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コロナワクチン業界への風が変わってきている?ワクチン拒否者の増加で何が起きるか

※今回の記事は主観による個人的意見です。最近コロナ関連業界の動きは早く、今日記事にしても数日後には情報が役に立たない、そんな印象で情報がすぐ古くなりますがご了承ください。

さて7月7日現在ですが、コロナワクチンに対して世間の風が変わってきているように思えます。報じられていることを羅列しますと、
(下線はソースのリンクを貼ってあります)

ファウチ博士ワクチンの効果はそんなに長く持たないかもしれないワクチンを接種しても集団免疫は期待できず、また接種しない人もかなり出るだろう
FDA長官ハーン博士ー「ワクチンを早く認可することはしない。しっかりした科学的な裏付けが必要
トランプ大統領ー「コロナは99%無害。恐れることはない。」
ジム・クレイマー「(ファイザーによるワクチンのポジティブニュースを受けて)ワクチンは一瞬でなくどれだけ効果が持続するかが大事だから、データ出てくるまで信用しない

ジム・クレイマーのところはネタで入れてますが、私には各要人がワクチンへの世の期待値を下げて来ているように見えてなりません。ワクチンが出来るかもと期待させてダメだった場合、責任が出るという思いもあるかもしれませんが。

これは世論の動向が、必ずしも早期ワクチンを切望している訳でもないのではないか?、と想像しています。一時のようなコロナに怯える日々から、どこも今は活動が元に戻りつつあります。アメリカに至ってはデモや暴動などで混乱があり、ガバナンスがどれくらい効いているのか私にはわかりません。

よくワクチン全滅シナリオという話が出ますが、逆に今「ワクチンを切望している人」はどれくらいいるのでしょうか

イギリスのsky newsによると、イギリス国民の3分の1はコロナのワクチンが出来たとしても、接種しないかその確信を持てないと言います。アメリカのCNNでも3分の1はワクチンを受けないと言っています。つまりワクチンの投入は世論を分断するネタを投下することになり得るのです。

ワクチンを投与するようになると、これは治療薬と違い健康な人を対象としますので、高熱が出た、気持ち悪くなった、体調不良になった、そんな副作用と不満がドンドン報告されてくる可能性はあります。今フェーズ3で徹底的に調べていますが、副作用リスク0にできるかは不明です。そんな中、マスク着用ですら嫌がって喧嘩、時には銃撃にもなるアメリカで、全国民にワクチンを受けさせることは困難であり、ワクチンも効果をめぐって議論が沸騰する可能性が高いです。
(ちなみに日本にいないのでわかりませんが、日本ではどうでしょう。アビガンやワクチンの認可を日本国民が切望して見守っているのでしょうか。)

そうなると慎重にならざるを得ません。またもしワクチンが無事に認可を通ったとしても、「国民の皆さん、多少リスクはありますが社会のためにワクチンを打ってください」などというていでは、ワクチンを打たない人がたくさん出てコロナの抑え込みが実現できるようになりません。ワクチン接種済コミュニティと、ワクチン非接種コミュニティで居住を分けない限りは、安心が訪れるどころか対立が生まれそうです。

私達も、もし「ワクチン出来ました。3ヶ月くらい効果がありますが3ヶ月後にまた打ってください。継続しないと効果がありません」くらいの物でしたら、「注射痛いし安全か怪しいし、もう少し様子見ようか」となる可能性高いですよね、医療従事者や高齢者施設のスタッフなど緊急で必要な人達は打つと思いますが、見送る人も多いでしょう。

では中途半端なワクチンは認可されないから、ワクチン全滅シナリオが現実的なのでしょうか。ある日、政府の要人が「ワクチンはすべて試験しましたが残念ながら全滅しました」と世間に発表するXデーが来るのでしょうか。
それも奇異だと思います。そもそも100を超えるワクチンが世界で開発されており、それを一国が「全部ダメ」などと決めつけるのは難しい話です。もし全滅した場合は「他国と連携して引き続き有望な製品を試していく」という話をする程度になるでしょう。Xデーは来ません。そもそもアメリカが認可しなくても、中国などは先にワクチンを独自に認可しており、アメリカと距離のある中国・中東・アフリカなどで投与を開始してしまうと思います。そうなると、世界的には「その結果を見守り成果のある商品を輸入しよう」ということになるだけです。他国が先に成功してしまうと、アメリカにとっては国威を損なうこととなります。

ですからワクチン自体は成功させる必要があるとアメリカ政府は当然認識しているはずです。そこから今後をどう読むか。株の話で言えば、今ワクチン開発候補に選ばれている会社以外にも、リスクヘッジのためにいろいろな企業がテストされると思います。製品が1つだと政府の責任は大きいですが、候補が少なくとも複数あれば政府への批判は和らぐからです。(認可前に複数の候補を議論し尽くしておけばです)。
またワクチンを受けたがらない3分の1の層を、コロナ拡散者にしないための施策も必要です。ワープスピード作戦に錠剤を作るVaxartが選ばれたのもその一環でしょう。他のワクチンやコロナ拡散を防ぐための製品にも次々フォーカスされてくるのではないかと予測しています。ワクチン以外にもインスタントに付けられる抗体だったり、器具だったり、医薬品だったり、いろいろあると思いますが。
そのような意味で、アメリカ政府のワクチン施策は、ワクチン実現を見据えて変わってきていると考えています。

ご参考になれば幸いです。

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