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私とSSJー世界の不条理と戦うためにー

皆さま、初めましての方も多いと思いますが、昨年12月より理事としてSSJに参加させていただいている杉谷 遼(すぎたに りょう)と申します。

SSJが2周年を迎えるにあたって、Mission/Visionの再設定や活動内容の見直しをお手伝いさせていただきました。今後、これから徐々に発表されます、新たな活動の1つを責任者として担っていきますので、今回の記事ではSSJをご支援いただいている皆さまへの自己紹介も兼ねて、なぜ自分がSSJに関わることに決めたのか?、SSJで実現したいことについて書いていこうと思います。

「国際協力」の旅を経て

自分自身は、現在「認定NPO法人very50」というNPO法人で事業統括マネージャーをしています。なぜ国際協力に興味を持ったのか?ここまでに至る活動の経緯などは、very50側の記事も書いていますので、ぜひご覧ください。

自分が国際協力というものに最初に興味を持ったのはタイで出会った、スラム街と高層ビルの格差でしたが、それより前にも歴史の授業などで出会う戦争・紛争に対して興味を持っていました。純粋になぜこんなことが起きるのかという理解できない事象が自分の脳のキャパシティを超えていたんだと思います。興味はあるけど、何か動けるわけではない、考えて終わりの状況でした。

そこから「国際協力」という文脈で様々な国、人、文化と出会ってきました。関わり方においても、国際機関、民間企業、行政、アカデミック、NGOなど色々なアクターの方とお話ししたり、現場でインターンをしたりして、「国際協力」という分野の全体像が何となく見えてきました。そして、その中でソーシャルビジネスという解決策に最も興味を持ち、マザーハウス→very50というキャリアを歩むことになりました。

教育者と実行者

自分がvery50に転職をするときに1つ決めたことがあります。それは「教育者」だけでなく、可能な限り「実行者」でいつづけるということです。

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高校生/大学生への教育という分野に面白みを感じて、転職を決意しましたが、自分自身が「国際協力」の実行者でいつづけるということは心の中に決めていたことでした。そして、この「実行」はマザーハウスで経験したような「可能性に光を当てる」ことではなく、「世界の不条理という闇に立ち向かう」ことでありたいと感じていました。

それと同時に、自分は昔から戦争・紛争をはじめとする不条理の塊に対して何かアクションを取りたいと感じていたことも思い出しました。ソーシャルビジネスという基本的には価値の交換に限定される関わり方に興味を深めていくにつれて、どこか少しずつ自分の本当に心を動かすものと乖離していってしまっているような感覚を押し込めていたことに気付いたのです。

そんな折に、大学院時代の後輩の山澤君から、SSJに関わらないかとお誘いがありました。はじめはマザーハウスやvery50での知見が活きればと考えて相談にのっていましたが、段々と自分自身も実行者として関わりたいという思いが強くなり、SSJへのjoinを決めました。

使命を感じた「2011年」

これは些細なことかもしれないですが、もう1つ自分がSSJ、並びにシリア危機に関わろうと思った理由の1つが「2011年」という年です。東日本大震災があったため、多くの人にとって忘れられない年だと思いますが、自分にとってこの年は東日本大震災というきっかけから「大きく自分が変われた」年でした。

自分が生きる意味に出会えたのも2011年、シリア危機が始まったのも2011年。自分が生きる意味を得て、活き活きと毎日の活動や生活を送ってきた10年間、シリアの人々は不条理と戦い続けてきたことを考えたとき、「運命」という言葉以上に「使命」という言葉を感じました。

シリアに友人がいるわけでもなく、シリアという国で特別な経験をしたこともない、そんな自分がなぜシリア危機に命を燃やすのか、そこに様々な論理をつけることは出来ますが、何よりも「使命」であり、「運命」だったというのが正直なところだと最近は感じています。

SSJで戦い続ける

だからこそ、そんな使命感をもってSSJでシリアの人々と戦い続けたいと思っています。

こういった活動をしていると、世界中にたくさんの問題があるのになぜシリアなのか?人道危機なのか?と問われることがあります。

自分がやる理由は「使命」だからですが、なぜNPO法人としてシリア危機に取り組むべきかと言えば、世界で起きている不条理なことを看過すること、その中でもとりわけ今世紀最大の人権侵害と言われるシリア危機を看過することが、人々の命の価値を軽くしていく風潮を創っていくからだと思っています。

ミャンマーやウィグルの問題のように世界中で行われている人権侵害、日本でも入管の問題を筆頭に、コロナ禍でのオリンピック開催などもある種の「人々の命の価値」を軽んじていることが徐々に目につくようになっていると感じます。

このままこれらを看過し続けた先にはどんな社会が待っているのでしょうか。利権と名誉のために権力者が、皆さんをコマのように使う社会が来るかもしれません。

今はその戦いの真っ只中にいると思っています。世界中の人権侵害にNOを突き付けながら、今世紀最大の人権侵害に対してシリアの人々と戦っていく。これはシリアの人々のためだけでなく、そして今まさに人権侵害と戦っている人々のためだけでもなく、世界中の「自らの人生」を求める人々のためにも、絶対にあきらめることの出来ない戦いだと信じています。

今後ともSSJの活動、そして人権侵害との戦いをご支援していただけると嬉しいです。


現在NPO法人Stand with Syria JapanはNPO法人設立2周年キャンペーンを実施しています。


私事ではありますが、明日6月14日は杉谷の誕生日です。SSJの今後の活動を応援していただける方はもちろんのこと、杉谷自身の活動を応援してくださる方もぜひご寄付のご協力をお願いいたします。

SSJ団体HP

NPO法人Stand with Syria Japan
Mission:「シリアの人々を独裁体制・権力主義から解放し、民衆と共に自由で民主的な社会を構築すること」
HP:https://standwithsyriajp.com/
公式Twitter:@SSJ__official
Facebook:「Stand with Syria Japan」

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