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初の通し稽古

大きな嘘をつくために、
小さな嘘を重ねていく。
そして、ややこしいことに、この小さな嘘ってのは「本当のこと」なんですね。ややこい。
例えていうならば、大きな嘘っていうのは「これはお芝居ですよ」ってこととか「僕は(役の名前)ですよ」っていうこと。
小さな嘘は彼がどんな言葉を発するか、誰かに言われたことにどんな反応をするか、ということなどなど。
セリフは「嘘」なので、それを「本当」にする作業をしているのだと思っています。なんてゆーか、赤の他人が書いた、自分じゃない人間の言葉、って意味です。
一つの、別の誰かが書いたセリフを本当に口からこぼす事で、セリフを本当にして積み重ねていく事で「お芝居ですよ」という大きな嘘ををほぼ、本当のものにすることに限りなく近付けるのではないかなぁと。そう思っておるわけです。
人間でありますよ、ということだけについて、その一点について嘘をついてはいけないんであります。

とあるシーンのとあるセリフ
似た言葉を重ねて伝えるところがあったんですが、これまで何度も、その言葉を順序逆に言ってしまっていたのです。キチリと覚えたつもりでも、その場ではなぜか逆になってしまう。
今日の通し稽古でようやぅとそのメカニズムが解明できた気がしました。順番を間違えてしまうということは感情の組み立てが逆だったり間違っていたりするんだ、ということでしたね。

みたかぎりで、偉そうなこと言ってしまいますけど、若くて参加してくださってるみなさんも、少しずつ、いらない嘘が抜けてきているように思えました。
どんどん、本当の物語に近付いてきているように思います。お楽しみに。

ステージタイガー 松原公演
「エアードロップ」

【日時】
令和4年3月26日(土)
午後2時 (開場は開演の30分前)

【会場】
松原市文化会館

天王寺から電車で15分(準急で河内松原駅)
河内松原から歩いて15分

【料金】
無料(要 入場整理券)
※整理券予約はこちらから!

ご予約、ご来場、おまちしております!

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