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みなさん、こんにちは。
今までSTAMPのサービスについてお話させていただいたのですが、今回は特別編としてSTAMP立ち上げの裏側についてお話させていただきます。

STAMPは現在、竹内・村瀬の2人で運営をしています。直接お会いしたりオンラインでお話しさせていただいたりした方も多いと思います。
今までわたしたちプロフィールを共有する機会がなかったのでこの場を借りて簡単に自己紹介をさせてください。

竹内 智代(社内ではタケチヨ)
FABRIC TOKYOには入社して丸2年。3年目に突入。
新卒で総合職としてアパレルメーカーに入り在庫管理や店舗管理等に2年関わる。アパレルの大きな商流を幅広くみながら業界の抱える問題について肌で感じ「洋服を通して世の中に価値を届けるにはもっと違ったアプローチ方法があるのでは?」と思っている中でFABRIC TOKYOに出会い、転職を決意。入社してからは9ヶ月SCM(サプライチェーン)周りの構築や改善、データ分析等に携わり2019年2月に新規事業企画室が発足するタイミングで異動。
村瀬 秀人(社内では村瀬さん)
文化服装学院(新宿にあるファッションの専門学校)に入学するために、名古屋から上京。デザイン・パターンを2年間勉強した後に、パタンナーとして就職すると思いきや、いろいろとあり・・歌舞伎町で居酒屋の経営を任される。4年間、闇社会にどっぷり浸かりつつ5店舗まで展開。・・2018年夏、バングラディッシュを一人旅している時、ものすごい虚無感に襲われ、やはり自分の夢であるファッション×テック業界で働きたい!と決め、店舗経営を他の人に任せてすべて退く。FABRIC TOKYOが掲げるビジョンに共感したことがきっかけで、twitterから代表の森にDM (笑)。はじめ怪しまれるもFABRIC TOKYOに入社後は新宿店のストアマネージャーを経て、新規事業企画室へ。


以上の2人で運営しているSTAMPですが、もともと構想があってスタートしたわけではなく、アイデアをゼロから考える中で生まれています。STAMPが生まれるきっかけとなった新規事業企画室の発足からお話してみたいと思います。


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STAMPは、FABRIC TOKYOの新規事業企画室から誕生しました。FABRIC TOKYOはビジネスウェアのカスタムオーダーサービスを提供する会社で、「だれもが自分らしいライフスタイルを自由にデザインできるオープンな社会をつくる」をビジョンに掲げています。

このビジョンを実現するために、社内ではたくさんの新サービスの開発が続けられており、2019年2月に集中して新サービスの開発をするために独立した部署として新規事業企画室が発足しました。当時竹内と学生インターンの2人でスタート。もちろんサービスのゼロイチを経験したこともなく、今思うと、大海原にいきなり放出された気分でした(笑)

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まず始めたのがユーザーヒアリングです。学生、若手社員、エンジニア、スタートアップの経営者など、50以上の人色々な職種の方にユーザーヒアリングを実施しました。1時間にも及ぶヒアリングの中で例えばこんな質問をしました。
「普段洋服はどうやって購入していますか?不満に感じていることはありますか?」
「着る洋服はどんな基準で選んでいますか?お気に入りのブランドはありますか?」
「生活スタイルの中でこだわっているカテゴリはありますか?こだわっている理由は何ですか?」

たくさんの方にヒアリングをする中で見えてきたのは、スタートアップ働くラフな格好で働く人は、今までの洋服の消費に飽きているということ。詳しく聞いてみると彼ら彼女らはこんな生活スタイルをしていました。

・情報感度が高く、TwitterやInstagramで日頃から情報収集を行い、積極的に生活をアップデートしている
・食品含めた日用品は基本的にWEBで購入するが、洋服だけはサイズ感が心配で、試着のために店舗に行く
・自分のサイズや好みにフィットした洋服を探すのが面倒で、洋服には特にこだわらない
・家にはたくさんのガジェットが溢れ、休みの日には趣味に没頭する

Appleの新製品や話題の新サービスがリリースしたら、迷わず生活に取り入れる。けれど、洋服となるとチェーン店にふらっと行って適当に選ぶ、”なんとなくの消費”を続けてました。生活をより良くすることを厭わない彼ら彼女らは、洋服にも全く新しい体験を求めているのでは?という仮説から、自分にフィットした製品がストレスフリーに手に入るサービスの構想が固まりました。

サービスの全体像が固まったのが4月。それまでにひっそりと検証を社内で進めていた3Dスキャナーをリンクさせ、全く新しい洋服の購入体験を実現する準備が始まりました。フィジビリティの検証をしながらMVP(最低限の機能)の準備を進めました。FABRICTOKYOのノウハウがあるとはいえ、バリューチェーンがとても長くとにかく守備範囲が広い。店舗体験(3Dスキャン体験)構築/生産スキーム構築/製品企画/WEBサイト構築/梱包資材設計/事業計画など。。。D2Cが総合格闘技と言われているのを肌で感じました(笑)検証を続けてやっとMVPが完成しました。

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FABRIC TOKYO日本橋店のバックルームに3Dスキャンを置き、モニターの方に実際に1人でスキャンをした後に製品を選んでもらいといった一連の流れのユーザーテストを実施しました。体験後には様々なフィードバックや期待の声をもらいました。「3Dスキャンで採寸されることにワクワクした。ただ自分の体がデータで見ることが少し恥ずかしかったです」「届いた製品のフィット感に驚いた、色んな製品が簡単にオーダーできることを期待します!」たくさんの声から改善を繰り返し、少しずつサービスを形にしていきました。

最初に提供するアイテムが決まったのもこの頃で、ヒアリングや実地調査(六本木や渋谷)からターゲット層の着用率がかなり高いこと、アイテム自体が長年アップデートされておらず、コンセプトとの親和性が高いこと、からジーンズに決まりました。


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ブランディングの構築にはTakramさんに協力していただきました。ブランドをゼロから作っていくのはもちろん始めて。かなり新鮮で、自分たちの構想が形作られていく過程がとても楽しかったのを覚えています。

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ペルソナのライフスタイルの設定やビジュアルイメージが固まっていく中で、「ファッションブランドではなくテックブランド、ガジェットブランドとしての文脈で語るべき」という方向性が決まり、自分の中でブランドとしての立ち位置ががかなり解像度高くイメージできるようになりました。ブランドのコアコンセプトは「半歩先」キャッチコピーは「More than Fit.」に決まりました。
これは、ユーザーの今にフィットするのではなく、生活を前進させる機会を作り、未来の可能性を広げることを言葉にしました。そしていよいよ、STAMPというブランド名が決定。3Dでスキャンする体験が、自分の今を刻むようだとSTAMPに決まりました。この時決めたコンセプトは、STAMPの成長していく上で全ての軸になっています。今後もこの軸をぶらすことなく、「More than Fit.」を実現していきます。

最近スタートしたstand.fmで、より詳しい内容を音声配信していきます。気になる方はぜひ聞いてみてください!▶︎ STAMP公式stand.fmはこちらから。



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