見出し画像

『西の魔女が死んだ』観劇

人形劇をするチーム、劇団ほしのふねです⭐️

ドラマリーディング、西の魔女が死んだ、を観劇してきました👏

作品名を見て、絶対行きたいと思った作品。
Xにも書きましたがもう冒頭から泣きました。
結末は言わずもがな。

西の魔女が死んだ

「おばあちゃん 大好き」
「アイ・ノウ」

何回読み返したか分からない作品です。
一時期、作者の梨木香歩さんが好きすぎて
梨木香歩さんの本ばっか読んでた時期があります📖

個人的には「りかさん」っいう作品も好きです。
一旦舞台の感想から外れますが
梨木ワールドってどこか私たちのノスタルジーを誘うというか懐かしい日常の何気ないけど懐かしくて、戻りたいけど戻れない、そんな記憶をなぞるんですよね。
一種のホームシックを誘うような。

西の魔女が死んだ、はあまりにも有名すぎる作品ですが、本当に好きな作品。

これが文字でなく音声として蘇る。。
映画化されたこともありますが
今回は2人芝居。
役者の声のみ。

舞台は基本椅子三つ。

このシンプルさ。
でも、凄かった。

リーディングって読み聞かせのような感じをイメージして行ったんですけど
シンプルに魅せられました。

おばあちゃんがママと主人公のまいと
サンドイッチを作る、割と冒頭のシーン。
レタスの水を切る音、

卵を割る仕草。

シンプルな動きに見えてないはずの家がそこにあって、すっかり魅入る。

リーディングだから基本は役者は本を持って読むスタイル。
なのに動きがあって、リーディングを邪魔しないけどこの動きがあって成立している世界観。

全部に動きがあるわけではない。
要所要所。
凄く重要なシーンに動きがあるという訳ではない。

さっき書いたように何気ない動作が切り取られている。
でも、西の魔女はそういう作品。
まいとおばあちゃんの何気ないやりとりが凄く印象深い作品なんです。

観劇後に久々に読み返したら、
基本はまいとおばあちゃんのやりとりが主だけど、やっぱりそれなりに他の登場人物も多いし、まいの感情描写も第三者的に本では描かれているから舞台用に書き換えている部分もあって。
大切に演出し直したことが伝わる作品でした。

リーディングで空間の使い方をこんなに学ぶとは。
「カミの森」の観劇の際も思ったけど
シンプルって高度だな、と。

今度のほしのふねで上手く空間を使いたいなーって思っている。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?