[発想術] ひとりブレストの概要とやり方
ブレスト(ブレインストーミング)というと複数人を想像しますが、ひとりですることも可能です。
ひとりでブレストすることを「ひとりブレスト」と呼ぶことにします。
ひとりブレストにもやり方や特徴があるので、事前におさえておくと、あなたのブレストライフも捗るでしょう。本記事にて簡単にまとめます。
## ひとりブレストとは
ひとりブレストとは、ひとりでブレストを行うことです。
手段は人それぞれです。紙に書く、ホワイトボードと付箋、パソコンでテキストファイルに書く、ワードに書く、クラウドのメモアプリに書く……と本当に様々です。
実施時間も人それぞれです。ちょっとした時に5分くらいで取り組むのも良いですし、カフェにこもって数時間がっつりとやっても良いでしょう。
ただし、ブレスト時は必ず一人で行います。少なくともブレスト内容は誰にも見せてはいけませんし、できれば割り込みを許してもいけません。完全に、一人だけで、心ゆくまで自由に洗い出せる……という「心理的に安全な状態」のもとで行うべきです。
## ひとりブレストのメリット
- 「すっきり」……頭の中のもやもやを外に出し、すっきりした気持ちになれる
- 「限界突破」……容量が小さい頭の中で考えるのではなく、「容量が大きい紙面や画面」ベースで考えることができるので、前者を超えたパフォーマンスで思考・発想・連想が行える
- 「ストレスフリー」……公開コスト(他人に読まれるための配慮・整形に要するコスト)がかからないため、のびのびと自由にブレストできる
## ひとりブレストの種類
ひとりブレストには「いつ」「どんな手段で」「どのくらいの時間」行うか、といったパラメータがあります。複数のパターンについて確立しておくと、その分ひとりブレストするチャンスも増えるので、ぜひ複数パターンを検討しましょう。
ここでは私が用いているパターンをいくつか紹介します。
パターン1:通勤中
- 朝夕の通勤時に、ガラケーで、10分くらい
- 解説
- 本を読むには短いし、何もしないのももったいない、中途半端な時間です
- ブログネタ検討など、洗い出したいことをひとりブレストしています
- ガラケーの新規メール作成画面にガシガシ書きます
- ガラケーは軽く、頑丈なので、携帯メモ装置として実は優秀です
- 事前に「~~について考える」というネタをストックしておくと、すぐに始められます
パターン2:新しいプロジェクトに参画した
- 会社都合で新しいプロジェクトに入った時に、パソコンで、数時間くらい
- 解説
- 闇雲に進んでも非効率なので、まずは全体像の把握に努めます
- 「今の自分が認識している全体像」を、ひとりブレストにて洗い出します
- 「今の自分が考える、必要なタスク」も併せて洗い出します
- すると(まがいなりにも)全体像が見えてきて、直近何をするべきかがわかってきます
- テキストエディタにガシガシ書きます
パターン3:「なんか最近上手くいかないなぁ」
- 「なんか最近上手くいかない」と感じた時に、紙とペンで、三十分くらい
- 解説
- 頭がもやもやしているので、ちょっと整理してみようという契機です
- A4用紙を地面に並べて、ブレストをはじめます
- 「これとこれは似てる」「これはこれの一部に含まれる」など、
関係の気付きがあれば適宜矢印を入れたり囲んでみたりラベルを振ったりして整理していきます
- そのうち問題や原因が見えてくるので、「じゃあどうしようか」という観点で、さらに深掘りしていきます
- 別にパソコンでも良かったのですが、のびのびしたかったので、あえてアナログな手段にしてみました
まとめます。私は以下の三パターンを持っていることになります。
- 通勤中など、不便な時にサクッと行うパターン
- パソコンが使える時に行うパターン
- アナログでのびのびとやりたいパターン
## (ワーク)早速ひとりブレストしてみよう
今、お時間はよろしいでしょうか。
早速ひとりブレストしてみましょう。
お題:「この記事を読んで感じたこと、思ったこと、考えたこと」
手段も実施時間も全部任せます。迷うなら「紙とペンで」「キッチンタイマーで10分をセット」でやってみましょう。
## (ワーク)ひとりブレストを終えて
ひとりブレストしてみましたか?
やってみた方は、いかがでしたか。
冒頭で挙げた三つのメリット( 「すっきり」 「限界突破」「ストレスフリー」)を少しでも体感できたのなら幸いです。