。携帯電話は持ち運ぶことが前提ですが、逆の概念を考えて、携帯電話に接続できる固定電話型端末があれば高齢者には便利では?異なる視点からのアプローチは面白いアイデアにつながります。

私の本『アート思考の技術』を読んでくださった方から、企業での講演の依頼をいただきました。デザイン思考とアート思考の違いを知ったことが大きな気づきだったそうで、興味を持って声をかけていただきました。このような好奇心と行動力を常に持ち続けたいものです。

【持ち続ける探究心2】かつての同僚たちとの会食。がんと闘いながらも新しい知識を求め続ける先輩。サイエンスの本や論文を読みまくり、最近は数学者の伝記に夢中。「数学の魔術師たち」など10冊を紹介してくれた。自分の興味を追求し続ける彼の姿は、私たちに好奇心という力を与えてくれます。

【持ち続ける探究心】かつての同僚たちとの会食。リタイアした方もいるなか、多くの人が未だに探究心を持っている。若返りの仕組みが解明されつつあると研究に取り組む人がいる。片足1.4 kgもあるマッスルトレーナーという靴を履き、筋肉をつけることの重要性を説く。その情熱には驚かされます。

宮下奈都著『羊と鋼の森』は、ピアノの調律師の物語。主人公の成長と共に、ピアノを愛する双子の高校生が将来の夢を描いていく。調律によってピアノの音は変貌し、演奏者の心に新たな世界や忘れていた風景を呼び起こし、行動まで変えてしまう。クリエイティブで影響力のある仕事に驚かされます。

【美への視線】髪を切ってくれている理容師さん、高校まで書道を習い、後2段階で師範というところまで進んだ。お客さんが髪型をリクエストしたとき、どの部分を強調してカットするとイメージ通りできるか、書道の感覚が活きていると話す。人はどこを見て美しいと感じるのかを体得しているんですね。

【個人の名前を消してみる】私の大学院の講義では、ビジネスパーソンがアートを制作する。絵本「14ひきのあきまつり」の登場人物の名前を消した作品があった。名前はコミュニケーションを円滑にする反面、先入観を生む。名前をなくすと人々の繋がりにどのような変化が生じるかを問う興味深い作品。

【固定観念からの脱却】アーティストとの対話の続き「私たちは物事に名称を与え存在を認識する。しかし、それが固定観念を生み出し、創造性を奪ってしまう。名称に囚われず、例えば、コップを円柱形や透明な容器と表現する。異なる視点や多様性が引き出され、これまでにない新たな認識が可能となる。」

【思考の飛躍】アーティストに作品制作について聴いていたとき、彼が語った素敵な言葉。「困難なことにぶち当たってあきらめるのは簡単だけど、ぎりぎりまで粘って挑戦し続けると、直感が降りてきて、全く新しい展開が生まれる。」これこそ私が『アート思考の技術』で語った「思考の飛躍」の真髄です。

『雪に生きる』:破天荒な生き方と思考

猪谷六合雄(いがや・くにお)さん(1890-1986)の著書『雪に生きる』は、彼がスキーに出会い…

皆さまのおかげで、私の著作『イノベーション創出を実現する「アート思考」の技術』(同文舘出版)の増刷が決定しました!多くの皆さまのご支援に、感謝の気持ちでいっぱいです。
創造性を引き出すワークへの興味がますます広がっているのを感じます。

都立新国際高校は、リベラルアーツ教育、新たな価値を創出する探究的な学習、社会貢献等体験活動の充実の3つが柱。生徒個々が設定する地球規模の課題を追求し、国内外の高校生等と共同研究をする。自分起点で取り組むところが素晴らしいですね。
https://onl.bz/SAUx7Kk

「生きるモチーフ」:創造的な人生に駆り立てる力

清水洋さんの著書『イノベーションの考え方』(日本経済新聞出版)によれば、組織内でイノベー…

経済的報酬などより好きなことをしたいという内的動機が高い人がイノベーションを起こす、清水洋 著『イノベーションの考え方』で指摘されている。 この本で岡本太郎『今日の芸術:時代を創造するものは誰か』をお薦めの書籍に挙げていますが、アーティストこそ内的動機で行動しています。