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世界各国の高速道路事情

四通八達(しつうはったつ)
→ 道路が四方八方へ通じていること。

日本にいると、当たり前のように道路があるので普段はなにも思うことはないが、実はこれはスゴいことだ。

どんな田舎にいっても道路が砂利道だったりすることは、ほとんどなくてきちんと舗装された道路があるということは、当たり前だが誰かがつくってくれているというわけだ。

そして、一般道のみならず高速道路も充実している。

ということで、日本と世界の高速道路事情についてまとめてみた。

日本の高速道路の歴史

まずは日本の高速道路の歴史からだが、その歴史は1950年代に始まる。

第二次世界大戦後、日本は急速に経済が成長し、車の普及率も上昇していたが、道路インフラは古くて整備不足だった。

そのため、政府は道路整備を進めるために、高速道路の建設を計画したという経緯だ。

最初の高速道路は、中央自動車道(Chuo Expressway)で、1957年に建設が開始された。

その後、東名高速道路(Tokai-Kanjo Expressway)、名神高速道路(Meishin Expressway)など、多くの高速道路が建設されていく。

これらの高速道路は、日本の経済成長を支えるために不可欠なものとなった。

そして、高速道路の建設には多大な費用がかかるため、政府は公共事業として積極的に進めていった。

その結果、高速道路は地方の発展にも貢献し、産業や商業の発展を促進した。

また、高速道路は地震や自然災害などの緊急時にも重要な輸送ルートとして機能している。

現在、日本の高速道路は、全国的に広がっており、高速道路網は地域を結び、経済の発展に大きく寄与しているというわけだ。

世界初の高速道路

世界で最初に高速道路と呼ばれる道路が建設されたのは、1920年代のドイツだった。

この道路は、フランクフルトとダルムシュタットを結ぶ10kmの路線で、その名をAutobahn(アウトバーン)という。

このアウトバーンは、自動車の発展に伴い、国内の交通網を整備する必要性から建設され、今もなお使われている。

建設当初は軍事用途が主眼であり、高速道路としての利用は二次的なものだった。

ところが、その後は自動車産業の発展に伴い、一般の人々も利用する道路として整備が進められたという経緯だ。

アウトバーンは、自動車専用道路であり、大型車や高速走行を想定して、直線的かつ広い道路が設計されていた。

また、トンネルや橋梁などの構造物も高度な技術で建設され、自動車産業の発展に大きく貢献した。

2023年3月現在のアウトバーンは、ドイツ全土に広がり、全長は約13,000kmに及ぶ。

そんなアウトバーンは、基本的には無料で利用できるが、一部区間では有料の自動車専用道路があり、こちらは料金を支払う必要がある。

料金は、ETCシステムによる自動決済または現金で支払うことができる。

アウトバーンは、ドイツの高速道路網の中核をなす存在であり、世界中の高速道路建設に大きな影響を与えたのである。

世界各国の高速道路事情

それでは、世界各国の高速道路事情についてもまとめていこう。

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国は、高速道路の先駆者の1つとしても知られている。

1956年に、大統領ドワイト・D・アイゼンハワーによって、国土を横断する高速道路網の建設が開始された。

2023年3月現在、全米には約16万kmの高速道路があり、多くの人々が利用している。

なお、アメリカ合衆国の高速道路は、州や地域によって異なる料金設定がされている。

主に通行料金所で現金やクレジットカードで支払いができるが、一部ではETCシステムが導入されている場合もある。

フランス

フランスは、高速道路網が発達しており、全長は約12,000km以上に及ぶ。

フランスの高速道路は、通行料金制度が導入されており、通行料金は距離に応じた距離制で、料金所で現金またはクレジットカードで支払うことができる。

また、ETCシステムにも対応している。

イタリア

イタリアは、高速道路網が発達しており、全長は約7,000km以上に及ぶ。

イタリアの高速道路は、自動車専用道路となっており、車両の速度制限も規定されている。

また、料金所が設置されているため、利用には一定の費用が必要だ。

イギリス

イギリスは、高速道路網が発達しており、全長は約3,000km以上に及ぶ。

イギリスの高速道路は、一部に料金所が設置されているが、基本的に無料で利用できる。

スペイン

スペインは、高速道路網が発達しており、全長は約16,000km以上に及ぶ。

