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『未来の船』の原稿用紙


『原稿用紙』について



こんばんは、こじょうゆうやです。

昨日公開した「星の行方」、いかがでしたでしょうか? これまでとは違うテイストで、読みにくさやわかりにくさがあったかもしれませんね。

「星の行方」は、毎月1日の朝一番の星々の声を無濾過抽出するという試みです。でも、今まではどちらかというと、みなさまに対する「わかりやすさ」とか「なじみやすさ」に軸を置いた解説多めの記事でした。ぼくなりの解釈をお伝えしながら書いたものなので、こじょうゆうや要素が多かった(多すぎた?)でしょう。すっかり過去のコンテンツですが、「金曜日の星の坊主さま(通称キンボ)」もまた然りです。

先月8月の中下旬頃、「死神一族の到来」を以て、個々のフェーズがガラリと変わりました。死神の大鎌の影響だと思われます。彼らの大鎌でバッサリ切られたのは「星の行方」も例外ではありませんでした。そのため、これからの「星の行方」は、ぼくの解釈を抜きにする形となりそうです。

でも、いきなりガラリと変わったら、ただその「違うなあ」という感触だけがみなさんに残ってしまいそうな気がしたため、この新しいコンテンツ『原稿用紙』が生まれる運びとなりました(笑)

今回は、タイトル通り「未来の船」というのが星々の声でした。その言葉が映した光景のみを描写した「星の行方」です。

というわけで、解釈は、みなさんでご自由になさってください。それと同時に、ご自身で読んでいる時の体感をよくよく感じ直し、考えていただけると、それぞれの感性の解放につながると感じています。

「面白い」とか「つまらない」みたいなレビューだけでも良いのですけれど、個々の感性で自由に読み解く面白さが大前提にある「星の行方」であることが、今作の魅力なのではないかなあと感じています。

今回はぼくも一読者として、この記事を書きます。ですからみなさまも、それぞれの感性を使って、ご自身で感じ取った「星の行方」を書いたり、しゃべったり、音にしたり、していただけると良いのではないかと感じています。もう一度言いますが、フェーズは変わりましたからね。

では、さっそく『未来の船』の原稿用紙についてお話しします。



『未来の船』について


星々の声「未来の船」から浮かび上がった光景の描写をする上で、これまでの「星の行方」と大きく変えたことがあります。それは、小学生でも使う400字詰め原稿用紙(20×20)を使ったことです。斜め読みだとわからないかもしれませんが、文体が全然違う印象になったと感じています。

ぼくは原稿を書きながら、この400字詰め原稿用紙の素晴らしさをずっと感じ続けていました。20×20のマスが大いに関係しているのだと思うのですけれど、文章がスッキリするんです。個人的には嬉しい誤算でした。

パソコンで入力するのは確かに楽で早くて間違いなく便利です。でも、原稿用紙を使って鉛筆で書く方がぼく自身と相性が良いことがよくわかりました。

そんな大きな変更を踏まえた上で、『未来の船』について読み解いていきます。


今回は4000字(原稿用紙10枚)で終わるようにできたらと思って、書き始めました。そのため、ずいぶん端折ったシーンがあります。まず冒頭です。

大人にならないと乗れない船がある。その船に七人の子どもが招かれた。ポコスがそのうちの一人になったのは、たまたまだった。ある動物園の一億人目の入場者になったそのお祝いが、船への乗船権だったのだ。

『未来の船』より

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3,995字
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