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"DXコンサル"に頼むべきことは何なのか

DXといえばデラックスではなくてデジタルトランスフォーメーションに置き換わっている昨今。「DXコンサル」という職種も誕生しました。

それ自体は全然いいのですが、DXコンサルを銘打っている会社が「既存事業を3ヶ月でサブスクモデルに」の広告コピーを見て、唖然とし怒りも感じました。

DXコンサルに依頼する企業の背景は様々ですが、こんな時勢ですので、「本気で何とかしたい」と切なる思いを持っている経営者の方が多いと思います。

それを「サブスクって簡単にできる」と思わせる、カモを狙うかのようにうそぶくコンサルが何言ってんじゃい!(怒)と思うわけです。

なので、僕が考える、事業のできかたから課題に合わせたDXコンサルに依頼してもいい領域を記載してみます。


ざっくり僕が考える、事業とは「社会の課題に対しての提供価値×ビジネスモデル」です。提供価値を具現化したものがサービスです。それをマネタイズすることがビジネスモデルです。そしてそれを円滑に進めるために組織・オペレーションの構築があります。
※あくまで僕が考えたことです。経営専門家から言わせれば違うかもです。

僕は上記のように思考しており、事業とは"レイヤー構造"になっているのではないかと思います。こんな感じです。

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ポイントは、社会の不満や課題があって初めて事業が成り立っているということです。この図で言う、下の層ほど重要度が高く、社会の不満や課題が大前提にあり事業を支えているのです。

しかし下にいくほど重要度が高いにも関わらず抽象度が高く「見えない」のです。そして見えないばかりか「変わる」のです。変わるのはなぜか。環境が変わるので社会・消費者の課題も変わるのです。ここが大きなポイントです。

社会の課題が変わるのに自社の提供サービスが変わらないためヒズミが起きるのです。

ただ経営者やサービス提供社は、深層にある課題の変化が見えないため察知できず、そして、自社の提供サービスは変わらないという大前提があり、応急処置として組織体制の見直しやデジタルシフトだ、と言うのです。

(図がわかりにくくてすみません)

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冒頭のDXコンサルの話。世の中の不満や課題が変われば提供すべき価値や解決策も変わるはずなのに、サブスクにビジネスモデルを変えればうまくいくでしょうか?

こういう大前提の思考が重要なはずなのに、困っている経営者にDXでビジネスモデルを変えてうまくいくと吹聴する自称DXコンサル集団に僕はとても疑問を持ちます。

仮に事業が立ち行かず悩んでいる経営者がいらっしゃいましたら、今のサービスがある原点に立ち戻り「自分たちが提供したい価値は何か」ということをまずは社内でお話しされたほうがいいかと思います。

その際、手段ベースで話してはダメです。手段は課題を解決するためのものであって価値を話すべきです。おそらく抽象的な表現になると思います。


またDXコンサルに依頼するとしたら、先ほどの図でいう最も表層的なオペレーションの部分かと思います。要するに紙をデジタルにしたい、みたいなことです。それも今や副業やノウハウ持っている人は沢山いるのでまずは身近な人に相談してみてもよいかと思います。


それではまた!


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