【ドイツ コロナ事情】美容院が今日から再開

新型コロナウイルスの影響により、6週間にも渡って営業ができなかったドイツの美容院は今日、5月4日の月曜日から営業が再開可能となりました。

美容院再開にも厳しい規制

ドイツの美容院では、5月4日の月曜日から可能となった営業再開に伴い、各美容院は以下の条件を満たす必要があります。
・衛生面の管理
・入店する客の人数制限
・行列の回避
・個人用保護具の使用(美容師、客:共にマスク着用)

美容師が髪を切ると同時にお客様にコーヒーや紅茶を提供し、雑誌や新聞を読んでもらうというこれまでかく美容院で行われていたサービスは、しばらくタブーとされています。

美容院に行く客が注意すべき点、5つ

マスク着用
スーパーや公共交通機関と並び、美容院でもマスクの着用が義務となっています。持参したマスクでも可能ですが、持っていない場合は美容院側が用意したものを着用する必要があります。ドイツ中央美容協会のゼネラルマネージャーによれば、マスクを着用した状態でのカットは問題ないとのことです。

料金高騰?
使い捨ての手袋やマスク、消毒剤にかかる美容院側の支出が増え、6週間もの営業停止や再開後の客同士の距離を考慮した人数制限により収入が減ってしまいます。そのためカット料金が値上げする可能性がありますが、ドイツ美容協会の見解では、カット料金の平均的な高騰は1〜2ユーロ(日本円5月4日現在:約116円〜233円)にとどまるようです。

これまでと同じサービスは難しい
鼻と口を覆うマスクの着用が義務となったため、フェイシャルケアに含まれるサービスは全て受けられません。まつ毛のカラーやひげのシェービングなどが含まれます。それに加え、コーヒーや紅茶などの飲料を提供を行っていたサロンも、当分の間はこのサービスも控える必要があります。
髪をカットしてもらう際に、美容院に置かれた雑誌や新聞を読むことはこれまで日常風景だったかと思います。しかしこれもウイルスの感染拡散を防ぐ対策として行えません。
他にも、カット前に髪を洗わない、あるいは自宅で洗ってくるドライカットを希望の客を受け入れていたサロンも、今日より再開される美容院・理髪店の利用ではドライカットは禁止されており、ウイルスが付着した可能性を考慮し、全ての客のシャンプーが必須となりました。ドイツではセルフドライを行うサロンも多くあります。しかし客がドライヤーに触れることによるウイルス感染の可能性を防ぐため、これも当分の間は可能ではありません。

予約必須?
人数制限により、一度にサロンで対応できる客が少なくなるため、待ち時間が長くなることが予想されます。ウォークイン(予約なし)での対応もこれまで通り可能です。予約義務はありませんが、美容院側は行列を回避しなければなりません。それを考慮すると、待ち時間が削減されるというメリットもあるので予約をした方が効率がいいかもしれません。

新型コロナウイルスに感染した場合
美容院に訪れた客や美容師の感染が判明した場合、感染経路や連鎖チェーンを把握するために連絡先を記録する必要があります。これには住所のみならず、電話番号やメールアドレスも必要とのことです。
連絡先を伝えたくない場合は美容院でのサービスを受けることはできず、客として感染チェーンの把握に協力する必要があります。

3人に1人「そろそろ美容院へ行きたい」

YouGovによる、ドイツでの世論調査では6週間の営業禁止期間後、国民の3人に1人が美容院へ行きたいと答えました。
アンケートに答えた10%が既に予約を取っており、4%は予約しようとしているが取れていない状況、そして18%は未定ではあるが「そろそろ行きたい」と考えているようです。

まとめ

ドイツでは5月4日から美容院の営業が再開可能となりました。

6週間もの営業禁止を経て、世論調査では3人中1人が美容院を訪れることを待ち望んでいることが分かりました。ただし、これまで同様のサービスが全て行えるわけではなく、制限の中での営業となっているため、美容師側と客側の双方の理解と協力が必要となります。

営業禁止が解除されても制限された範囲内での営業でも喜ぶ人は多いのではないでしょうか。少しずつ緩和に向かう中、完全な収束にたどり着くにはまだまだ1人1人が意識をしなければなりません。


参考記事:

FOCUS:
【今日から再開許可:美容院に行く際、注意すべきこと】

Chip:
【美容院今日から再開:従業員と客が今日から守るべきルール】




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