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生活保護における扶養義務者と義務

職業柄、生活保護の人や活保護を申請する人と接することが多いものの、制度については知らないことがまだまだ多い。

現在は福祉担当者は生活保護者を増やさないために申請を諦めさせるという水際作戦が横行している。

生活保護受給者数は、2018.12時 209万人(163万世帯)。

厚生労働省 被保護者調査

2000~2010年にかけて急増しており、すべての人を無条件で認めていてはきりがなくなってしまうのは確かである。
生活保護の水際作戦に対抗する方法はいろいろとあるもののめげてはいけない。

生活保護を申請するときのポイント

・嘘は言わない
・丁寧に話す
・何を言われても忍耐し「生活保護を申請させてください」と繰返す
・相手の態度によっては録音しておく
可能なら司法書士などの専門家と一緒に行くことが確実である。

具体的な流れは、
生活保護を受けるには?申請の流れ・必要書類・申請時の注意点まとめ
生活保護ガイド
などが詳しい。

扶養義務者とは

今回初めて扶養義務者の正確な定義を知った。

参照:YomiDr 貧困と生活保護(14)

生活保護を申請すると、親族全員に援助する意志の有無について確認することがある。

このときに「あなたは扶養義務者です」という言葉が使われる。

扶養義務者はその人が困ったときに援助する義務がある人のことである。

重要な点は
1)夫婦 と 未成熟の子の親は、自分と同程度の水準の生活を提供する義務がある。
2)それ以外の親、子、祖父母、孫、兄弟姉妹は経済的余裕があるときに援助するというレベルであって強制的な義務ではない。

道義的な問題はあるにしても、ほとんどの親族は援助を拒否して良い。

罰則規定もない。

生活保護は生活に困っている人を助ける社会保障であり、今の時代 家族が抱え込んで支援する時代は終わっている。

親子や兄弟姉妹でも自分の生活を犠牲にしてまで、本人を経済的に支える必要はない。

堂々と「援助することはできません」と宣言して欲しい。

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