見出し画像

【2021年】世界で注目されている4つの企業の解説と取り組み紹介

運否天賦(うんぷてんぷ)
→ 人の運・不運は天命による、運を天にまかせること。

いわゆる成功を収めるには運の要素が重要だというのは、ある程度理解できる。

タイミングと運は重要な要素だと思っている。

けれども、なにも動いていない人に運というかチャンスは訪れない。

というよりも、運やチャンスが来ていることに気がつかないという表現の方が正しいように思う。

未来へ向けて挑戦している人や企業にそっと訪れる、そんな気がしている。

そんな挑戦をしている企業は世界中にある。

世界一の時価総額のApple(アップル)社の取り組みとは?

日本では世界情勢に逆行して、相変わらずiPhoneユーザが多い。

iPhoneがApple(アップル)社の製品だということを知らない人の方が少ないだろう。

創業者で絶対的なカリスマであるスティーブ・ジョブズが亡くなってから、CEOについたティム・クックだが、今年で10年を迎える。

iPhoneなどの自社製品は15億台という驚愕な数字を上げると共に、時価総額は2兆ドル(約220兆円)を超えるという巨大企業に成長させた。

そんなアップル社のスゴさは、サードパーティエンジニアたちにあるともいえる。

その数は世界に2,800万人ともいわれており、アプリ開発やその周りにいる外部の開発者たちのことを指す。

サードパーティエンジニアたちをグリップするために、様々な施策をほどよく公開している。

ヘルスケアを中心とした身体情報の活用、拡張現実(AR)などの機能などの技術をエンジニアたちに開放している。

そして、M1チップと呼ばれれる半導体の自社開発に成功し、さらにこの領域を拡げようとしている。

その経済圏は、2020年に6,430億ドル(約70兆7,300億円)という巨大マーケットを生み出している。

クリエーターを大切にしているマインドこそが、Apple(アップル)社の最大の強みともいえる。

トルコ発10分フードデリバリーのGetir(ゲティール)社とは?

日本でもUber Eats(ウーバーイーツ)などのフードデリバリーを使う人が増えてきた。

世界中で様々なフードデリバリーサービスが登場している。

Just Eat(ジャスト・イート)、 Deliveroo(デリベロー)、Gorillas(ゴリラズ)、Weezy(ウィージー)、ディジャDija(ディジャ)、Zapp(ザップ)などなど、実に多くのサービスが立ち上がっている。

そんな中で注目されているのが、トルコ発のGetir(ゲティール)社である。

なによりもこのスタートアップの特徴は、チョコレートバーやアイスクリームを注文からわずか10分で届けるというのだ。

その手法は、地域に倉庫を張り巡らせるというアナログとネットワークを駆使するというものだ。

5年半かけてトルコで開発したビジネスモデルをひっさげて、今年ヨーロッパに乗り込み、一気に6ヶ国にサービスを拡大した。

ライバル企業を買収し、2021年末までにニューヨークを含む少なくともアメリカの3都市に進出する見込みということだ。

わずか半年で10億ドル(約1,100億円)近くを調達したユニコーン企業の行く末が楽しみである。

中国で急成長中の出会い系アプリ開発のIT桔子とは?

中国の新世代マッチングアプリの「Soul」が今、中国でアツいということを知っているだろうか。

創業者はいわゆる80后(パーリンホウ)と呼ばれる、1985年生まれの張璐(ジャン・ルー)。

マッチングアプリならTinder(ティンダー)を筆頭に大小無数にある。

SNSもFacebook、Instagram、Twitterなどなど先行サービスが世界中で使われている中、マッチングアプリを世にリリースしたのである。

中国国内でも多くのサービスが立ち上がっては消えている。

TikTok(ティックトック)を世に生み出したByteDance(バイトダンス)社も飛聊というSNSをローンチしたが、その後、1ヶ月も経たずに撤退している。

そんな超レッドオーシャンの領域で、急成長しているのがSoulというマッチングアプリである。

2021年3月末時点の月間アクティブユーザー(MAU)は3,320万人と、2020年全年の平均から109%増を記録。

中国トップのマッチングアプリ「モモ」のMAUは1億1,380万人(2020年末)とリードしている。

ただ、前年比で微減ということで、勢いは完全にSoulにある。

中国IT業界の巨人である、Tencent(テンセント)社がSoulの株式の49.9%を取得していることもあり、今後中国のマッチングアプリ、ソーシャルメディアで、業界図式を塗り替える可能性があるのだ。

このマッチングアプリSoulに注目したい。

スニーカー二次流通市場を席巻したStockX(ストックエックス)社とは?

電子商取引に関する市場調査によると、2020年の物販系ECは前年比21,71%増で12兆2,333億円、EC化率は8,08%となった。

そんなEC業界の注目株がStockX(ストックエックス)社である。

2016年にアメリカでサービスをローンチしたストックX社は、2021年には月間訪問者数3,000万人を突破している。

そんなストックX社のサービスは、スニーカーのオンライン二次流通市場を席巻したことで拡大している。

熱狂的なファンが多いスニーカーに特化した出品者が売りたい価格を提示したり、購入者が希望額を提示して、売買を成立させるサービスが大人気なのだ。

取引の履歴データが誰でも見られるというオープンな姿勢が「モノの株式市場」ともいわれている。

さらに、近年はスニーカーをはじめ、スポーツやアウトドアウェアを日常着にも取り入れるアスレジャーというスタイルが流行していることも追い風になっている。

その勢いは、2020年のグローバル全体の取引件数が約750万件で流通総額は18億ドル(約1,980億円)ということで、サービスを開始した2016年から累計取引総額は38億ドル(4,180億円)に達している。

アメリカ、ヨーロッパ、香港、オーストラリア、日本など、11の国と地域で既にビジネスを展開している。

世界のストリートウェア・スニーカーの市場規模予測は2030年までに300億ドル(3兆3,000億円)になるといわれており、二次流通を含め、まだまだ伸びしろのある市場なのだ。

スニカー、ストリートウェア、ゲーム、家電、トレーディングカード、アート、バッグ、時計といったカテゴリも増えており、今後の展開に期待が大きい企業の1つである。

まとめ

冒頭の話に戻るが、企業が成長するにはタイミングと運が大きく左右されることは十分にあるということを改めて書いておこう。

ただ、上記に紹介した企業を見れば一目瞭然だが、なにもしていない企業にはなにも訪れない。

そんなラッキーなど存在しない。

トレードオフという言葉があるが、なにかを手に入れるためには、なにかを失うということを頭の片隅に留めておくことだ。

刺激的な後悔しない人生を送りたいと本気で思うのであれば、タイミングや運を味方につけることができる側に回ろう。

そのためには、なにが必要なのか。

その答えは1つしかなくて、行動するのみだ。

動き回ることで見えてくる世界があると信じて前に進もう。


【Twitterのfollowお願いします】

植田 振一郎 Twitter

株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。