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アメフラっシらんらんライブレポ~夏を取り戻せ!~

アメフラっシが最後に有観客ライブを行ったのは2020年2月16日の「GIG TAKAHASHI tour 2020@名古屋クラブクアトロ」でした。
それから181日経った、8月15日。
この日はアメフラっシにとって久しぶりの有観客ライブであり、スタプラグループとしても、先日とき宣が立川立飛での有観客ライブを中止したように「今、関東で有観客ライブをやる」ということそのものが難しい中で開催された特別なライブでした。
(※同日、CROWN POPも新譜『LIFE』のリリースイベント・ミニライブを都内某所で行いました)

このライブの詳細なレポートや舞台裏はワニブックスさんから出ている公式のものをご覧ください。

本noteでは1オタクの視点から見えたもの、感じたものをありったけ詰め込んでみました。

セットリスト

00.Hymn for Runners(登場SE)
01.メタモルフォーズ
02.STATEMENT
03.雑踏の中で
04.Rain Makers!!
MC
05.ノンストップで走れ!!!!!!! (※メドレー)
ももクロ『走れ!』冒頭→エビ中『もっと走れっ!!』→シャチ『もーちょっと走れ!!!』→超特急『走れ超特急!!!!』→KAGAJO☆4S『とりあえず走れ!』→たこ虹『ちゃんと走れ!!!!!!』→DISH//『皿に走れ!!!!』→ももクロ『走れ!』
MC
06.ミクロコスモス・マクロコスモス
07.轟音
08.ハイ・カラー・ラッシュ
09.フロムレター
10.アダムスキーじいさん~ハムとみかん~
MC
(アコースティックver)
11.差し出された手をあの時握ってたら運命変わってたかな?
12.Over the rainbow
13.夏花火センチメンタル

EN1.バカップルになりたい!
MC
EN2.グロウアップ・マイ・ハート
EN3.明後日の方向へ走れ(Remix ver)

ライブが始まるまで

今後他のグループでも参考になると思うので、ライブ本編以外の部分も書いておきます。

アメフラっシ RUN! RUN! LIVE! 2020 ご来場の皆様へ
主な注意事項、案内は上記公式のお知らせ通り。

メンバーはRCP検査をしたとの話もありました。1つのライブをつくるために事前の予防・対策・制約がたくさんあったことが伺えます。

検温はよみうりランド入場時と、らんらんホール入場時の2回実施。どちらも非接触型の手首で検温するタイプ。
「連絡先」「直近2週間の体調」「感染者との接触の有無」「当日の体温」等のチェックシート=体調質問票の記入と提出。(質問票は自分で事前に印刷する。親切なオタクがセブンのネットプリントに登録・番号を公開してたので利用させて頂きました。感謝)
入場は3グループに分け、時間指定。整列時も一定間隔を取るよう足元にシールが貼られている場所に並ぶ。
スタッフとの接触も最小限・最短時間になるよう、チケットは自分で半券をもぎっておいて、入場時にチケット・半券両方をスタッフに見せる→カゴに入れる。
検温→質問票のチェック・提出→チケットチェック・提出→アルコール消毒→入場、の流れ。

これは余談ですがこの入場口に風鈴が置かれてたらしい。後のライブMCで話題が出るも、私は全然気づかなかったです。入場時は上記の通り、やることが多くて周りに目を向ける暇がなかったので。
ゆづが気づいた人が少なくて怒ってました。笑

そんなこんなで入場。
らんらんホールはステージ後方が開閉式になってるんですが、開場時間中は扉が開けられていて換気されてました。(空調は効いてて涼しかった)
座席は使えないところには「×」の紙が貼られてました。
□×□×□×□×□×□×
×□×□×□×□×□×□
□×□×□×□×□×□×
↑こんな感じで、自分の前後左右が潰されている感じ。
らんらんホールは前方がA列、後方がB列なんですが、B7列までは埋まっており、A列の人でB8列目以降に行きたい人は開演前ならOKとのアナウンスがありました。私が見たときは10-20人くらいかな? 移動しててました。
A列は段差がないフラットな座席なので、人と距離を取りたい人以外にも全体を見たい人や座って見たい人にはありがたい措置だったと思います。

