nikki:21.04.10 クールベと海展

「クールベと海 展」東京・広島で、クールベやモネが描く“海”の絵画など約60点 https://www.fashion-press.net/news/63006 

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美術館か映画かどっちか行きたいな…となって行ってきたヤツです。

風景画、動物画、そして最後に海景画という構成の展示。
海景の連作凄かったですね~!波の立体感が迫真だったんですけど、ネットの画像で良いのがないので引用は割愛。公式HPの画像が多分一番綺麗だよ!でも大変良かったです、海景画の部屋には椅子もあるので、座ってぼんやり眺められたのも◎。
その他、メインであるギュスターヴ・クールベ以外にも前時代、同時代の画家の絵が何点かあり、この展示のバランスが良かった。

絵そのものもなんですが……というか自分からみれば大抵の名画は「絵、めっちゃ上手え…」って感じですし、宗教知識や当時の文化的知識の要らない風景画となると余計にダイレクトに「めっちゃめちゃ上手え…」と感じるのですが、まあそれは置いておいて、構成が良かったんですよ。

今回、印象派の絵が何点かあったのですが、
こういう……

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ブレスト、停泊地 ウジェーヌ・ヴーダンhttps://g.co/arts/jWRxxYYsiNT6YUQc7

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アヴァルの門 クロード・モネ
https://g.co/arts/mzPRasd37HywmzDk7

こういうかんじで、印象派の一時代前の写実寄りでカッコイイ絵の後に、印象派の明るい色彩が展示してあって。

(デジタルだとわかりづらいですけど実物はどっちも色味が違ってて、前者はもっと渋く、後者はもっと鮮やかなパステルカラーでハッとするような差があったんですよ…!)印象派って自分のようなフワフワ鑑賞者からすると「なんか綺麗で…いいよね!」って感じで、まあ美術の説明とか読めば理屈的には印象派の登場経緯とか書いてあるんですけど実感としてはぼんやりしていて、それが並んでおかれてることで、「あっこういう渋くてカッコイイ絵が主流だった後に、ぱっと明るくて強い絵が登場したらそりゃなんか良い感じだよなあ!」と思えて、それが良かったですね。

大きい印象派展に行けば大抵、外光派から印象派への歴史もちゃんと展示があるはずんですけど、今回は展示場が小さいせいか二枚が真横に並んでて一目で流れが分かったのが良かったんですかね?
黒い帆船と、パステルカラーの海という対照的なチョイスも効いていたのかも知れません。

小さい展示ですけど、大人1000円なので行ける人はオススメです。
海水浴の絵画にあわせて、19世紀の水着の展示などもあったり。

他、動物画でよかったのはコレ。

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近づく嵐 コンスタン・トロワイヨンhttps://jmapps.ne.jp/yamanashimuse/det.html?data_id=1295

これ、間近で見れるんですけど、筆致が…!筆で牛の毛質をしっかり描き分けてるんですよ、びっくりしてガン見してしまいましたね。本物の牛じゃん!画家ってすごいな!


「クールベと海 展― フランス近代 自然へのまなざし」
2021年4月10日(土)~6月13日(日)
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/21/210410/

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