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noteを始めました【自己紹介】

 大川 恒星(おおかわ こうじ)と申します。大阪の弁護士です。

 2015年1月から弁護士として働き始め、2019年夏から、アメリカのUCLA(University California Los Angeles)ロースクールに留学しました。コロナ禍で色々とあったものの、昨年5月に卒業し、10月にニューヨーク州司法試験を受験しました(なんとか無事に合格)。今はインドネシア・ジャカルタの法律事務所で研修しながら、インドネシアの法律・言語を全力で学んでいます。

 日本の弁護士登録は維持しておりますので、海外から日本のお仕事もちょこちょこやっています。本当に便利な時代になりました。

 渡米までの約5年、「法分野」×「量」では、同期の弁護士の誰にも負けないぞという思いで、企業法務、訴訟・紛争、M&A、法人・個人破産、医療過誤、証券取引紛争のほか、交通事故、家事・相続、刑事・少年事件など、さまざまな案件に取り組んできました。
 「精神的なタフさ」「やる気」「元気」は自身の売りだったため、とにかく何でもやって、自身の強みを見つけたいというのが、弁護士法人淀屋橋・山上合同(ヨドゴウ)に入所した理由でした。生まれ育った関西が好き、さらに阪神タイガースファンだから、甲子園やサンテレビと離れたくなかったというのも理由かもしれません(笑)

 大阪で企業法務系と言われる法律事務所では、中小企業のお客様が多いこともあって、社長さん経由でご紹介いただく個人のご依頼者からの案件を含め、いわゆる街弁案件も沢山あります。ヨドゴウでは、個人事件の受任も自由です。私にとって、企業法務案件に加えて、街弁案件にも関与できるという環境は、とにかく魅力的でした。
 交通事故、離婚案件、刑事・少年事件のほか、大阪にはキャラの濃い方が多く(?!)、タフな紛争案件は、それなりの数をやらして貰いました。訴訟も100件くらいやったように思います。成年後見人の立場でおばあちゃんのおむつを買いに行く道中、再生型のM&Aのスポンサーと電話会議をする、といったこともありました。弁護士1年目には、否認事件に遭遇し、犯罪事実が複数あったため、約1年かけて、合計7回の公判前整理手続を経て、被告人質問3回、11人の証人尋問といった刑事事件もありました。法教育にも関心があり、大阪府内の高校で10回くらい出張授業を行うこともありました。話は逸れますが、高校生に話を聞いて貰えるようにお話をするのはとても難しい(初めのうちは、心が折れそうになりました。)。若手弁護士にとっては、講演・セミナーの訓練の場にもなるので、おすすめです。

 このようにさまざまな案件に取り組んでいたわけですが、「人事労務」は、自身の専門分野として確立したいと思い、力を入れています。法学部の学生時代の頃から、人そのものが法の対象になり、人が複雑に絡み合う労働法の分野に面白さを感じていました。弁護士を目指すきっかけを与えてくれた、弁護士でもある父親が労働者側で労働案件に取り組んでいたことにも影響を受けたと思います(父親は大阪の別の法律事務所で働いています。)。また、人生の大半を占める労働というものを少しでも充実したものにできれば、社会もより良くなるだろう、弁護士として何らかの貢献をできないか、という思いもありました。
 このような思いで、労働案件をやりたいと声を上げていると、結果的に、さまざまな労働案件に関与する機会に恵まれました。主に企業側の立場で、日常的な労務相談、訴訟・労働審判等、日常的な労務相談、訴訟・労働審判等の法的手続、労働組合との団体交渉、労働局・労働基準監督署対応、M&Aや倒産事件における労務問題の処理、労務DDなどに多数取り組んできました。講演・セミナーや書籍なども労働関係がメインです。
 そのうちに、労働法を守らなければならないのは分かっているが、如何ともしがたい課題を抱えている事業主が少なくないこと、人事労務の世界では「法律ではこうなっている」と助言するだけでは本質的な解決にならないことが分かりました。

 留学・海外研修することを選んだのも、ロースクール在籍中のインターンシップで(東京の四大事務所のサマークラークやヨドゴウのエクスターンシップ等に参加させて貰いました。)、とにかく何でもやりたいという精神から、渉外案件に興味を持ったことがきっかけでした。
 一方で、少子高齢化が加速し、労働人口減少の問題に直面する日本で、「働き方」に関するこれまでの考えが大きく変化しようとしている中、他国の労働法・働き方を学ぶことは、「これからの労働」を考える大きなきっかけになるだろうと考えました。アメリカのHRテクノロジーなどを学ぶこともそうです。グローバル社会で人材が国際的に流動し、今後、日本でますます増えていくだろう外国人労働の手助けもしたいという考えもありました。インドネシアから日本に働きにやって来られる人も増えています。
 アメリカとインドネシアの滞在で、外国人として異国で暮らす気持ちは少しは分かったように思います。文化や言語の違いから生じるすれ違いを解消することで、受入先となる日本企業(又はそれをサポートする事業主)と外国人がwin-winの関係になれるよう、微力ながら頑張っていこうと思います。せっかく日本に働きにやってきてくれたのだから、日本は良い国だと思って、母国に帰って貰いたい。
 その他、ビジネスの国際化は止まることがありません。関西企業、西日本企業の海外展開(とりわけインドネシアへの展開)や、外国企業の日本投資のサポートにも注力していきます。

 弁護士になって6年が経過して、留学・海外研修の機会に恵まれました。これまでの振り返りとして、また、自身の情報整理も兼ねて、定期的に記事を書きたいと思います。

 最後に、Twitterをやっています。宜しければ、見て下さい。

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