また、ライブ中の注意事項として、「自席から移動禁止」「マスク着用義務」「コール、声を出す行為の禁止」「タオルを回す行為の禁止」がアナウンスされました。

感想①00~04

ここからライブ本編の感想です。
大体のブロックごとに分けてます。2桁の数字はセトリの番号に対応してます。

まず、開演5分前にステージ後方の扉が閉められ、スモークが焚かれ始める。薄暗い場内、白で埋め尽くされたステージに青い光が差している。
時間になり、登場SEがかかる。知らない曲だ、と思った。
ステージ後方の扉が開き、スモークの奥からメンバーが1人ずつ現れる。
市川優月(ゆづ)→小島はな(はなちゃん)→鈴木萌花(もえちん)→愛来の順。
衣装は無観客配信ライブと同じ赤い新衣装にヘッドセット。
音とスモークと照明と彼女たちの立ち振る舞い、その全てによって作られた雰囲気がバチバチにカッコよくて、そして久しぶりにその姿を生で見れたという感動も相まって、1人目のゆづがステージ最前に来た時点でもう泣いた。立ってるだけでカッコよかった。
4人が横一列に並ぶ。割れんばかりの拍手は声援の代わりであり、高ぶる気持ちの代弁だ。
やっと会えた」それはきっと双方向の気持ちだった。

1曲目は『メタモルフォーズ』、アメフラっシの最新曲から。
始まった瞬間に会場の熱を感じた。もえちんの歌声はもちろんのこと。誰ともなく始まったクラップがその熱の現れだった。
ダンスがカッコいい。間奏のダンスの動きが大きくてカッコよくていいな、好きだなって思った。ゆづの蹴り上げる足の打点が高くて迫力があった。
配信ライブだと全員が平等にカメラに映るけど、現場ではやっぱり推しばかり目で追ってしまう。愛来は笑顔で踊ってた。楽しさが抑えきれないっていう顔だった。愛来の綺麗なダンス、やっぱり好きだなって再認識した。

半年ぶりのライブ、ただでさえファンの期待値が高まってる中でその期待を超えるパフォーマンスができないといけない。その中で最新曲をやるって、「最新の自分たちが最高」って自信がないとできないと思うんですよね。
無観客配信ライブも1曲目にこの曲だったわけで、「あの日、観客を入れて見たかった景色」の再現でもある。

熱の入ったパフォーマンス。クラップの一体感。
どんどん盛り上がりが大きくなっていく曲構成も、始まりの曲としてうってつけだった。ラストのサビで4人の歌声が重なる、その音の厚みにビリビリと痺れた。
ああ、これがライブだったな」と思った。
ずっと待ってた、望んでた。渇望、と言ってもいい。
この熱量、この高揚感がライブだって、『メタモルフォーズ』が思い出させてくれた。
配信ライブの5億倍、良かった。

2曲目は『STATEMENT』。
これは無観客配信ライブの映像がYoutubeに出ていて、私は前日にも見ていたんですが、すごくメッセージ性の強い曲なんですよね。

負けても負けても何度だって立ち上がる曲。
「負けない、負けたくない」ではなく、「負けたけど、まだ諦めず進む」なんですよね。
何度も壁にぶち当たって、それを乗り越えてきた4人だから響く歌。

さっきまであんなに楽しそうに踊ってた愛来が真剣な顔つきで言う
このまま終わるもんか
その眼差しはまっすぐで熱い。
今また、コロナという壁にぶつかった4人が、有観客ライブを実現して歌う
選んだ道が間違いじゃないと証明してみせるよ
から覚悟の強さがグッと伝わってきた。

雑踏の中で』を3曲目に歌うとは思ってなくて驚いた。けど、『STATEMENT』の後って考えるとしっくりくる。この曲も歌詞を聴かせる曲なので。
四人の歌唱力が引き立つ曲だし、聴いていて心地よい。
歌の1フレーズ1フレーズがエモくて、前2曲のように激しい曲じゃないのに熱が冷めないのは本当に四人のパフォーマンス力あってのものだなと。

