![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65854097/rectangle_large_type_2_bd29b9590364b197fbdcd0cddf591b3e.jpeg?width=800)
Photo by
salt_5
暴力を振られた家族
病気の状態が悪く、興奮したり、被害妄想や幻聴に影響されたり、頭が混乱して何が何だか分からない状態となり、家族に暴力を振ってしまった人は比較的多い。
暴力に対する態度と思い
本人はその当時の記憶が曖昧なことが多い。
そのため暴力を振ったという話になっても、「そうなんだ・・・」「ごめんなさい」などと、あまり実感のない感じで話すことが多い。
「今さら そんなこと言われても・・・」というのが本音である。
しかし家族は非常に強烈に印象に残っている。
また悪くなるのではと不安に感じたり、
ちょっとでも表情が硬くなったり、
口調がきつくなると、
恐怖に襲われることが多い。
当然ながら家族は退院に対して消極的になる。
この態度には両親でだいぶん異なることが多い。
父親は完全に距離を取り、「一生入院させてくれ」と言い、面会にもほとんど来ないことが多い。
母親は、”かわいい子ども”という感覚が強いのか、母性本能なのか、怖いと感じながらでも定期的に面会をし、「退院させてあげたいけれど怖い」「でも一生入院はかわいそう」と嘆く。
暴力の影響
症状がある程度安定しなければ長期入院はやむを得ない。
ある程度安定しても、暴力を受けた家族のわだかまり、悩み、不安、恐怖は強く、自宅への退院は苦労する。
自宅への退院はできずに施設への入所となることが多い。
暴力はその人の将来に極めて大きな影響を与える。
そのため怒りのコントロールや暴力をしない練習は極めて重要になってくる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?