hidekのエンジニアと長話 第1-3回【全文書き起こし】
10月からstand.fmで配信を開始した「hidekのエンジニアと長話」1人目のゲストはLINE株式会社で上級執行役員を務めている池邉智洋さんです。
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「hidekのエンジニアと長話」は、番組のメインパーソナリティにはメルペイVPoEの木村秀夫(hidek)さん、アシスタント役にはプレイドのエンジニアである池上(gami)さんをお招きしています。毎回登場する様々なゲストエンジニアとともに作っていくスペシャルトーク番組です。
技術的な内容だけではなく、プロダクト、事業、マネジメント、業界で話題のニュースについて、さらには趣味やライフスタイルなど、木村さんとゲストが「今」興味のあるトピックを幅広く語る番組です。 リスナーから寄せられるレターにもお答えしながら、時には真面目に、時にはゆるくトークします。
第1-3回の今回は、第1-1回・第1-2回に続き、LINE株式会社で上級執行役員を務めている池邉智洋さんをお招きして、TikTokやアイドルのオンラインイベントなどについて語りました。
※本記事は、2020年10月23日にstand.fmで配信を開始した番組を書き起こしたものです。
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Profile
<ゲスト>
池邉智洋 氏
LINE株式会社 上級執行役員
<「hidekのエンジニアと長話」メインパーソナリティ>
hidek(木村秀夫)氏
株式会社メルペイ VPoE(Vice President of Engineering)
<「hidekのエンジニアと長話」アシスタント役>
gami(池上)氏
株式会社プレイド エンジニア
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・最近ハマっているのはTikTok
・サブスクリプションが常識の時代
・最近注目しているアイドルはクマリデパート
・コロナとアイドルとオンラインイベント
・「不要不急」という言葉で捨てられた根源的な欲求
・おわりに
最近ハマっているのはTikTok
hidekさん(以下、敬称略):最近興味のあるサービスやプロダクト、コンテンツって何かありますか?
池邉さん(以下、敬称略):なんですかね?
hidek:俺のやつも別に新しくないからあれなんだけど、最近TikTokにめっちゃハマってて(笑)。見る方なんだけど。これね、ずっと見ちゃうね。いろいろな問題が指摘されているから言いづらいんだけど、結構見ちゃうんですよ。リコメンデーションがよくできていて、結構見ている時間とかも見てるんでしょうね。僕、アイドルが好きじゃないですか。筋トレや動物も。出てくるコンテンツが女の子、女の子、筋肉、動物、メシ、みたいな。結構ちゃんとカスタマイズされててすごいなと思って。ひたすら見ちゃうんだよね。
池邉:わかる。僕も結構見るなぁ、TikTokは。
hidek:作り手がうまいのはさ、みんなYouTubeに誘導しようとするのね。
池邉:ここはマネタイズと言うよりは。
hidek:そう。YouTubeとか、あとはインスタのフォロワー数を稼ぐとか。なんかインスタのフォロワー数が増えるといろいろとできることが増えるじゃないですか。うまくそういう風に使ってて面白いなぁっていう。なんか見てるサービスとかプロダクトってある?
池邉:なんだろう。インターネット、何やってるのかな、俺。やっぱTwitterとかはよく見るけどね。新しいもので何かあるかな。
サブスクリプションが常識の時代
hidek:あとね、こういう時期だからUber Eatsめっちゃ使う。Uber Eatsのサブスク、俺、入っちゃった。
池邉:あー、はいはいはい。
hidek:月額980円だから4回頼めば勝ちなんだよね。ほぼ毎日Uber Eats。
池邉:(笑)。「サブスク入るのが常識」みたいになったのはここ数年かもしれないですね。
hidek:映像系のサブスク、NetflixとかHuluとか。俺、一通り入ってるもん。
池邉:あ、僕も一通り入ってます。
hidek:最近あれ入っちゃってさ、U-NEXT。
池邉:U-NEXTはU-NEXTにしかない映画がちょっとある。
hidek:そうなんだよ。古い映画が多くて。U-NEXT辞められなくなっちゃって。
池邉:そうなのよ。そういうのを繰り返すとね、サブスクの課金がすごいことになるわけなんですよ。
hidek:積もり積もってすごいことになってるもんね。あと、Hulu。最近、Huluで虹プロ。つい先週ハマりまして。先週デビューなんですよ。Huluで、もともと「僕のヒーローアカデミア」をよく見ていて。そのアニメをシーズン4まで見ちゃって、パッと見たら虹プロがあって。「さすがにちょっと抑えておく?」みたいな感じで見始めたら、1日で全部見ちゃって。朝の5時くらいまで(笑)。めっちゃ泣いた。虹プロ見た?
池邉:見ました見ました。たしなむ程度ですけど。
hidek:推しは誰?