このブロック最後に『Rain Makers!!』が来て、強いセトリだなと思った。
4曲どれも歌やダンスに魂が込められていて、力強いパフォーマンスだった。中でも『Rain Makers!!』はこれまでのパフォーマンス回数が段違いだから、安定感があってカッコいい。
コールはクラップで代用。もちろん名前コールとかウリャオイも言いたいんだけど、この曲で言えば「ヘイ!」が言えないのが一番もどかしくて辛かった。
観客の拳もたくさん上がって、サビのフリコピも一体感がある。『メタモルフォーズ』とはまた違った空気感があって、これは安心感というか「コロナ前に観ていた景色と同じ」な既視感によるところかなと思った。
「アメフラっシと言えば、これだよね」って感覚。

それから、無観客配信ライブではメンバー同士が触れ合わないような振り付けに変わっていたところが、この日の『Rain Makers!!』ではがっちり手を繋いでいたのがめちゃくちゃ興奮した。
ライブ終わりに「このダンスのためにRCP検査した」って裏話が出てたけど、パフォーマンスへのこだわりが最高にカッコいいし、トコトン「これまで当たり前だったものを取り戻す」姿勢が伝わってきた。

MCでは、挨拶をして、再会を喜んで。
もえちんのヘッドセットのマイクが不調のため一旦舞台裏に去る。(おそらく、動いてるとズレてくる→歌がマイクに乗っからない、という感じ。1~4曲目でも度々ヘッドセットを押さえる仕草があった)
もえちんが戻ってきて「可愛い担当なので、お直ししてもらいました♡」とかわい子ぶる。可愛い。努めて明るく、トラブルへの焦りを微塵も感じさせない笑顔。
そして、「コールが使えない分、身体で表現するリアクションを考えてきました」と4つの動きの指導のコーナー。

①盛り上がってる、楽しいとき。「イエーイ!」の代用。
②好きな曲が来たとき。「ワクワク!」の代用。
③推しメンが近くに来た!可愛い!というとき。ハートを掲げる。
④ラスト1曲になって悲しいとき。「ぴえん」の代用。

このツイートの50秒あたりからやってる動きが①ですね。
実際のところみんな盛り上がると拍手するからあまり使われなかtt(略)

メンバーがやる→ファンがやる、の流れで「照れないでやって!」と喝を入れるゆづがキレッキレで楽しかった。

感想②05メドレー

MC明けに披露されたのはメドレー「ノンストップで走れ!!!!!!!」。
ライブ会場の「日テレらんらんホール」の名前に引っ掛けて「Run=走る」という分かりやすいコンセプトで、タイトルの通りスタダの走れシリーズ(スタプラではなく)をリリース順に繋げていき最後にももクロの『走れ!』に戻ってくる、というシンプルな構成ながら私はシャチの『もーちょっと走れ!!!』でもう感情が追い付かなくて爆泣きしてしまった。
その上『もーちょっと走れ!!!』の後に『走れ超特急!!!!』歌われたら、もう涙止まらんよね。

多くのグループが有観客ライブができていない、そして9月以降開催したいともがいている中で、走れシリーズ一番末っ子のアメフラっシが先陣切って一発目のライブをやり、そこで歴代先輩たちの走れを歌う。
スタダグループに対するエールであり、スタダグループを推すファンへのエールであり、そうした苦しい状況に立ち向かう自らを鼓舞する、そんなすべてに向けた・すべてを背負ったパフォーマンスだった。