スペインの高速道路は、料金所が設置されているため、利用には一定の費用が必要です。

距離に応じた距離制で料金が設定されており、料金所で現金またはクレジットカードで支払うことができる。

また、ETCシステムにも対応している。

中国

中国は、近年急速に高速道路網を整備しており、全長は世界最大の約16万kmに達している。

また、中国の高速道路は、鉄道や航空機などと並ぶ交通手段としても発展している。

中国の高速道路は、距離に応じた距離制で通行料金が設定されており、一部区間ではETCシステムが導入されているため、ETCカードで支払うことができる。

ただし、中国の高速道路の通行料金は、大都市周辺や交通量の多いエリアでは比較的高く、渋滞による通行遅延も問題となっている。

韓国

韓国は、高速道路網が発達しており、全長は約4,000km以上に及ぶ。

また、韓国の高速道路は、車両の速度制限があるため、安全性にも配慮されている。

韓国の高速道路は、距離に応じた距離制で通行料金が設定されており、料金はETCシステムまたは現金で支払うことができる。

インド

インドは、高速道路の整備が進んでおり、現在全長は約3,000km以上に及ぶ。

また、インドの高速道路は、自動車専用道路であり、車両の速度制限がある。

インドの高速道路は、距離に応じた距離制で通行料金が設定されており、料金は料金所で現金またはクレジットカードで支払うことができる。

カナダ

カナダは、高速道路網が発達しており、全長は約16,000km以上に及ぶ。

カナダの高速道路は、自動車専用道路であり、車両の速度制限がある。

また、カナダの高速道路は、基本的に無料で利用できますが、一部区間では通行料金が設定されている。

料金は現金またはクレジットカードで支払うことができる。

オーストラリア

オーストラリアは、高速道路網がまだ発達していない国の1つだ。

主要都市を結ぶ高速道路が一部整備されていますが、全国的に拡がっているわけではない。

また、オーストラリアの高速道路は、州によって異なる料金設定がされている。

主に通行料金所で現金またはクレジットカードで支払いができ、一部区間ではETCシステムも導入されている。

南米の高速道路事情

南米にも高速道路はあるが、その規模や状況は各国によって異なる。

南米は地域によって交通インフラの整備状況がまちまちであり、高速道路が発展途上の地域もある一方、整備が進んでいる地域もあるといったのが現状だ。

例えば、ブラジルには、リオデジャネイロなどの大都市を結ぶ高速道路が整備されており、南部のサンパウロ州や南東部のリオグランデ・ド・スル州などでも高速道路の整備が進んでいる。

また、アルゼンチンにも、首都ブエノスアイレスを中心に、北部のサルタ州や中部のコルドバ州などで高速道路の整備が進んでいる。

一方で、ペルー、ボリビア、ウルグアイ、パラグアイなどでは高速道路の整備が不十分である場合がある。

また、地理的な制約や政治的な要因なども影響して、高速道路の整備が進まない場合もあるというのが現状だ。

アフリカの高速道路事情

アフリカ大陸にも高速道路はあるが、南米と同様にその規模や状況は各国によって異なる。

一部の国では高速道路の建設が進んでおり、一部では既に完成しているが、まだまだ発展途上の地域もあるというのが現状だ。

例えば、モロッコには現在1,800km以上の高速道路が整備されており、アルジェリアにも約1,200kmの高速道路があるといった具合いだ。

また、南アフリカ共和国、エジプト、ナイジェリア、ケニアなどの国々でも、高速道路の建設や整備が進んでいる。

一方で、アフリカ大陸の一部地域では、交通インフラが未発達であるため、高速道路の整備が十分に進んでいない場合もある。

また、資金面や技術面の問題から、高速道路建設が進まない国々も存在している。

まとめ

日本の高速道路事情をベースに世界各国の高速道路事情についてまとめてみたがいかがだろうか。

ドイツのアウトバーンが制限速度もなく料金も無料だということは聞いたことがあるという人も多いだろうが、イギリスやカナダのように他にも基本無料で使えるという国があることは知らなかった。

いずれにせよ、高速道路の普及によりロジスティクスの分野の発展が起きたことは紛れもない事実だろう。

インフラというものは人々の生活を確実に豊かにしていくもので、核となっていることを改めて痛感した次第だ。


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植田 振一郎 Twitter

株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。