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シャベルとキクのお話 その15 慣用句

このお話は、しゃべるの大好きシャベル(S)と、聴くの大好きキク(K)が、気になったことを2人で気ままに話した記録です。今日は、慣用句について。

シャベル(以下S)こんにちは。
キク(以下K)こんにちは。
S 慣用句って楽しくない?
K 急だね。慣用句ってなんだ?
S まあ、ことわざ的な?熟語ではなく、日本語と漢字が混ざった言葉で、教訓的なことをおしえてくれる。
K あー、昔国語の授業で出てきたわ。慣用句とか熟語を好きな先生がいて、プリントにたくさんの慣用句を貼り付けて、穴埋めしてみろみたいな遊びをしてたな。
S そういうのあるね。今日は、好きな慣用句を言っていこう。
K ええ、思いつかないよ…まあやるか!
S まずねえ、「鯛も一人はうまからず」!
K どういう意味?
S 鯛みたいないいものを一人で食べても美味しく感じないってこと。
K そうかなー、一人でラーメン食べても美味しいけど。
S 次は、借る時の地蔵顔済す時の閻魔顔!
K なにそれ?
S 物を借りるときはニコニコしてるけど返すときには嫌な顔をすること。
K 借りるときも申し訳ない気持ちで卑屈な顔になるけど。返すときはむしろスッキリ!
S 逆だな…最後は火のないところに煙は立たない!
K これは知ってる。なんにもないなら煙なんて出ないでしょ、煙が出るってことは清廉潔白ではないんでしょ、というやつね。これさ、煙を誰が起こしたかは問題だよね。
S どういうこと?
K いや、もしよ、Aさんがめっちゃ悪いことしてる!、という噂が出たとして、Aさんが本当に悪いことをしていることもあれば、大したことじゃないのに誰かが大きく騒いでることもあれば、全く何もしてないのにAさんを恨むBさんが噂を広めてるかもしれない、などなど、ってこと。結局、そこで出た噂って、どこまで裏付けが取れるかわからないじゃん。でも、AさんだろうがBさんだろうが、Aさんをおとしめるようなことをしようという試みがあるのは間違いない。そういう意味で、誰が煙を起こしているのかに興味がある。
S そうね。本当かどうかわからないけれど、噂が立った以上そいつは悪いやつだ!、と決めつけるのは早いね。
K 世の中のこと大体そうじゃない。誰かが別の人や物や判断をおとしめることを言い始めて、それにみんなが乗っかるっていう。そこで立ち止まって、ウンウンと考えるのもいいと思うなー。
S 前より良くなったらいいけど、前より悪くなったらだめ、という気持ちってあるもんね。まずは何が起きているのかを知りたいね。
K じゃあ、そんな慣用句はある?
S え、急だしキツいお題…脳味噌を絞る、とか?ありったけ考えること。
K うーん、暖簾に腕押しだな。
S え、どういうこと…?
K まあさようなら。
S まあ?さようなら。

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