4人の姿が大きいなって感じた。存在が、魂が大きかった。
楽曲以上に、この全力感がスタダの伝統の体現だった。
ボロボロに泣きながら、超特急の『走れ超特急!!!!』をフリコピして、たこ虹の『ちゃんと走れ!!!!!!』でメンバーがヒマワリかな? オレンジの造花を振るのに合わせてペンライトを振って、DISH//の『皿に走れ!!!!』で煽りに乗って身体揺らして、最後に『走れ!』のオチサビを歌う愛来を見ながらスタプラフェスのことを思い出したりしてやっぱり泣いた。
最後の『走れ!』のとき、オタクがみんな踊れすぎてて笑っちゃった。『走れ超特急!!!!』は周りで踊れてる人全然いなかったのに。社歌だなあって思いながら私も踊った。楽しかった。
白いペンライトがたくさん左右に揺れて綺麗だったな。

メドレー終わりのMCでは愛来が一旦はけて、3人でそれを繋ぐ形になった。
走れシリーズのアメフラっシの楽曲『明後日の方向へ走れ』に"!"が付いていない理由が「先輩たちの楽曲はどんどん"!"を増やしていってるけど、私たちの楽曲はタイトルが"明後日の方向へ"ってなってるから、違う方向に進むってことであえて"!"がなしになってる」って豆知識の披露もたしかこのときだったかな。
愛来が中々戻ってこなくて、ゆづが「せっかく四人揃ってステージに立てたのに、MCの度に一人抜けるってどういうこと? いつになったら4人で立ってるって実感できるの!」と愛来ともえちんをいじってたのが印象的だった。
面白かった、というのもそうだけど、「あ、メンバーも喜びを実感してるんだな」って分かって、同じ気持ちでいたことが嬉しかった。
そんなエモいMCをしてるとは知らない愛来がひょこひょこと戻ってきて、「私もお直ししてもらったの~」なんて言うからゆづに怒られてて笑った。

感想③06~10

タオルを振り回せない『轟音』の代用振り付け講座として、タオルを半分に畳んで前に掲げる、というレクチャーがあった。
愛来がメロディーを歌って、4人と一緒に振り付けを真似したんだけど、まあ簡単な動きなので観客みんな一発で真似できていた。
それをメンバーが「みんなすごい、本当は予定では2回やるつもりだったんだけど、必要ないね」って驚いてたけど結局2回やらされた挙句、「でも轟音やるか分からないけどね」って言われて「なわけあるかいw」ってなった。

そんな『轟音』がくるかと思いきや、その前に『ミクロコスモス・マクロコスモス』。
この日のパフォーマンスは照明演出とばっちり合っててすごく良かった。
ほの暗い青の照明に照らされた赤×黒の衣装と青白い肌が怪しくもカッコいい雰囲気を醸し出していて、脱力するシーンとか最高にゾクゾクした。
今日このパフォーマンスがこの曲の正解なんじゃないか、と思うくらい、過去イチで好きだった。

そしてお待ちかね『轟音』。
メンバーも一緒にタオルを掲げる、いつもと雰囲気の違うパフォーマンスだったけど、力強さは変わらず。
愛来はタオルの持ち方が雑で、掲げるときに綺麗に折り畳めず、半分くらい裏面の白が見えた状態で掲げてて笑った。本人も気にして直そうとしてたけど踊りながらでは難しく、ぐしゃったまま最後までやりました。笑
はなちゃんも後半は愛来のようにタオルが裏返ってしまったり、ゆづは上下反転してたり、あと愛来はうっかり振り回しかけたりもして、そんな普段と違うところも楽しかった。

このブロックは「変幻自在ブロック」で、『轟音』『ハイ・カラー・ラッシュ』『フロムレター』『アダムスキーじいさん~ハムとみかん~』とメンバーが入れ替わっていく。

ハイ・カラー・ラッシュ』ではトラブルがあって、ここまで音を乗せるのに苦労していたもえちんのヘッドセットがついにろくに音を拾わなくなった。
慌ててスタッフがマイクを持ってきて、もえちんにサッと渡した。もえちんもすぐそれに対応して、そこからは左手にマイクを持ってパフォーマンス。
無観客配信ライブもヘッドセットでのパフォーマンスだったからこの二か月くらいずっとヘッドセット用のレッスンをしてるはずなのに、咄嗟の対応力が高くてさすがだなと唸った。