池邉:リマちゃんかな。
hidek:あ、そっちなんだ。池邉さんと推し、絶対かぶんないよね。
池邉:(笑)。そうね。
hidek:俺はミイヒちゃんかな。
池邉:わかる。
hidek:センターっぽいよね。
池邉:センターっぽい。
最近注目しているアイドルはクマリデパート
hidek:知っててあえて聞くんだけど、最近注目してるアイドルとかいます(笑)?
池邉:(笑)。注目してるアイドルですか? 注目してるアイドルは、クマリデパートっていうアイドルですね。
hidek:クマリデパート、池上さん知ってる?
gamiさん(以下、敬称略):知らないですね。
池邉:クマリデパートさんは、「世界の心のデパート」をコンセプトに活動している王道アイドルグループです。
gami:どういうことですか? デパート的なんですか?
池邉:デパート感……あんまないな(笑)。「心のデパート」は「心が癒される」みたいな意味だと思います。
hidek:初期のころの衣装は、デパガ?
池邉:そうそう。デパガみたいな衣装もあったりしますが。
hidek:曲調のイメージは、ももクロじゃないけど、いろいろなバリエーションがあって、いわゆる最近のアイドルっぽいよね。
池邉:最近のアイドルっぽいけどひねりが効いてる、みたいな。変拍子が入ってるとか、そういう感じですね。
hidek:結構、積んでるんですか?
池邉:ええ。でも、アイドル関連のサービスは、コロナの影響をものすごく受ける業界なので。アイドルというか芸能関係はすごく受けて。
コロナとアイドルとオンラインイベント
hidek:御社もなんかやってるよね?
池邉:LIVE-VIEWINGだったりとか、オンラインの握手会だったりとか、そういうことができるようなサービスははじめています。ただ、オンラインサイン会とかに僕もたまに参加していますけど、結構オフライン時代の貯金を使っている気もしていて。でもクマリデパートはなぜかコロナの間にすごくオタクが増えている気がしていてですね。
hidek:本当に?!
池邉:たぶん配信とかを頑張ったからなのかな。あとは、楽曲をちゃんと出したりとか。それもあって、「コロナ明けたら見に行ってみたい」みたいな感じで、最近はすごく。本当に1年くらい前とかだったら「会社帰りにフラっと行ける」みたいな感じだったのが、今は「チケットもなかなか当たらない」みたいな。キャパが減っているのもありますけど。コロナ期間中というか自粛せざるを得なかった時の時間の使い方って、すごくいろいろ今、結果が出つつあるのかなとか思いますけどね。
hidek:やっぱりそうだよね。このエンタメ業界ってコロナ直撃だからすげー大変だと思うんだよね。どこもかしこも。解散するグループとかも増えてるし。本当に早く収まってくれるといいなとは思うんだけど。でも商魂たくましくいろいろなサービスも出るよね(笑)。
池邉:そうですね。「あれっていつから仕込んでたの?」とか気になるものも結構あって。「チェキチャ!」ってあるじゃないですか?
hidek:え、何それ?
池邉:「チェキチャ!」っていう特典会がアプリで、みたいな。普通にアイドルの子はお話ししてて、こっちは文字で、っていうやつなんだけど。それも、リリース日を見るとコロナが始まってからじゃなくて、コロナより前に出ていて。ものすごい先見の……。
hidek:先見の明じゃないよね(笑)。
池邉:先見の明というか、潜在的な需要はあるんだと思うんですよね、地方のファンだったりとか。状況が変わって需要が爆発しているみたいなのは、すごく面白いなぁと思いますけどね。
hidek:でもLINEさんも、オンライン握手会。あれは、コロナ後に企画があがったの?
