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『通行止め』の原稿用紙




こじょうゆうやのnoteでご紹介する『原稿用紙』は、毎月1日に公開する『星の行方』をみなさまご自身で紐解くための参考資料みたいなものです。それぞれの全身全霊を満たすドンピシャな解釈へ、ご自身の足で辿り着くことを目的に書いています。

みなさんにとって、他者(ぼくもそのうちの一人です)の解釈、批評、評論ってどのようなものでしょうか? ぼくにとっては、(他者の)あるひとつの意見や見方を知ることができるって、とっても貴重なことだと感じています。同時に、それを鵜呑みにしたらもったいない、とも感じています。

自分もあらゆる他者もこの地球上に生きる同じ人間、とはいえ、実に細々とさまざまな違いがあるから、そもそも鵜呑みなんてできっこないはずでは? とぼくは考えています。

ぼくが特に重きを置いているのは「違いを持つ尊い一人ひとりが地球上に存在していること」です。当たり前のことでしょうけれど、その自覚が根底にあるかないかで、日々の在り方は大きく変わるように感じています。

せっかく違いがあるのですから、どれほど違うのかを見せ合ったら面白いと思っています。そうやって、尊いみなさんご自身の解釈がひとつまたひとつと浮かび上がることが、地球がより素晴らしい星に成長するための大切な要素になる気がしています。

そんなこんなで、『星の行方』や『原稿用紙』ご活用いただけましたら幸いです。





『通行止め』について


さて、今回のおはなしは比較的、感覚でも頭でも理解しやすい作品だったと思います。

11月1日の朝一番に感じ取った星の声は何層もあるようなボリューム感でした。10月の終わりの方ですでにそんな予感がありましたが、正直どの層を「星の行方」で扱ったらいいのかわからないほどの重層感で、それを感じ切るのに正午間際まで時間がかかりました。

重層感があるということは、それだけこの11月の内包するものが多様だということでしょう。一人ひとりで、まったく異なる出方があるような印象です。層の奥へ行けば行くほどそんな感じで、一番奥の方まで行くと逆にものすごくシンプルに「すべては愛です」みたいな、極論っぽいまとまり方になりそうだったため、最終的には層の入り口というか、扉に当たる最表層の部分にある響き(星の声:周波数)を抽出することにしました。

その響きを言語化すると、『通行止め』という言葉がぴったんこである気がします。

物語では「道」をわかりやすく「道路」として表しておりますが、星の声的にいう「道」とはぼくたちの選択によってつくられる人生の筋道みたいなもののことだと感じています。

冒頭の「毎日のように使っている道が突然通行止めになった」という一節を、星の声的に読み解いていくと、「今まで通用していたことが通用しなくなった」とか「これまで(無意識的に)選んでいたものが選べなくなった」とかそういう感じです。

個人的には10月終わりに起こった韓国の雑踏事故がその象徴だったかも、と感じています。何ともいたたまれない事故ですが、あのような出来事はほぼ世界中で、目に見えない形で存在しているような気がしています。

単純に、日本の満員電車が危険だとかそういうことではなく、ちょっとした拍子で多くの人が満足に呼吸をすることができず気を失うようにして息絶える可能性が、今の世界にはある感じなんです。

いけね。
話が逸れそうなので物語に戻しますね。

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6,388字
この地球に存在する重厚なレイヤーをみなさんと一緒にとことん堪能していけたら幸いです。

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