フロムレター』は歌詞が今の状況と重なってめちゃくちゃ沁みた。

会えなくなって経った時間 面と向かって言えない
出会えて本当に良かった そんな言葉が並ぶ

『フロムレター』はもえちんのダンスが好きで、この日も左右に手を大きく振る踊りのときの膝がバネのように跳ねていて可愛かった。
下手側の席だったので、もえちんがずっと目の前で見やすくて良かった。

アダムスキーじいさん~ハムとみかん~』はゆづパートの

サクとじいじのCounting Rhymes

でゆづはながそれぞれ上手と下手から指差し合う振り付けが好きだなって今回発見した。下手はゆづがずっと目の前で踊っていて、上記の振りもキレがあって可愛くて良かった。

感想④11~13

MCではステージ後方に風鈴が登場。換気ついでに風鈴を鳴らそうという洒落た演出ですが中々風が来ない。
(金属製のスタンドに風鈴が2つ吊るされてたんですが、スタッフがそれをもって出てきたとき「え、何? 点滴?」と思いました。スミマセン)
ゆづはなで「夏といえば?」「夏にやりたいことは?」トーク。
浴衣着て花火見たいよね~」「今年まだ浴衣着てない!」という話(これが後のパフォーマンスへの前振りとなる)や、ゆづは風鈴が好きだそうで、鳴らない風鈴を無理やり揺らして鳴らしたり、「入場口にもあったんだよ! 気づいた?」と聞くも客席の反応が悪くて「帰りに絶対見ること!」と怒ったり。
はなちゃんは「夏祭りの屋台のわたあめが好き」という話から「袋わたあめはワンピースのイラストのやつ売ってないんだよね~」とボヤいて「ライブでワンピースの話しない! って、はなちゃん推しみんな拍手してるし!」とゆづに言いたい放題言われてました。
この日ゆづは終始ツッコミ冴えてて良かった。

二人が待ってるところに、ようやくあいらもえかが浴衣姿で登場。
思わず歓声が出そうになったのを、ぐっと堪えて拍手でお出迎え。
いや、本当に声出せないのツライ。笑
ゆづはなは浴衣に着替えるため、入れ替わりで退出。

せっかくだから浴衣をお披露目しよう、ということでもえちん発案でステージ両サイドから中央に歩いて披露していく。もえちん下手、愛来上手から。
萌花「もえかわいいですか?」→拍手👏
愛来「あいらかわいいですか?」→拍手👏👏
(愛来の方が拍手が大きくて不満げなもえちん)
萌花「愛来の方が大きくない? もえかわいいですか?」→拍手👏👏👏
愛来(対抗して)「あいらかわいいですか?」→拍手👏👏👏
「もえかわいいですか」(間髪入れず)「あいらかわいいですか」→拍手👏👏👏👏👏←もうどっちへの拍手か分からなくなる
↑対抗しながら徐々に近づいていく二人、あまりに可愛すぎた。拍手。

換気中は大きな音が出せないということで、じゃあそんな中で何ができるかと考えてアコースティックverで歌います、と『差し出された手をあの時握ってたら運命変わってたかな?』を二人でしっとり弾き語り。
変幻自在という名の通り、他のグループにはない魅せ方ができるのがアメフラっシ。……なんて言うのは簡単だけど、その裏で二人がどれだけ練習してるのかと思うと頭が下がる。

この1曲だけかと思ってたら、まさかその後2曲『Over the rainbow』『夏花火センチメンタル』も弾き語り!
Over the rainbow』はもえちんのギター一本。しかし愛来が歌い出しをミスる。笑 即座に謝って、やり直し。
『Over the rainbow』は最近アメフラっシのライブでは欠かせない曲になっていて、コール曲・アゲ曲ではないこの曲がここまでの完成度・評価になるのはパフォーマンス力の高いアメフラっシ強みだなって思う。
長い歌い出しを歌う愛来は、特に。プレッシャーすごいだろうな。
ゆづとはなちゃんは開放した扉の奥から浴衣姿で登場して、それぞれのパートをステージ中央で堂々としたパフォーマンス。
やり直した『Over the rainbow』はこの日一番の拍手だった。

