見出し画像

エペソ人への手紙4章20〜5章2節「聖霊の装いが似合う自分へ」 2024.5.5 礼拝説教要約

初めてスーツに袖を通した時、着られている感と同時に、
大人になっていく自分の両方にむず痒い感じがしました。

愛されている子どもらしく、神に倣う者の歩みとはどのようなものか。

パウロは衣服の比喩でもって語りかけます。

古い人を脱ぎ捨て、新しい人を着ることで、着ている人は新しくされ続けるのです。


「新しい」という言葉がキーワードです。

4章24節の「新しい人」で使われているギリシャ語はカイノスです。

これは質的に全く新しい、
これまでのものとは異なっているという意味があります。

「新しい人」とは聖霊のことで、
イエス・キリストが十字架で死んでよみがえられたことによって実現した、
イエスの約束です。

このために私たちの側で努力したことは、一つもありません。

ただ、神がその愛ゆえにに、
それまで私たちを縛っていた古い人、鎖を打ち砕いて、
私たちに「新しい人」を着せてくださったのです。


この聖霊という衣服は、たとえ悪魔によっても脱がされることはありません。

聖霊は証印であり、それは贖いの日まで私たちの霊を守り続けるからです。

だから悪魔は、過ぎ去った以前のものを私たちに見せ、
私たちが自分からこの衣服を脱ぐように仕向けようとするのです。

しかし騙される必要はありません。
そしてこの新しい人を着続ける時、
私たちの霊は23節にあるように「新しくされ続け」ます。

ここでは英語のNewに派生したネオという単語が使われます。

新鮮さ、若さを獲得し続けていくのです。


それは私たちが日常で選び取る一つ一つの行動によってです。

いつまでも怒りを持ち続けないこと。

不正なことをせずに正当な労働し、必要な人に分け与えること。

簡単に口から出てくる悪い言葉ではなく、
周りの人の成長に役立つ言葉を語ること。

聖霊の声に聞き従うこと。

悪意の種である恨みや憤り、怒り、わめき、冒涜を捨てること。

互いに親切にし、赦し合うこと。

私たちには、これらを選び取ることのできる人生が与えられているのです。


洋服でも和服でも、素晴らしい服を着ているなら、
私たちはそれに相応しい振る舞いをし、自分になろうとします。

イエス・キリストの人生、その愛に全ての魅力があるのです。

このイエスの愛に倣う者として、この週も歩んでいきましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?