池邉:そうですね。
hidek:すごいね。めっちゃ速いね、リリース。
池邉:でも基本的なパーツはあると言えばあるというか。「通信部分から全部作る」とかではないので。あとはコラボ配信みたいなものはもともとあるので、その亜種と言えば亜種なので。ただ、企画をまとめるのは工数かかりますけど。なので、その動きが普通だと思うんですけど、そのちょっと前から「潜在的にこういうニーズは存在する」みたいなところに張れているサービスというのはちょっと面白いというか。
hidek:まあでもギャンブルだね(笑)。
池邉:でもZoomとかもそうじゃないですか。すごく昔からありはするけど、本当にオンラインで働くというか、「実際に会わずに会議することが素晴らしいことである」という信念めいたものがないと、なかなかそんなに早くからやれないですし。そこに対して後発で食っていくのってすごく難しいので、そういうところのサービス作りみたいなところでは、面白いというか興味深い事例がいくつかあるなと思いました。
hidek:結構、信念とかビジョンとかミッションとか、ちゃんと柱を立ててそこにちゃんと向き合ってやっていたのが報われたというのは、いい話ではありますよね。
池邉:そうですね。
hidek:でも本当にエンタメ業界は大変だと思うので、早くなんとかなるといいなと思う。エンタメのサービスとか、アイドルと絡もうとするとそういうのやらないとだからやってるんだけど、裏側をもうちょっと、エンタメ業界とかもうちょっとやってみたいなとか思ったりして(笑)。そういうのもやってみたいなと思いますね。趣味と実益を兼ねられるから、そこら辺すごく面白いなと感じた。
「不要不急」という言葉で捨てられた根源的な欲求
池邉:エンターテインメントでコロナ禍で思ったのは、「不要不急」みたいな言葉が僕はあまり好きではなくて。エンターテインメントと飲み屋がものすごく叩かれていた時期があったじゃないですか。とはいえ、存在の歴史からすると、酒も芸能も神話の時代から存在してるじゃないですか。なので、人間の根源的な欲求のひとつだと思うんですよ。「エンターテインメントを見たい」だとか、酒はちょっと個人によりますけど、「集まって食事をしたい」とかって根源的な欲求に近いので、絶対になくなったりしないと思うんですよね。ただ、形を時代にあわせてアップデートしていくみたいなのは、「必要な部分」と「極力昔に戻したい」みたいな気持ちとの間で、どこかに落としどころがこれから見つかっていくのかなぁ、とかは思いますけどね。
hidek:エンタメとかはやっぱり「必要なゆとり」。それ自体に生産性を求められてもちょっと難しいんだけど、それによって心にゆとりができたりだとか、次の日から頑張れるみたいなものなので、そこを「不要不急」というのはちょっと違うなというのは僕も思っていた。それが技術によって助けられるんだったらそれはそれですごくいい話だし、そもそもこういう状況が早く終わって、そういう人たちが幸せになってくれると僕らも幸せになれるからいいなぁ、とは思いますね。
池邉:はい。推しの幸せを願っていますからね(笑)。
hidek:そうなんですよ(笑)。でも本当に大変そう。こんな感じで話もだんだん尽きてきたんですけど、初回、どうでしたか? 普通に飲み屋で話してるみたいだね(笑)。
池邉:はい(笑)。
hidek:また話したいですね。たまにはこういうのもいいね。
池邉:はい、そうですね。
gami:収録前に、「飲み屋でしかこんなに長く話したことない」みたいな話をふたりがされてて。
池邉:そうですね。シラフはめっちゃ久しぶりですね(笑)。
hidek:本当に「何年ぶり」とかそういうレベルだよね。
池邉:たぶんそんなレベルな気がします。シラフの時って大概現場だもん(笑)。
hidek:そうだね(笑)。現場っていうのは仕事の現場じゃなくて、アイドルの現場ね。「どうもどうも」みたいな。
池邉:そう。「どうもどうも、奇遇ですね」みたいな。
gami:そこで話し込めないですもんね。
池邉:そうだ。関係性で言うと、僕ら、よく会うんですけど、約束して会うことがほとんどないんですよ。
hidek:ないよね。遠征くらいですね。
池邉:遠征くらいですね。「何時にどこね」とか待ち合わせしたこともないですね。ここ数年、本当にしなくなっちゃいましたね。
hidek:しないですね。昔は同じグループを推していたので、遠征とかで。それでもバラバラに行ってとかもあったよね。
池邉:バラバラに行ってましたよ。
hidek:ホテルも違うもんね。
池邉:フラっと行ってそこで会う、みたいな。飲みには行くけど、みたいな。
hidek:「今日は飲み過ぎないようにしようね。2日目あるからね」って言って飲んで。本当に計画性ないね、我々(笑)。
池邉:(笑)
gami:いやぁ、すごい。今日は経営の話からアイドルの話、クマリデパートの話まで、だいぶ幅感がある話でよかったです。
hidek:クマリデパート、これで売れちゃいますよ。
池邉:もう売れてんのよ、売れてきちゃってんのよ、完全に。完全に来ちゃってんのよ。
hidek:じゃあチケット取れなくなるね。
池邉:そうなのよ。もうなってきてんのよ。大変なのよ。
おわりに
gami:ちょっと話は尽きないですけど、締めていきたいと思います。おふたり、今日はありがとうございました。急に僕が出てきて仕切るみたいになるんですけど。この番組を続けていきたいなぁ、と思っていて、「よかったですよ」みたいな反応があると続けやすいかなと思います。ぜひTwitterのハッシュタグやstand.fmのコメント機能で感想をいただければと思いますのでお待ちしています。どういう話がウケたかとか、フィードバックをもらえると、出ていただいた池邉さんやhidekさん的にも嬉しいかなと思います。ぜひアイドルファンの方でもPerlハッカーの方でもいいので、フィードバックをもらえると嬉しいかなと思います。また次回の放送でお会いしましょう。ありがとうございました!
hidek:ありがとうございました!
池邉:ありがとうございました!
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