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いいも悪いも全部大事だった高校時代の話(藤原)

本日の稽古場noteは、藤原が書かせていただきます!

SWITCHの稽古、グングン進んでいます。先週の日曜日には、半分ぐらいのところまでを通しました。そこからもどんどん進んでいます。
他の劇団員も書いているように、今回は生徒たちのシーンと先生たちのシーンが交錯していきます。同時多発的に起こっているシーンの工夫も、今回の一つのポイントかなと思っています。これは個人の解釈ですが、今回の作品では、生徒と先生は心の面でも交わるような交わらないような、そんなねじれの位置にあるのかもしれないと思っています。

和気藹々な生徒たち


先生たちは生徒を思う

先日の稽古でシーンを作るときに、高校生活で夢中になったこと、みたいな話になりました。

自分はどうだろうと思うと、高校時代はバスケ部でした。自分は中学の時にバスケ部がなくて、高校からの初心者で入りました。一方、周りはほぼ経験者。さらにチームは割と強くて、夏休みも冬休みもテスト休みも殆ど無く、年間350日は練習をしているような部活でした。だから、高校の思い出といえば必然的に部活になります。でも、楽しくて夢中だったいい思い出、というのとは、正直、少し違うかもしれません。
2年生になって先輩が抜けて、チームのキャプテンになりました。でもスタメンではない、いわゆるベンチキャプテンでした。今考えると優柔不断なキャプテンだったし、スキルもないし、皆にたくさん迷惑をかけたと思います。
当時の自分は毎日必死でした。授業なんてそっちのけです。ちょっとやそっとでめげなくなったのは、この経験があるからかもしれません。笑 特に多感な高校生が集まってますしね。笑 
だから3年生の最後の試合に負けてもう次はないと分かったとき、私は正直ホッとしました。思い返すと、楽しかったことももちろんあるけど、しんどかった方が先に出てくるかもなぁと思います。
だけど、その時に一緒だった同期は、卒業後も連絡を取り合う、いわゆる、一生の友達になっています。

2年ほど前、母校が老朽化で場所を移転する、というので、一日だけ学校を卒業生に開放する日がありました。

名前順に並ぶと大体いつもこの辺の席

不思議なもので、いつも座っていたあたりの席に座ると、そこから見える光景と、椅子に座ったときの感触みたいなものを伝って、高校時代に瞬時に引き戻された感じがしました。もう10年以上は余裕で経っているのに、昨日のことに感じるような、そんな不思議な感覚でした。
自分にとって、やっぱりとても濃かった3年間だったんだと思います。部活以外でも、先生たちはいろんなことを本当に自由にやらせてくれたし、クラスメイトもみんなそれぞれ尖ったところを持っている面白い人たちばかりでした。
だから自分にとっての高校生活は、精神的にも体力的にも、自分の基盤を作ってくれた大事な場所だったし、自分にとって必要な時間だったんだと思います。

自分の話が長くなってしまいましたが、そんな高校でのお話を、今回はやります。学校なので、皆さんのこれまでの経験に、どこか重なるところがあったりするかもしれません。今回のテーマは『自殺予防』という決して軽くはないテーマです。ですが、この作品を観た方に、作品自体を楽しんでいただきながら、もしかすると、頭のどこかにメッセージが残っていれば、みたいな、それぐらいで良いんだと私は思います。

3月23日(土) 14:00〜の一回限りです。
無料ですので、ご興味ありましたら気軽に来ていただける嬉しいです!

ご予約サイトはこちら↓



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