そうそう、余談だけど、『Over the rainbow』の頃にようやく風鈴の音色が聞こえてきました。音色の綺麗さより、「あ、よかったようやく聞けた」という安ど感があったかな。
メンバーが「このアコースティックコーナーはもっと夕暮れの景色をバックに歌うイメージだったんだけど、夏を忘れてました。ピカピカだね」と言ってた通り爽やかな青い空にのどかな緑一面、そして風鈴。これはこれで良い情緒でした。

本編ラストは3Bjr時代からの楽曲、『夏花火センチメンタル』。ギターは愛来ともえちん二人。
ゆづはなのMCで匂わせた「浴衣で花火」がこれのこと。
声が出せないのに、会場がざわついてる空気になったのが分かった。
で、この『夏花火センチメンタル』がありえんくらい可愛かった。ギターの音色で歌われる歌詞やメロディの可愛さは当然浴衣にぴったり似合いだったし、何よりゆづはなの振り付け。
座ったままで手振りと表情だけだったんだけど、これがずっと可愛かった。
下手側はゆづだったので、ずっとゆづ見てた。花火が打ち上がる度に零れるゆづの笑顔があまりに可愛かったから、見ていて自然と頬が緩んでニコニコしちゃった。
個人的にははなちゃんの赤×青の浴衣が4人で一番似合ってて可愛くてすごく好きだったんだけど、上手側が前方のお客さんの影になってしまいあまり見れなかったのが本当に悔やまれる……。
アメフラっシさん、今回の浴衣で生写真お願いします。

感想⑤EN1~EN3

浴衣姿の4人が去り、アンコールも声は出せないので拍手で代用。
拍手のテンポ早くて、ずっと拍手してたら手が痛かったですね。ゆづが前日のインスタに「手の皮膚を厚くしてきてください」って書いてたのに準備不足だった……。

アンコール1曲目は『バカップルになりたい!
濃厚接触曲故に配信ライブではセトリから外れたこの曲も今日はがっつりハグして手繋ぎして可愛いバカップル×2でした。
愛来・はなちゃんカップルが腕組んでピースする振り(2回目)で失敗してたんですが、愛来が早かったのかはなちゃんが遅かったのか。なんにせよ、うまくいかずに顔見合わせてはにかみ合う2人が可愛くて結局バカップルだった。笑

ところでアンコールの衣装は新キャップ+白シャツ+デニムのショーパンという組み合わせ。
めっっっっっっっっちゃ可愛かった!!!!!
夏の美少女と言えば麦わら帽子に白ワンピース、なんて言う人もいるかもしれませんが、ボーイッシュ女子が好きな私は断然こっちがいい。最高。
可愛い浴衣からからの夏カジュアルなギャップ最高~~~~~!!!
ショートヘアのはなちゃんはキャップが似合って好みど真ん中だったし、ゆづの三つ編み+キャップも女の子らしさがあって可愛かった。愛来ともえちんはもう何着ても可愛いじゃん。
愛来、素材が良すぎてシンプルな白シャツによってめちゃめちゃ素材が引き立ってて最高の推しです。
アンコール衣装だからライブ後のオフショットも多くて私得。

MCでは「残り、ラスト2曲です!」「ぴえーーーん(ジェスチャー)」のくだりをやった。
メンバーの想像よりもオタクがちゃんと反応できたらしく、「もっとできてないと思ってた!」と言われた。『轟音』のレクチャーと言い、メンバーはオタクをみくびりがち。

