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2020.10.25

夢で玄関のチャイムが鳴って私出るよと言ってたら現実でも鳴っていて、そして目が覚めた。現実では夫が出てくれた。宅急便だった。そのまま夫が起きる。起きないの?昨日ごはん炊いて食べるとか言ってなかった?と聞かれた。昨日の疲れが全然取れておらずまだ寝かせてくれという気持ちで炊かない…まだねる…と返す。ふうんと夫は2階へ上がって行った。何か作って啜ってる音をBGMに二度寝。

しばらくして起床。私も2階に上がり、(ラスト1枚の)パン食べていい?と聞いて夫がもちろんと答えてくれたのでチーズトーストにして食べた。おいしい。あっと思い出してコーンスープも飲んだ。おいしい。

夫はまた家の外掃除してくる、と言って出て行った。私はコーヒーが飲みたいなと考えてはたと昨日の買い物を思い出す。これは…これはコーヒー豆挽くところからコーヒー淹れるチャンスでは…?

いそいそとミルを取り出す。カップ、サーバー、金属フィルターを温める。どきどきしながら昨日買ったコーヒー豆を開けた。家では嗅いだことのないような濃度でコーヒーの良い匂いがあたりに漂った。掃除の終わった夫がいい匂い!と喜ぶ。

ミルに豆を入れた。夫に一定の速度だよと教えられて一定に、一定にと気をつけながらハンドルを回した。かなり荒い。さすがにこれは無いなと思い、一度挽いた豆をもう一度挽いた。

こんなもんかなというところで止め、フィルターにセット。お湯を沸かし、少し冷ましてから計りに乗せたサーバーの上のフィルターへ注ぐ。最初に40ml。蒸らしは40秒。

長いような短いような40秒が過ぎた。金属フィルターだとここからはスピード勝負らしい。速やかに。でも落ち着いて。金属部分に当たらないようにフィルターへお湯を注いだ。コポコポと深みのある茶色いお湯がサーバーに溜まっていく。

気付くとポットからお湯はなくなっていた。目の前には初めて豆を挽いて淹れたコーヒーが湯気を立てている。夫の分と私の分、カップに注いでテーブルに置いた。

とりあえずシンクに使った道具を置いて椅子に座る。期待と緊張の一口めをそっと口に運んだ。……うん。

泥水だね。

薄い。薄いのに変に苦い。たぶんこれは『雑味』と呼ばれるものですね。雑味。実体験を伴って知ってしまったな。夫は『ドトールよりちょっと上、ルノアールより下。』と評した。大甘評価だ。私がバタバタと淹れてる間、床に落ちたコーヒーの粉や使った道具などこまめに片付けてくれて、その上でこんな泥水なのに。エグみでしびれた舌に優しさが滲みる。練習が必要です。

気を取り直して宅配便の荷物を整理した。届いたのは収納用品とかお風呂の珪藻土マット。ジワジワと家が整っていく。いいぞいいぞ。

家のことがほぼ終わったので着替えて出かけた。夫が会社の方数人から新築祝いを頂いたのでそのお返しを見繕いつつ、夫がずっと欲しいと言っていた枕を買うため、百貨店を目指した。電車は乗り換えなしの1本で百貨店の最寄り駅まで着く。多少時間はかかるけどすごくいい。

目的地に到着。まずはお返しを探すことに。週末もらってうれしかったお茶漬けを提案した。夫もナイスアイデアと喜んでくれた。2人お気に入りのお店に入る。ちょうど良い値段で見映えもいい品がいきなり見つかった。良さそうだけどまぁ他も見てみようと一旦保留。

他の人にはハムとかどうかねえと言ってハム売り場へ。この辺良さそうだねとあたりをつけて、また保留。一巡し、違う階にあるギフトサロンなども見たがパッとせず、結局ファーストインプレッションを大事にすることになった。見に行ったお店へ戻ってまずお茶漬けを買う。ついでに自分の家用に出汁パックを買った。