そんなMCを挟んで『グロウアップ・マイ・ハート』が始まったとき「あ、そっかまだやってなかったか」と驚いた。それくらいここまでの満足度が高くて、アンセム曲をやってないことに気づいてなかった。
で、やったら当然楽しい。そりゃね、楽しいに決まってた。メンバーの歌もダンスも力強くてめっちゃいい。ラストスパートとは思えないくらい声が出てる。
オタクは声出せないけど楽しい。でもめっちゃ声出したい。愛来はいつもの「はいせーの」って煽ってくれない。配信ライブでは言ってくれたのに、有観客ライブでは言ってくれない矛盾。声出せないライブってこういうことなんだなって今更実感する。
声が出せなくても、全力の限りを尽くす。コールは心の中で叫ぶしかない。一心不乱に拳上げて腕振って、推しにペンライト掲げて、想いよ届けと祈るしかない。めっちゃつらい。でもめっちゃ楽しい。もうぐっちゃぐちゃだった。

ラスト1曲、やる曲は分かってた。『明後日の方向へ走れ』。
ここでも驚いたのは、音源がリミックスverだったこと。
新曲で始まって、新音源で終わる。振り付けも変えて、新しい魅せ方に挑戦する。
最後の最後まで変化し続ける、挑戦し続ける、これがアメフラっシのカッコよさだった。
でも、白いペンライトが左右に揺れる景色は変わらず綺麗だったな。

最後の曲が終わって、一人ずつ挨拶。
開催できたことへの感謝、来場したファンへの感謝、前回の配信ライブから今日この日までの気持ち、これからも前向きに進んでいきたい強い意志。
4人とも同じ気持ちをそれぞれの言葉で話してくれた。4人が同じ方向を向いてることが伝わる挨拶だった。
そしてなにより、最後の最後まで、誰一人、泣かなかった。
それが何より強いなって、じーんときた。
私なんか開演して秒で泣いたのに。笑
ゆづが「今日この日が新たな一歩ではなく、二歩になったらいいな」と話していたのが印象的だった。
ゆづは7月18日の配信ライブでも「次のライブでは何歩、何十歩、何百歩、何千歩も前にいけてるようなライブを皆さんにお見せしたい」と言っていた。
ライブができない日々の中でも4人は前を見て、努力して、確実に一歩一歩進んでる。
配信ライブでは泣いてたけど、有観客ライブでは泣かなかった、その陰でどれだけ努力したか、が見える素晴らしいライブだったと思いました。

ここまで書いてて、私本当に愛来推しか? ってくらいゆづのこと褒めてる。笑
それはゆづが下手側によくいたということも要因の1つではあるのだけど、それ以上にこの日のゆづは本当に素晴らしかったです。
トークもずっと3人を引っ張っていたし、客席へのレスポンスもたくさんしてくれて、客席に突っ込むんじゃないかって思えるくらい前のめりな姿勢で観客を楽しませようって姿をいっぱい見てました。
この日の個人的MVPは市川優月でした。たくさん楽しませてくれてありがとう。

コロナによってたくさんの「機会」が奪われた2020年の夏。
アメフラっシが少しでも「夏らしさ」を取り戻そうと思考錯誤して努力して頑張ってくれたおかげで、風鈴も、夏のそよ風も、浴衣も、花火も、熱いライブも取り戻せた夏になりました。
やっぱり夏って、楽しいね。
やっぱりアイドルって、楽しいね。

おわり

長くなってしまった! 1万字オーバーでした。
ここまで読んでくれた方がもしいたら、ありがとうございます。
中々ライブが開催されない中、行けない状況の人も多く、そんな人に少しでもアメフラっシのライブの楽しさが伝わったら幸いです。

半年ぶりのアイドル現場!!!!! 最高でした!!!!!
正直行くまでは、「配信ライブもなんだかんだ楽しめるし、準備や移動のめんどくささがないし、涼しいし、交通費浮くし、今は有観客ライブでも声出せないし、配信ライブだった声出せるし、悪くないよな」なんて思ってました。
が。
この感覚を味わってしまったら、思い出してしまったら、もうそんなこと言えなかったです。
事前の準備が面倒でも、当日の暑さがヤバくても、移動・待機・帰宅までの時間が無駄に思えても、それでも私はここがいい。現場が良い。
配信の5億倍、現場は楽しかった。

毎週のようにどこかに現場がある日常、早く戻ってこい!!!!!
声を!!!!! 声を出してぇんだ私は!!!!!

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