あとはハムだと言うところで問題発生。ハムたちは要冷蔵だった。会社で渡して持って帰ってもらうのはちょっと難しい…。結局、住所を調べて出直すことにした。

やらなきゃいけないことを終わらせていよいよ枕コーナーへ。私は今まで数十年近く枕を使わず寝ていたのだけれど、ベッドを変えてから私も首や肩が痛くてしんどいので興味津々だ。

まず夫が店員さんと話をした。そのお店にある様々な枕をひと通り紹介してもらい、夫があなたも欲しいんじゃないの?とモジモジしてる私にも繋いでくれた。ではお2人ともお試しいただきましょう、と店員さんに勧められてお試しコーナーのベッドへ移動する。

最初に夫がの首の角度を計測した。この角度で自分に合う高さの枕がわかるらしい。測った数値をもとに店員さんがいくつか見繕ってくれてベッドに寝転んだ夫の頭に次々とあてがう。おもしろいもので、側で見ててもしっくりくるものがわかった。夫もそれが気に入った様子で、何度か他の枕と取っ替え引っ替えしてからこれにします、と決めていた。

そして私の番。同じように首の角度を測ってもらう。だいぶ浅いらしく、これだとたしかに合う枕がなければ無しとかタオルだけとかにされるかもしれませんねと言われた。こんなところで自分の枕なしが数値でも肯定されるとは。

夫と同じシリーズの一番低い枕がしっくりきた。私も夫の時と同じで、側から見て合ってると思うものが一緒だった。

ということで枕、枕カバーを2人分お買い上げ。送ることもできますが持ち帰られますか?と聞かれ、夫がせっかくいいの買ったのに届くまであの枕で寝るなんて耐えらんないと主張し、お持ち帰りに。結構な大きさと重量だった。お手入れの仕方を聞き、ホクホク顔の店員さんに見送られてお店を後にした。

えっちらおっちら枕を抱えながら次の目的地へ向かった。夕ごはんに浅草の水口食堂へ行くと決めていたのだ。トーストを食べたきりなのでだいぶお腹が減っていた。浅草でコインロッカーに荷物を入れ、身軽になってお店まで歩く。それなりに混んではいたが、日曜、遅い夕方の浅草でこんなに歩きやすかった事はない。嬉しいけど心配になる。

水口食堂は繁盛していた。2階の座敷に通される。見たもの全て頼みたくなる気持ちをグッッッと我慢して、マグロのぶつ切り、アジフライ、ミックスフライ、秋刀魚の塩焼き、炒り豚、しらす合をチョイス。アジフライは今日生アジフライ入ってますと言われたので迷わずお願いした。

どれもこれも最高。最高でしかなかった。もっと頻繁に来なくてはいけない。ここがなくなったら私は泣くに泣けない。

追加でハムエッグとナポリタン。はー。もう何もいらない。ここと夫があればもうそれで世界が完結する。


心の底から幸せを感じてお店を出た。あとは帰るだけ。しかもまっすぐ乗ってれば降りたい駅に着く。なんて素晴らしいのだろう。

ロッカーから枕を取り出し、2人してこっくりこっくり船を漕ぎながら電車に揺られ、最寄駅に着いた。ちょうどバスがあと数分で出るところだったので急ぎ足でバス停に行き、停車していたバスに乗り込む。2分くらい待ってバスは出発した。家の近くで降りてコンビニで飲み物を買い、帰宅。

ひと休みしてからお風呂を沸かして2人で入った。上がっていくらもしないうちに夫が寝る、と言い出して慌てて私も後をついていき就寝。久しぶりに夫に寝るのを邪魔された。

twitterの人に「ブログでやれ」って言われないようにアカウント作りました。違うブログで台湾旅行や入院や手術に関してお役立ち情報書いてます。よかったら見てください。 http://www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site